アマナツ

アマナツ

『アマナツ』は2022年にWIN用として、
あざらしそふとから発売されました。

本作は、早瀬ゆう氏がシナリオということでも注目された作品でした。

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<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
青い海と深緑の山に囲まれたそこに主人公は引っ越してきた。
都会の競争社会に揉まれた彼にとって、
この場所は、静養ではなく新たな戦いの場所――に、なるはずだった。
でも、そんなことは欠片もなく。
転校初日から、クラスメートたちに連れ出され、
楽しむことを楽しむ、彼らに感化されていく。
そんな中で、出会った三人の少女が、また、主人公を変えていく。
衝撃的な出会いをする、明るく活発な後輩、雨晴こがね。
浮世離れしているけれど、意外とおちゃめな巫女先輩、上梨夜雪。
居候先の娘で、ツンツンしつつ世話を焼いてくれる相倉和葉。
生まれた恋心は、夏の鮮やかさの中で、やがて深い愛へと変わっていく。
友情も、恋情も織り交ぜて。
学生にしかできない恋愛物語が始まる。

<感想>


もう何年もエロゲをプレイしていると、純愛系は食傷気味になるのですが、
それでも年に1~2作は、とても楽しめる作品に出会うことがあります。
2022年における、そうした作品の1つが本作でした。

あざらしそふとの作品は、CGの塗りが非常に綺麗なのですが、
展開が、よく言えば丁寧となるのでしょうが、
私にはだるく感じていて、それであまり楽しめませんでした。
本作は、早瀬ゆう氏がシナリオということで、
従来の作品よりテンポ良く進み、私は今回は楽しむことができました。
テキストが楽しくて、CGも綺麗なわけですから、
これだけで十分満足です。
個人的には、雨晴こがねが好きでしたね。

ただ、あざらしそふとの魅力と早瀬氏の魅力が組み合わさって、
それで単純に1+1=2となっていれば良かったのですが、
必ずしもそうとは言いきれないのかもしれません。
というのも、あざらしそふとのこれまでの丁寧な路線と、
早瀬氏のテンポの良さが微妙にミスマッチで、
互いの良さを相殺してしまった感があるのです。
そのため、あざらしそふとの熱狂的なファンであればあるほど、
或いは早瀬氏の熱狂的なファンであればあるほど、
本作が刺さらないということになりかねないのです。
まぁ、私は、どちらの熱狂的ファンでもないので、
単純に本作は楽しめたのですが、楽しめなかった人の意見を聞くと、
確かに分からなくもないと思ってしまいますね。

本作は立ち絵での目パチ口パクはありますが、
一枚絵での目パチ口パクはありません。
また、E-moteというわりには、それほど動いているようにもみえません。
本作にもの足りなさがあるとしたら、その辺になるでしょうか。
いい加減、一枚絵での目パチ口パクは、どのブランドも標準化してほしいです。

<評価>


テキストも塗りも良かったですし、総合では良作と言えるでしょう。

それ以上の評価にならなかったのは、確かに本作の欠点は少ないのですが、
例えばグラフィックの場合、塗りは良いけれど、
一枚絵に目パチ口パクがなかったりする等、
長所と呼べるほどに突き抜けているものがないからです。
もう一押し何かあればと思うと、少しもったいなかったですかね。
いずれにしても、良質な作品と言えると思いますので、
プレイして損のない作品だと思いますね。

ランク:B-(良作)

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DL版


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