OPUS 星歌の響き

OPUS 星歌の響き

『OPUS 星歌の響き』は2021年にPC用として、
SIGONO INC.から発売されました。

ほぼすべての面で高水準な作品でしたね。

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<概要>


ゲームジャンルは移動式ADVになります。

概要・・・
宇宙探索、冒険、そして謎解きの物語
未知なる惑星「龍脈」に眠る膨大なエネルギーを巡り勃発する大国同士の争い。
ある目的の為に龍脈を探す少年は、龍脈を探す歌声を持つ少女エイダと出会い、
その歌声の力を借りながら太古からの神話の謎を紐解いて行く…

あらすじ・・・『龍脈を見つけるんだ、一族の為に』……
故郷を追放された少年「リバク」は贖罪の為、
そして一族の未来の為に龍脈を探す旅に出た。
何年も空振りが続く中、
あるトラブルがきっかけで知り合った龍脈の巫女「エイダ」と
運命的な出会いを果たす。
2人を待ち受けるのは困難ばかりとも知らずに…。

<感想>


本作は凄く評判が良さそうだったことから、私はSteam版でプレイしたのですが、
今はSwitch等でも遊べるようですね。

さて、宇宙を舞台にした壮大なストーリーに、優れたグラフィック、
優れたサウンド、本作を端的に表現するならそうなるのでしょうか。

近年でも、3DのADVとかだと、凄くお金をかけたような作品もありますし、
グラフィックもサウンドも良いという作品はあります。
しかし、2DのADVは、インディーゲーも多いからか、
優れた発想の作品はあっても、グラフィックやサウンドの良い作品は、
年々発売されにくくなっているように感じます。
本作は、グラフィック、演出、サウンドが素晴らしく、
これだけでもプレイして良かったと思えます。
特にサウンドが良かったですね。

ストーリーも十分面白かったですし、ラストはとても感動できるのですが、
ストーリーの見せ方がやや弱かったかもですね。
多くのキャラが登場し、それぞれ強い想いを抱いているのですが、
回想中心だったりする等、いまいちその想いが、こちらに伝わりきらず、
没入感が損なわれているように思いました。
キャラ自体は魅力的に描けていますので、
やはりストーリーの見せ方の問題なのでしょうね。
プロットは良かっただけに、ちょっともったいなかったと思います。

それから、本作は元々台湾で製作されたようで、
それもあって難しい独特の固有名詞が多めになっておりますので、
ここは日本人のプレイヤーの中では得手不得手が出てくるかもしれません。

<評価>


何か突き抜けた個性があるというよりは、
総合力の高さが特徴の作品ということもあり、
私の評価は伸びにくいタイプの作品とは言えるのでしょう。
もっとも、これだけ多くの点で高水準にまとまった作品も珍しく、
名作であることは間違いないように思います。

Steamで全ての面で高水準な2DのADVがプレイしたいというのであれば、
ぜひともプレイしてもらいたい作品ですね。

ランク:A-(名作)

関連するタグ WIN /ADV /


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