『甘えむっ♪ ~おかあさんのかぞくけいかく~』

『甘えむっ♪ ~おかあさんのかぞくけいかく~』

『甘えむっ♪ ~おかあさんのかぞくけいかく~』は2010年にWIN用として、
STRIKES DLから発売されました。

さっぽろももこさんの描くママキャラが特徴的な作品でした。

甘えむっdl

<概要>


ジャンルはノベル系のADVになります。

商品紹介は以下の通り。
「主人公のあなたは、道に迷い、奇妙な少女達に出会う。
「おかえりなさい」母を名乗るヒロインのかなたの提案よって、
あなた達は一つ屋根の下で暮らす事になった。

なぜかあなたを敵視する、かなたの義娘を名乗るサブヒロインのえねみと共に。
欲望の赴くまま、果てしなく限りなくエスカレートしてゆくHなイベントの数々、
イビツに歪んだ家族の物語の行き着く先に待つ衝撃の結末とは・・・?」

<グラフィック>


母を名乗る「かなた」の義娘がガングロなので、
コイツいらねって思ってしまったために体感的に少なく感じましたが、
基本CGは23枚。
価格を考えれば普通以上ではあるのでしょう。

原画がさっぽろももこさんで、ガングロ娘は不要なものの、
ふくよかで癒し系な「かなた」が良かったですね。
この絵にどこまで価値を見出せるかでも印象がかなり変わってくるのかなと。

<ストーリー>


序盤からHシーンがあり、かなたに甘え続ける描写が続きます。
絵の雰囲気が良かっただけに、ここに特化していれば面白くなったかもしれません。

しかし、ライターが変にシナリオ重視に傾きすぎたのか、
あまりエロく感じられなかったわけでして。
せっかくの絵の魅力も半減です。

ストーリーは後半からガラリと変わっていきます。
具体的には、本作はメタフィクションなのです。
序盤はエロで進め、後半はメタ的視点で進める。
一昔前なら、こういうのを無駄に持て囃す人が一杯いましたよね。
今でもメタ系が好きなら楽しめるかもしれません。

エロもメタもというのは、それ自体は別に構いません。
しかしこういう題材を低価格商品でやられても、
フルプライスの過去作よりも薄くならざるを得ないし、
どうしても無理やり詰め込んだように感じてしまいます。

またメタ要素に分量を割いたがために、
母とのいちゃいちゃも削られてしまうわけで、
結局中途半端になっちゃったのかなと。

<総合>


とにかく中途半端だな~って印象でした。
題材的に初めてのエロゲがこれでしたとかって言うのであれば、
衝撃を受けるかもしれませんけどね。
そういう意味では、もしプレイする気があるのであれば、
初心者のうちにするべきなのでしょう。

またフルプライスでしっかり作りこめば、
こういうのが好きな人に支持もされ得たでしょうに。
化ける可能性も秘めているとは思うのですが、
それだけにどっちつかずで終わったことが残念な作品でもありました。

もっとも、こういうのが好きそうな人が、
まだ作品の存在に気付けていないようにも思うので、
その点は少し不遇かもしれませんね。
って、いつもこのライターの作品は同じような感想になってしまいますねw

ランク:D(凡作)

甘えむっdl

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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