『Thief and TROLL』
『Thief and TROLL』は2012年にWIN用として、縁から発売されました。
ゲームブックのシステムをアダルトゲーム化したものであり、
最近では珍しくなったタイプですね。

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
商品紹介・・・ 「Thief and Sword」で好評のシステムだった
「ゲームブックテイストノベル」第2弾登場!
ギルド所属のケープと勇猛なトロル族ベコウが、
迷宮をそれぞれの目的の為に進んでいく!
ゲームブックのシステムを導入したシリーズの第2弾です。
ゲームブックと言ってもいろいろあるわけで、
私は右と左どっちに行くかというような選択次第で分岐していく、
シンプルな構造のゲームブックはとても好きでした。
電車や屋外とか、どこでも楽しめますしね。
しかしアイテムを管理したりダイスを振る複雑なタイプになると、
持ち運んで遊ぶのには向いていないし、
家で楽しむならボードゲームやカードゲームの方がと思ってしまうことから、
あまり好きではありませんでした。
まぁ、いわゆるゲームブックのコアなファンとなると、
後者の複雑なタイプを好む層になると思うので、
私はライトユーザーだったということなのでしょうが。
本作は、後者の複雑なタイプのゲームブックのシステムを採用したものであり、
迷宮を進みながら選択肢を選んだり、
ランダム性のあるバトルを繰り返すことになります。
なので、もしゲームブックが好きならば、
或いはゲームブックのことは知らなくても、
読むだけのノベルに飽きたって人ならば楽しむことができるでしょう。
まぁ、ゲームブック好きの場合、今更言わなくても、
既に自分で本作に気付いてプレイしてそうですからね。
ここはむしろ、ノベルゲーのゲーム性と言って意味が分からない人、
ノベルゲーにゲーム性なんてないだろなんて言い出すような人にこそ、
こういう作品をプレイしてもらいたいものです。
さて上記の様に、複雑なタイプのゲームブックを当時の私が好まなかったのは、
簡単に言えば面倒だったからです。
他社のゲームブック風エロゲで、数値管理とかも自分でやれって作品があり、
それじゃデジタルでやる意味がないだろと憤慨したものですが、
本作はきちんとゲーム側で処理してくれますので、
私のようなタイプでも十分に楽しめます。
この手のジャンルの絶対数が今は少ないこともありますが、
同系統のジャンルの中でも本作は筆頭クラスと言えるのでしょう。
本作の良かった点としては、
主人公が二人いて同じ様な場所でも二度楽しめることと、
Hippersというシステムが挙げられます。
Hippersはベコウが倒した女性を犯すことにより支配し、
連れ歩きながら戦闘で恩恵を受けることのできるシステムです。
まぁゲーム的には格別優れているってものでもないのですが、
四つん這いになっている女の子らをぞろぞろ引き連れ、
その後姿が画面に表示されるんですね。
その光景が絶景であり、何とも言えない幸せを感じてしまいます。
これぞエロゲであり、犬や猿や雉を連れ回すのとは違うってことなのです。
というわけで、ゲームブックとしても楽しめるし、
本作ならではの良さもあるのだけれど、
テキストとか全体的に味気ないんですよね。
それと、そもそもノベルゲーって、今は小説風の読み物が増えているし、
その方向性はノベルウェア(1988~)辺りが起源になるのですが、
その一方でゲームブック風と評されたノベルゲーも昔からあるわけです。
家庭用ゲーム機だとサウンドノベル(1992~)がありますし、
PCゲーではもっと古く、
本格的な物も『ザ・キング・オブ・シカゴ』(1988)から続いています。
シンプルな構造のも含めるならアダルトゲームはもっと古く、
『シンデレラペルデュー』(1986)なんかも、
当時の批評家にゲームブック風の作品と紹介されています。
つまりノベルゲーの半分はゲームブック風作品でもあったわけで、
ゲームブックをデジタル化し、付加価値を加えて発展したのが、
コンピューターゲームとしてのノベルゲーの歴史になるわけです。
そもそもダイス振って戦闘してキャラが成長なんてのを、
特化させたのがCRPGなのであり、
ストーリーやキャラ、謎解き方面に特化させたのがADVなのでしょう。
そのストーリーやキャラの特化ないし進化の過程で、
グラフィックも充実していき、今日のノベルゲーにつながるわけでして。
本作は、良くも悪くも昔ながらのゲームブックでしかなく、
進化の過程で上積みされた部分までなくなってしまったような作品でして。
良く言えば原点回帰なのだろうけれど、悪く言えば昔に逆戻りみたいな。
具体的に言うと、テキスト等が味気ないのもそうだし、
通常の進行時に画面にテキストだけという場面が多く、
もう少し何とかならなかったのかなと。
この手の作品は久しぶりだったし、
プレイに伴うストレスも少なかったことから、
単純に楽しむことはできました。
ただ、まんまゲームブックなので、新しく何か得るというものではなく、
あまり自分と相性の良い作品とは言えないのでしょうね。
ただ繰り返しになりますが、ゲームブック好きなら楽しめる確率は高まります。
そしてそれ以上に個人的には、
ノベルゲーで「遊ぶ」ということを理解できない人にこそ、
こういう作品をプレイしてもらいたいように思いますね。
ランク:C-(佳作)


