『雪影 -setsuei-』
『雪影 -setsuei-』は2006年にWIN用として、
Silver Bulletから発売されました。
最初はスルーしていたものの、
ライターが日野亘さんと知って興味を抱いた作品でしたが・・・

ジャンルはノベル系のADVになります。
あらすじ・・・
雪深い田舎町に生まれた平山修二(主人公)は、両親の死によって、
都会に住む親戚に引き取られることになっていた。
その両親の死んだ日、姉を名乗る女性――、深雪と出会う。
姉などいない――、修二はそう確信しながらも、
失われた家族の温かみを少しでも取り戻せるならばと、
彼女を義姉と思い込むことにした。
程なくして修二は都会へと生活の場を移し、実家には深雪が住むことに…。
そして、修二は毎年冬なると休みを利用して姉の待つ実家へと帰省し、
短いながらも姉弟二人で過ごしていた。
それは密やかに繰り返される一冬の夢のよう…。
本作は企画・原案が田中ロミオさんで、ライターが日野亘さんになります。
ロミオ作品は何だかんだで結構やっているのですが、
テキスト自体は自分に合うし名作と思った作品もあるものの、
企画や土台作りは駄目という印象が作品ごとに強くなりました。
まぁ、悪いというのではなく、どこかで見たようなものばかりで、
しかもそこにライター独自の更なる上積みもないものだから、
非常に薄っぺらく感じてしまうんですよね。
だからきちんと設定や企画を作れる人がいて、
その設定の下にロミオさんがテキストを書くなら楽しめそうだけど、
逆は駄目って考えているわけです。
しかし2004年頃からテキストを他人に任せ、
自分は企画だけというケースも増えてきました。
ぉいぉい、それは逆だろと思ったりもしたのですが、
思い込みだけで判断してはいけませんからね。
それでプレイした作品もあるものの、案の定駄目だと思ってしまったわけで。
だからロミオ企画でテキストは別人というのは、
ほぼ地雷だろうということでスルー対象になっています。
本作は、まさにそのケースに該当するのであり、
それで最初は興味も持てなかったんですけどね。
でも、本作のライターは日野亘さんでして。
本作の発売当時はまだ名前を認識していなかったのですが、
後に「るい智」をプレイして、その時にハマり、
以後も日野亘さんのテキストは自分に合うことから、
だったら本作も楽しめるかもしれないと思ったわけです。
さて、本作は大雑把に言えば冬の田舎を舞台にした姉ゲーになるでしょうか。
雰囲気ゲーとしての色合いが濃く、
雰囲気ゲーは人により印象が大きく変わりうるものの、
ツボにはまれば楽しめる可能性はあるのかなと思います。
ただ、個人的にはいまいちだったのかなと。
本作は雰囲気を重視したからか、展開がゆっくりで単調なんですね。
それが合うライターもいるでしょうが、
日野さんに関しては後の作品のように、
勢いに任せてハイテンションで一気に突き進む方が、
少なくとも自分には合うようです。
またこれも個人的な好みの問題かもしれませんが、
主人公をはじめ好きになれないキャラが数人いて、
せっかくの雰囲気もぶち壊しに感じてしまいました。
さらにロミオ関連作品に結構ある構造ですが、
本作は実質的に一本道であり、各ENDを見た後にトゥルーへと続きます。
こういう構造ははまった人には高評価につながりやすい反面、
途中で飽きられたら終わりという諸刃の剣であることも覚悟すべきであり、
本作の単調な展開との相性も悪く、だれてしまいました。
加えて、グラフィックの不満もありましたね。
原画が思った以上にショボイというのもありますが、
背景だけでキャラの映らない時間も多く、
一本道構造と相まってゲームらしさを全く感じられませんでした。
雰囲気ゲーなんでね、他人の意見よりまずは自分の感性に合うかなのでしょう。
だからツボにはまれば楽しめる可能性はあると思うものの、
それを差し引いても、グラフィックや構造面での引っかかりもあり、
全体としては物足りなさの方が強い作品でした。
ランク:D-(凡作)

![雪影 -setsuei- [初回限定版]](https://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/145014036m.jpg)
関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /
春ゆきてレトロチカ AMBITIOUS MISSION 蒼の彼方のフォーリズム EXTRA2
Silver Bulletから発売されました。
最初はスルーしていたものの、
ライターが日野亘さんと知って興味を抱いた作品でしたが・・・

