WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~

WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~

『WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~』は2010年にWIN用として、
Leafから発売されました。

10年以上の歳月を経て発売されたホワルバの続編でした。

ゲームジャンル:ノベル系ADV

WHITE ALBUM2

ホワルバの続編という言葉に惹かれた人もいるでしょうし、
ライターで興味を持った人もいたでしょう。
因みに私は原画のなかむらたけしさんの絵が好きだったからなのですが…

さて、発売前は何かと話題性の高かったホワルバ2。
三角関係とキャラたちの葛藤を描いた作品なわけですが、
ストーリーは完結していません。
丸戸さんの文章は凄いとは思えないしくどい部分もあるのですが、
技術的な部分抜きに主観的な好みで言えば、
比較的肌には合うので読みやすいですし楽しかったです。
まぁこういう路線よりは、
明るい路線の方が向いているように思うのですけどね。
何れにしろこれ単体では完結しないし非常に短いで評価しようがないですね。
因みに、ヒロインの1人とのHシーンはありませんので、
気になる人は注意が必要でしょう。

システムは一応ノベル系のADVとなるのですが、選択肢も無く1本道です。

まぁある意味ここまでは想定の範囲内でもあったのですが、
ちょっとガッカリしたのはグラフィックでしょうか。
なかむらたけしさんの絵は昔は大好きだったわけで、
原画家として一番好きな時期もありました。
それで今回も期待していたのですが、
こんなに魅力の無い絵だったのかなと思ってしまったわけで。
ちょっと…というかかなりバランスがおかしいところもありましたし、
何でこうなっちゃったんでしょうね。
それでもかつて程の勢いがないだけで、
まだ基本的に好みな路線ではありました。
だから枚数が一杯あれば満足できたかもしれませんが、
基本CG27枚というのは価格と比べると少なすぎます。

ゲーム性は全くない、CGの枚数も全く足りない、ボリュームもかなり少ない。
それでいてストーリーも完結しない。
ゲームは1作で終わるのが一番望ましいのですが、
ボリュームが膨れ上がったことから分割するというのならまだ分かります。
でもこれでは分割ではなく、高価な有料体験版でしかないわけで、
こういうのがまかり通ったら業界の先はもうないのでしょうね。

掲載の順番が前後してしまったのですが、
上の段落までを書いたのは続編の発売前です。
つまりここからが付け足しになるわけですね。
前編は有料体験版であるが故に作品として駄目だけど、
後編は良かったよともっていきたかったのですが、
何か今にしてみれば前編の方がまだ楽しかったような…

後編の感想も無駄に長くなったので逆に反省しているのですが、
いろいろ長く書いたものの、結局は以下の点につきるのかなと。
1つは、このシリーズは三角関係ないし浮気を扱ったゲームなのですが、
それをライター特有のハーレム的思考・展開でやってしまったわけですね。

何があっても主人公が大好きってハーレムゲーは、
それはそれで1つのジャンルとして好きなんですけどね。
たまには現実忘れてそういうのに浸りたいときもありますから。
でも、そういうキャラで浮気ゲーを作られても、
リアリティが損なわれるだけで面白みがないのですよ。
こういうジャンルこそリアリティが大事なのでしょうに。
またそんなキャラで作られているから、
三角関係や修羅場ゲーとしても中途半端なのです。

また、他の同系統の作品との違いが歌にあるのでしょうが、
コンサートシーンとか、曲以上にキャラのすげぇ~すげぇ~の声が大きくて、
かえって興醒めしてしまいました。
歌で魅せたければ、歌だけで十分なのですよ。
アニメのハルヒとかだって、その描写だけでファンを魅了したわけでしょ。
それができないからキャラに凄いって言わせているみたいで、
何かサクラっぽくて嫌でした。
そういうのがあるから、音楽もプラスに感じられないのです。

テキストといい、コンサート時などの反応といい、無駄に過剰なんですよね。
こういう過剰に描写されるものは昔は下手糞されたのですが、
というか今でも一般小説ではこう無駄の多いのは批判の対象のはずですが、
最近は過剰に書かないと理解してもらえないって嘆いたライターもいますので、
アダルトゲーム市場においてはそういう時代なんでしょうね。
…あれ、でもこれはそんなに売れてないみたいなので、
一部の声の大きい人にこういうのがうける時代と言うべきなのでしょうか。

まぁ素で書いてこのテキストなら酷評ものですが、
自分を支持するユーザー層を見越してあえてこう書いたのであれば、
作家としては駄目でも、
ユーザーのニーズに応えることができる職人としては優秀なのかなと、
そんなことを感じたものでした。

私はあまりテキストを重視するタイプでないので人ごとみたいに思うのですが、
リーフつながりということでふと思ったことは、
かつて痕のテキストを褒めてた人たちと、
本作のテキストを褒める人たちって、
考え方としては180度違うんじゃないかなと。
痕の無駄のなさを褒めていた考え方と、
本作の過剰な描写を褒める考え方は、
是非はどうあれ考え方自体は真逆なのではないかなと、
そんなところにも時代を感じてしまったものでした。

ランク:E(駄作)

WHITE ALBUM2

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


  面影レイルバック      ヤミと祝祭のサンクチュアリ   それでも妻を愛してる2
カテゴリ「2010」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/988-fe32a23d
| ホームへ戻る |