関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /
春ゆきてレトロチカ AMBITIOUS MISSION 蒼の彼方のフォーリズム EXTRA2
ゲームブックのシステムをアダルトゲーム化したものであり、
最近では珍しくなったタイプですね。

<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
商品紹介・・・ 「Thief and Sword」で好評のシステムだった
「ゲームブックテイストノベル」第2弾登場!
ギルド所属のケープと勇猛なトロル族ベコウが、
迷宮をそれぞれの目的の為に進んでいく!
<感想>
ゲームブックのシステムを導入したシリーズの第2弾です。
ゲームブックと言ってもいろいろあるわけで、
私は右と左どっちに行くかというような選択次第で分岐していく、
シンプルな構造のゲームブックはとても好きでした。
電車や屋外とか、どこでも楽しめますしね。
しかしアイテムを管理したりダイスを振る複雑なタイプになると、
持ち運んで遊ぶのには向いていないし、
家で楽しむならボードゲームやカードゲームの方がと思ってしまうことから、
あまり好きではありませんでした。
まぁ、いわゆるゲームブックのコアなファンとなると、
後者の複雑なタイプを好む層になると思うので、
私はライトユーザーだったということなのでしょうが。
本作は、後者の複雑なタイプのゲームブックのシステムを採用したものであり、
迷宮を進みながら選択肢を選んだり、
ランダム性のあるバトルを繰り返すことになります。
なので、もしゲームブックが好きならば、
或いはゲームブックのことは知らなくても、
読むだけのノベルに飽きたって人ならば楽しむことができるでしょう。
まぁ、ゲームブック好きの場合、今更言わなくても、
既に自分で本作に気付いてプレイしてそうですからね。
ここはむしろ、ノベルゲーのゲーム性と言って意味が分からない人、
ノベルゲーにゲーム性なんてないだろなんて言い出すような人にこそ、
こういう作品をプレイしてもらいたいものです。
さて上記の様に、複雑なタイプのゲームブックを当時の私が好まなかったのは、
簡単に言えば面倒だったからです。
他社のゲームブック風エロゲで、数値管理とかも自分でやれって作品があり、
それじゃデジタルでやる意味がないだろと憤慨したものですが、
本作はきちんとゲーム側で処理してくれますので、
私のようなタイプでも十分に楽しめます。
この手のジャンルの絶対数が今は少ないこともありますが、
同系統のジャンルの中でも本作は筆頭クラスと言えるのでしょう。
本作の良かった点としては、
主人公が二人いて同じ様な場所でも二度楽しめることと、
Hippersというシステムが挙げられます。
Hippersはベコウが倒した女性を犯すことにより支配し、
連れ歩きながら戦闘で恩恵を受けることのできるシステムです。
まぁゲーム的には格別優れているってものでもないのですが、
四つん這いになっている女の子らをぞろぞろ引き連れ、
その後姿が画面に表示されるんですね。
その光景が絶景であり、何とも言えない幸せを感じてしまいます。
これぞエロゲであり、犬や猿や雉を連れ回すのとは違うってことなのです。
というわけで、ゲームブックとしても楽しめるし、
本作ならではの良さもあるのだけれど、
テキストとか全体的に味気ないんですよね。
それと、そもそもノベルゲーって、今は小説風の読み物が増えているし、
その方向性はノベルウェア(1988~)辺りが起源になるのですが、
その一方でゲームブック風と評されたノベルゲーも昔からあるわけです。
家庭用ゲーム機だとサウンドノベル(1992~)がありますし、
PCゲーではもっと古く、
本格的な物も『ザ・キング・オブ・シカゴ』(1988)から続いています。
シンプルな構造のも含めるならアダルトゲームはもっと古く、
『シンデレラペルデュー』(1986)なんかも、
当時の批評家にゲームブック風の作品と紹介されています。
つまりノベルゲーの半分はゲームブック風作品でもあったわけで、
ゲームブックをデジタル化し、付加価値を加えて発展したのが、
コンピューターゲームとしてのノベルゲーの歴史になるわけです。
そもそもダイス振って戦闘してキャラが成長なんてのを、
特化させたのがCRPGなのであり、
ストーリーやキャラ、謎解き方面に特化させたのがADVなのでしょう。
そのストーリーやキャラの特化ないし進化の過程で、
グラフィックも充実していき、今日のノベルゲーにつながるわけでして。
本作は、良くも悪くも昔ながらのゲームブックでしかなく、
進化の過程で上積みされた部分までなくなってしまったような作品でして。
良く言えば原点回帰なのだろうけれど、悪く言えば昔に逆戻りみたいな。
具体的に言うと、テキスト等が味気ないのもそうだし、
通常の進行時に画面にテキストだけという場面が多く、
もう少し何とかならなかったのかなと。
<総合>
この手の作品は久しぶりだったし、
プレイに伴うストレスも少なかったことから、
単純に楽しむことはできました。
ただ、まんまゲームブックなので、新しく何か得るというものではなく、
あまり自分と相性の良い作品とは言えないのでしょうね。
ただ繰り返しになりますが、ゲームブック好きなら楽しめる確率は高まります。
そしてそれ以上に個人的には、
ノベルゲーで「遊ぶ」ということを理解できない人にこそ、
こういう作品をプレイしてもらいたいように思いますね。
ランク:C-(佳作)


関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /
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2014-12-25