WHITE ALBUM2 ~closing chapter~

WHITE ALBUM2 ~closing chapter~

『WHITE ALBUM2 ~closing chapter~』は2011年にWIN用として、
leafから発売されました。

ハーレムゲーに出てくる盲目的なヒロインで三角関係を描いてみたという、
何か中途半端でぬるい作品でしたね。

WHITE ALBUM2 ~closing chapter~

本作は前年に発売された、
『WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~』の続編になります。
続編というか昨年発売のICと今回のCCで合わせて1つの物語になっています。
どこかであらすじを知っていれば大丈夫という気もしないでもないですが、
一応ICから直接つながったストーリーですので、
余程の事情がない限りICからプレイして下さい。
今ならセット版もありますので、
IC未経験者はセット版を購入するのがお得かと思います。
尚、初代ホワルバは小ネタ程度には出てきますが、
本編とは内容的に関係ありませんので、
初代をプレイしている必要はないです。
というか、初代ホワルバにあまり思い入れがない方が楽しめるような、
そんな気すらしています。

内容的には、三角関係を扱った鬱ゲーに分類される作品になります。
ウジウジしていたりちょっと病んでいたりするヒロイン2人の間を、
ヘタレな主人公が行ったり来たりするわけで、
それが長々と描写されることになります。
あまり新発見とかこの作品ならではの新しい側面があるというわけでもなく、
オーソドックスな三角関係を今風に掘り下げたタイプになりますね。
最近の頭にお花畑でもあるような単純な萌えキャラが氾濫する中で、
現実的な面や汚い部分も見せようとしていますからね、
最近の主流とはちょっと異なる感じでしょうか。
まぁブームは繰り返すっていうのか、
5~10年前にうけたような路線に近いのでしょうけど。
ぶっちゃけ昼ドラとかをゲーム化しましたって感じの作品ですので、
初代ホワルバはもちろんのこと、
例えば君が望む永遠と同じような路線を望む人であれば、
結構楽しめるのではないでしょうか。
うん、これはホワルバの後継作なんだけど、
たぶん世間での評価のされ方は君望と似たような軌跡を辿るんじゃないかな。
そういう路線の作品を丸戸さんがやったらこうなったということで、
ライターの信者かつこの路線好きならば高い確率で楽しめますので、
以下の文章は読まずに購入しちゃって大丈夫だと思います。
逆にライターが好きでなく、かつそういう路線も好きでないならば、
スルーしちゃって良いような作品なんでしょうね。

さて、何かプレイをしていて、何度も三角関係になって、
毎回修羅場ってた親友の相談を受けていた学生時代を思い出しましたし、
最近は幼馴染が結婚離婚を繰り返したりで、
年を経るごとに強くしたたかになる女性の怖さも見てますからね。
本作のような恋愛はヘタレなのに他は完璧です系の主人公に、
何をされても盲目的に主人公を愛し続けるヒロインって構造は、
やっぱりいかにも今風のエロゲらしい幻想だよなと思ったりもするわけで。
ホワルバ2は何だかんだで随所に甘いお人好しさが拭えないわけですが、
現実でも経験しているようなことを更にえぐくするならまだしも、
逆にぬるくしたようなものを家帰ってまで何で金払ってやってんだろなと、
根本的な自分の阿呆さ加減に飽きれたり。
まぁ、自分のこと云々は関係ないので抜きにしても、
昼ドラなんかでやっているようなことをそれよりも温くして、
動きのない紙芝居でやっただけのような感じで、
これはどうなんだろうなと思ったりするわけでして。
ドラマの脚本を任せられるぐらいのライターがいることを喜ぶべきなのか、
それともだったらドラマ見てればそれで良くね?って思うのか、
ライターのファンなら前者になるのだろうけれど、
そうでないとこれをゲームでやる必要はないよなって思ったり。
少なくとも他メディアや日常生活では得られないものを求める人には、
こういう作品は向かないんだよなと再認識するに至ったわけです。

