がんばれ! 美樹ちゃん

がんばれ! 美樹ちゃん

『がんばれ! 美樹ちゃん』は1986年にPC88用として、
チャンピオンソフトから発売されました。

ディスクマガジン『ZETA』に登場する美樹ちゃんを主人公にした、
風変わりな作品でした。

ゲームジャンル:コマンド選択式ADV
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『がんばれ! 美樹ちゃん』は2種類の構造から成り立ちます。
1つは動く4コマ漫画部分です。
ADVにおけるグラフィックの表現方法はいろいろありえるはずですが、
近年はどれも同じような方向に進んでいます。
もちろん中には異なる路線を求める作品もありますし、
2002年に発売された『白詰草話』はその1つなのでしょう。

『白詰草話』は簡単に言えば漫画のような見た目の作品で、
吹き出しやコマ割という漫画的な手法がとられていたわけです。
何だ漫画じゃんって言ってしまえばそれまでなのですが、
あまりアダルトゲームには用いられなかった手法であることから、
新鮮な感覚でプレイすることができたわけですね。

もっともこうした手法は『白詰草話』が初ではなく、
デジコミ関係では以前から見受けられた発想でした。
じゃあその元祖は何かと言われると、
個人的に関心の薄い分野ということで分からないのですが、
少なくとも本作はかなり初期に位置する作品なのでしょう。

前置きばかりが長くなってしまいましたが、
本作の冒頭部分は4コマ漫画風に進行します。
しかも単に構図が4コマ漫画風で色があるってだけでなく、
その漫画が結構細かく動いていたのです。
これはかなりインパクトがありましたね。

もっともその漫画部分はあまり量がなく、
その後美樹ちゃんの入浴シーンを覗くために、
あちこち探索することになります。
ここはコマンド選択式となるのですが、
同じコマンドを繰り返す必要はないので、
ストレスはたまりにくかったですね。
それでいて探索してアイテムを拾ったりそれを使用したりと、
結構頭も使います。
なので、ゲームとしても結構遊べました。

動く4コマ漫画という斬新な要素に、遊べるゲーム性。
要素だけ並べれば十分名作クラスなんですけどね。
長所足りうる4コマ部分は量が少ないために、
あまり大きなポイントがつけられません。
ゲーム部分は普通には楽しめるのですが、
この部分は画面が淡白すぎます。
漫画部分とゲーム部分が融合していれば確実に名作扱いだったのですが、
分離している上に長所を打ち消す要素もありますからね。
結局は良作止まりってところでしょうか。

小粒ではありますが、随所に見所もあるわけでして。
得るものが多い、86年を代表する作品の1つと言えるのではないでしょうか。

ランク:B(良作)

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