りぼる・さもなー Revolving Summoner

りぼる・さもなー Revolving Summoner

『りぼる・さもなー Revolving Summoner』は2010年にWIN用として、
M de Pinkから発売されました。

生首を召喚しそこから体が生えてくるという、
一風変わった育成ADVでした。

りぼる・さもなー

青は藍より出でて藍より青しという言葉がありますが、
育成(調教)ゲームにおける青と藍はそれぞれ何が当てはまるのか。

たぶん90年代半ば頃から調教SLGをがっつりやってきた人ならば、
調教SLGがまずあって、それから調教ADVが増えた印象が強いでしょう。
恋愛物もそうなのですが、SLGからADVへというのが、
90年代後半から以後への流れでした。

もっとも、80年代のPCゲーとかにまで枠を拡げてみると、
これまた違った側面が見えてきます。
恋愛物がSLGより先にADVで普及していたのと同じで、
育成物も実はSLGより先にADVがあったりするわけです。
つまり、本当はADVが藍でSLGが青なのですよ。

ただ、今日は誰しもが知っているように、
SLGが廃れてまたADVばかりになっています。
推理小説で言えば、社会派の流行の後に新本格派の時代がきたような、
そんな印象ですよね。

まぁ、厳密に見れば本格派と新本格派は違うのだろうし、
今日のアダルトゲームで多いのは調教ADVであって、
育成ADVではありません。
前置きが長くなりましたが、
本作は育成ADVなので、より原点に立ち返ったような作品でした。

さて、原点に立ち返ったと言っても、
別に古臭いゲームというわけではありません。
主人公は魔法使いを召喚するのですが、
これが失敗して首だけの召喚になってしまいます。

育成ゲームということで次第に召喚できるパーツが増えて、
最終的には完全体の召喚を目標とするのです。
最初は女の子の生首だけなので、生首育成ゲームとも言えますね。
初めて見たときは、どこぞの『TOMAC』かと思いましたよ。

しかし、本作は単に生首を育てるのではなく、
次第にパーツが増えていくところに本質があります。
どのパーツから増やすかはプレイヤー次第なのですが、
アダルトゲームなので当然Hもあります。
手足を後回しにして胴体を優先させれば、
まるで達磨Hのようです。
他にも上半身と下半身の分離したイベントがあったりと、
とにかくシュールなんですよ。

SLGと異なり数値管理という要素はないのですが、
見た目で変遷が楽しめますし、
育成物の肝というものはしっかりと備えていると思います。
それでいて他にはないシュールな雰囲気も備えているので、
真新しいゲームのような新鮮さも感じられるわけですね。
ジャンルとしては決して斬新ではないはずなのですが、
初めて育成ADVをプレイしたときと同じような、
そんな気持ちにさせてくれました。
ちょっとした発想の転換でゲームは幾らでも変われるわけで、
これは上手かったなと思いましたね。

ただ、本作も決して万全ではないわけでして。
シュールな光景には驚かされるものの、
ストーリーそのものやその他の点はいたって普通です。
基本的には佳作~良作あたりの作りでしょう。
育成部分にしても、結局は完全体の召喚を目標とするだけで、
もっと幅を持たせることも出来たでしょう。
そう考えると、作りこみはまだまだ甘いとも言えますし、
改善の余地も多分に残しているとも思います。

最終的には長所をどこまで評価できるかでしょうね。
仮に完成度重視だったり、
アブノーマルやシュールなものに興味がなければ、
プラス分が少なくそれ程にまでは思えないかもしれません。
逆にこのシュールな個性であるとか、
内容が見た目にも反映されつつHとも直結している点を評価するならば、
長所の上積み分によって名作と判断することも可能でしょう。

個人的には良作としておきますが、
個性重視の人やアブノーマルなHが好きな人ならば、
おそらく本作は楽しめるのではないでしょうか。
普通のゲームには飽きたよ、でも凌辱物は勘弁って人にも、
ぜひやってもらいたい1本と言えるでしょうね。

ランク:B(良作)

AMAZON
りぼる・さもなー

駿河屋
DVDソフト りぼる・さもなー Revolving Summoner

関連するタグ WIN /ADV /育成 /


月影のシミュラクル   緋のない所に烟は立たない  いつまでも僕だけのママのままでいて
カテゴリ「2010」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/895-2f1a3bcc
| ホームへ戻る |