いつかどこかで。

いつかどこかで。

『いつかどこかで。』は1995年にPC98用として、
カクテルソフトから発売されました。

カクテルソフトのノベルシリーズ、
エロチックBAKAノベルの第2弾になります。

ゲームジャンル:ノベル系ADV
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<感想>


ゲームにおいて、どこに価値を見出すのかは人それぞれなのでしょう。
中には自分が見落としていて、
他の人が指摘するのを読むことによって気付かされ、
なるほどなと思ったこともたくさんあります。

でも逆に、他人がやたら重視するのだけれど、
何度読んでも理解ができないこともあります。
まぁ、それが考え方の違いってやつなんでしょうけどね。

その中の1つの話になるのですが、
そもそもノベルゲームは繰り返してプレイできるという魅力があります。
再プレイする楽しみというものですね。
この魅力自体は私を含め誰しも感じると思うのですが、
問題はそれがどの部分に起因するかなのです。
私はマルチストーリー・マルチエンディングがあれば、
それで再プレイする楽しみが見出せると思っています。
だってバッドエンドだったらトゥルーを目指すことになりますし、
また一度クリアしても、
次は違う展開を楽しむことができるわけですからね。

ただ、サウンドノベルやビジュアルノベルを有りがたがる層の中に、
「クリア後に選択肢が追加される」ことを重視する人が、
少なからずいるんですよね。
クリア後に選択肢が追加されるから、再プレイする意欲につながるって。

…正直なところ、私にはその理屈が分かりません。
選択肢が追加されるか否かは、情報がなければプレイヤーは知りえません。
今のネット時代ならともかく、
昔だと追加されたこと自体知られないままで終わる可能性もあります。
だから選択肢の追加が、再プレイの意欲に直結するとは思えないのです。
また、マルチストーリーによって既にそういう意欲は沸いていますから、
選択肢が後に追加されるか否かは些細な違いでしかなく、
重要な要素とは思えないんですよね。
だから何度そういう意見を見ても、どうも納得ができないのです。

まぁ、個人的には納得ができないのですが、
一応そういう見解もあるということで、
選択肢が後に追加されることが重要だとしましょう。

リーフのビジュアルノベルを絶賛する人の中には、
ノベルと名乗った最初のアダルトゲームはビジュアルノベルと言う人がいます。

でも今回扱う『いつかどこかで。』の前作である『電話のベルが…』は、
3年近く早くに既に名乗っています。
だからビジュアルノベルが初だって言われても、
…えっ?ってなってしまうのです。
ましてやポッと出の当時のリーフより、
3強の一角だったカクテルソフトの方が知名度はありますし。

また、仮にビジュアルノベルより先にノベルっぽいのがあったとしても、
選択肢が後に追加され再プレイの重要性を説いたアダルトゲームは、
ビジュアルノベルが最初だと言う人もいます。
これについても、…えっ?ってなってしまいます。

というのも、本作はカクテルソフトのノベルシリーズ第2弾で、
最初は大きく3つのルートがあるのですが、
それらを全てクリアすると、新たな選択肢とルートが登場するんですね。
だから今更ビジュアルノベルが~とか言い出されても、
そんなの昔からあるじゃんって思ってしまうのです。

リーフのノベルを持ち上げる人はエルフと比較することは多いですが、
一番近い構造で先を歩んでいたアイデス系のゲームを、
ことごとく無視しているんですよ。
アイデス作品がやったことを全部リーフから始めたみたいに書くから、
私は信者が好きになれないのです。
そしてそれを安易に信じ込んでいる人もね。

少し話が逸れてしまいましたが、
選択肢が増えることが重要であるならば、
本作はもっと評価されて然るべきだと思います。

まぁ上述のように私は特に重要だと思いませんので、
私の評価には全く反映されていないんですけどね。

で、ここから具体的な中身になるのですが、
エロチックBAKAノベルと言うだけあって、
ほとんどエロとバカで構成されています。

ここら辺が↓バカなところですねw
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グラフィックは目パチに部分的に口パク、
背景が動いたり瞳がウルウルしたりと、かなり芸が細かいです。
その部分では良くできた作品でしたね。

その反面、分岐の数は前作より減りました。
前作よりもゲーム性を落とし、
その代わりに演出面に力を入れたのが本作ということなのでしょう。

そういう意味ではコンセプトもハッキリしていたんですけどね。
何と言いますか、これは個人の好みの問題でもあるのですが、
エロとバカだけというのがあまり楽しく感じられなかったのですよ。
アイデス作品の中でも本作の人気があまりないのは、
やっぱりストーリーの弱さがあったからなのでしょうし。

グラフィック面が良かったので佳作としておきますが、
個人的にはそれ以上にはならない作品でもありました。
でも、上述のように私とは異なる部分を重視する人からは、
もっと評価されるべき作品ではないでしょうか。

ランク:C(佳作)



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