<概要>
ジャンルはノベル系のADVになります。
あらすじ・・・
雪深い田舎町に生まれた平山修二(主人公)は、両親の死によって、
都会に住む親戚に引き取られることになっていた。
その両親の死んだ日、姉を名乗る女性――、深雪と出会う。
姉などいない――、修二はそう確信しながらも、
失われた家族の温かみを少しでも取り戻せるならばと、
彼女を義姉と思い込むことにした。
程なくして修二は都会へと生活の場を移し、実家には深雪が住むことに…。
そして、修二は毎年冬なると休みを利用して姉の待つ実家へと帰省し、
短いながらも姉弟二人で過ごしていた。
それは密やかに繰り返される一冬の夢のよう…。
<感想>
本作は企画・原案が田中ロミオさんで、ライターが日野亘さんになります。
ロミオ作品は何だかんだで結構やっているのですが、
テキスト自体は自分に合うし名作と思った作品もあるものの、
企画や土台作りは駄目という印象が作品ごとに強くなりました。
まぁ、悪いというのではなく、どこかで見たようなものばかりで、
しかもそこにライター独自の更なる上積みもないものだから、
非常に薄っぺらく感じてしまうんですよね。
だからきちんと設定や企画を作れる人がいて、
その設定の下にロミオさんがテキストを書くなら楽しめそうだけど、
逆は駄目って考えているわけです。
しかし2004年頃からテキストを他人に任せ、
自分は企画だけというケースも増えてきました。
ぉいぉい、それは逆だろと思ったりもしたのですが、
思い込みだけで判断してはいけませんからね。
それでプレイした作品もあるものの、案の定駄目だと思ってしまったわけで。
だからロミオ企画でテキストは別人というのは、
ほぼ地雷だろうということでスルー対象になっています。
本作は、まさにそのケースに該当するのであり、
それで最初は興味も持てなかったんですけどね。
でも、本作のライターは日野亘さんでして。
本作の発売当時はまだ名前を認識していなかったのですが、
後に「るい智」をプレイして、その時にハマり、
以後も日野亘さんのテキストは自分に合うことから、
だったら本作も楽しめるかもしれないと思ったわけです。
さて、本作は大雑把に言えば冬の田舎を舞台にした姉ゲーになるでしょうか。
雰囲気ゲーとしての色合いが濃く、
雰囲気ゲーは人により印象が大きく変わりうるものの、
ツボにはまれば楽しめる可能性はあるのかなと思います。
ただ、個人的にはいまいちだったのかなと。
本作は雰囲気を重視したからか、展開がゆっくりで単調なんですね。
それが合うライターもいるでしょうが、
日野さんに関しては後の作品のように、
勢いに任せてハイテンションで一気に突き進む方が、
少なくとも自分には合うようです。
またこれも個人的な好みの問題かもしれませんが、
主人公をはじめ好きになれないキャラが数人いて、
せっかくの雰囲気もぶち壊しに感じてしまいました。
さらにロミオ関連作品に結構ある構造ですが、
本作は実質的に一本道であり、各ENDを見た後にトゥルーへと続きます。
こういう構造ははまった人には高評価につながりやすい反面、
途中で飽きられたら終わりという諸刃の剣であることも覚悟すべきであり、
本作の単調な展開との相性も悪く、だれてしまいました。
加えて、グラフィックの不満もありましたね。
原画が思った以上にショボイというのもありますが、
背景だけでキャラの映らない時間も多く、
一本道構造と相まってゲームらしさを全く感じられませんでした。
<総合>
雰囲気ゲーなんでね、他人の意見よりまずは自分の感性に合うかなのでしょう。
だからツボにはまれば楽しめる可能性はあると思うものの、
それを差し引いても、グラフィックや構造面での引っかかりもあり、
全体としては物足りなさの方が強い作品でした。
ランク:D-(凡作)

![雪影 -setsuei- [初回限定版]](https://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/145014036m.jpg)
関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /
春ゆきてレトロチカ AMBITIOUS MISSION 蒼の彼方のフォーリズム EXTRA2
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2014-12-24