ちょっと脇道にそれたというか、
総論や結論っぽいのが先になってしまいましたが、
本作が並の三角関係系ゲームと異なるのは、
高校(IC)・大学(CC)・社会人(CODA)と、
3つの期間に渡り描こうとした点にあり、
そういう壮大さを出そうとした狙い自体は良いと思いました。
ただ、その期間を描ききるには、いろいろ足りなかったのかなと。
こういう三角関係系の鬱作品にはヘタレ主人公がつきもので、
その時点で合わない人は当然いるでしょう。
まぁ、三角関係なんてのは、
究極的には主人公がヘタレだからこそ成り立つわけです。
そこを叩くのは好みの問題でしかないので、
単にヘタレであることの1点でもって文句を言うつもりは全くないのですが、
良い作品はヘタレにならざるを得ない理由があるわけで、
だからヘタレでも仕方ないよなと納得させられてしまうわけです。
他作品を例に出すのはあまりしたくないのですが、
例えば上記の君望であれば事故という不慮の事故で無理やり引き裂かれ、
問題の発生及び解決にはある程度の時間を必要としましたし、
外的要因も加わることでヘタレにならざるを得なかったとも言えます。
だから、そこまでヘタれるのかという「程度」に疑問は持ちえたとしても、
そういうヘタレに陥る「原因・過程」には説得力が感じられました。
本作はまずその部分が弱かったです。
結局は彼女のいる主人公が浮気をしただけにすぎないわけで、
特に主人公がヘタレにならざるをえなかったのだという状況もなく、
主人公がまともならすぐに解決しうるでしょう。
仮にある程度のヘタレは仕方ないとしても、
少なくともこの長い期間を要するだけの必然性を感じられませんでした。
こんなのまで仕方ないなどと擁護していたら、
それこそ不倫は文化ってなりかねない。
また昔のラブコメものなんかは三角関係になりやすかったですが、
主人公と各ヒロインの関係以前に各ヒロイン間に強固な絆があり、
安易に片方を選ぼうとすると結局全部が崩れる場合もあるわけで、
この場合も主人公やヒロインが苦悩するのは理解できます。
しかしWA2ではメインヒロインとサブヒロイン間のつながりは希薄ですし、
2人のメインヒロイン間にしても、
主人公との関係を超えるような絆は描かれていません。
だから結局、主人公の選択次第なんだろとなってしまうわけです。
まぁ片方のヒロインEDはいろいろ破滅してしまいますが、
それにしたって主人公が長年に渡りグダグダしていたから、
それでどんどん悪化したにすぎませんからね。
イディオット・プロットもいいところで、
主人公が阿呆なことをし続けたから事態が悪化していったという構造は、
あまり褒められたものには思えないです。
まぁ今年はそういうアニメが人気だったりもするので、
そんなのがオタにうける時代なのかもしれませんけどね。
個人的には、むしろストーリーとしては駄目な部類とすら思います。

他にはゲーム期間だけでなくこちらのプレイ時間もやや長めでしたが、
あまり必要性がないような無理にのばしたような水増し感も、
個人的にはいただけませんでしたね。
まぁそこはボリューム増えてお得じゃんって、
分割でなければ好意的に解釈もしえたのでしょうが、
そう感じられなかったのは分割であったこと以外にも、
個々のシーンに問題があったからです。
というのも、思ったよりも修羅場やドロドロ感がなく、
もう少し盛り上がるような見せ場が欲しかったかなと思いますし、
全体的にぬるめなのかなと思うわけで、
ドラマを見ている以上の感慨も沸きませんでした。
せっかくのアダルトゲームなんだから、
もっとアダルトゲームらしいドス黒さが欲しかったですね。
う~ん、ここは私は三角関係系の鬱ゲーの専門でもないので、
その系統が大好きな人の意見も見てみたいところなのですが、
ぬるゲーしか知らない人が本作に触れてショックを受けるのはともかく、
この手のゲームが大好きな人が、果たしてこんなんで満足できたのかなと。
友情ごっこの前座の修羅場程度しかないだけに、
ヒロイン同士の激しい修羅場を求めた人なんかは、
これじゃあ物足りないでしょう。
今までのぬるま湯な丸戸さんのシナリオと比べればハードなのでしょうが、
所詮は過去作のぬるい展開に毛が生えた程度のものに過ぎず、
中途半端さの拭えないぬるさを感じてしまいました。
結局は三角関係ものをハーレムゲーのヒロインでやったということで、
良く捉えれば今風なのでしょうが、
きつさを求める人には相性の悪い組み合わせでしかなく、
中途半端なゲームにしか見えないんですよね。
コメディ系の丸戸作品は楽しめるから今後も期待したいのですが、
この程度のシリアス路線なら何も得るものがないので、
個人的にはもういいやって感じでしたね。
冒頭とも被るんだけど、微妙なんですよね、こういうのって。
他ジャンルだと自分が知らないで絶賛したら、
たまには小説読めよって言われることもあるでしょう。
その場合にはそんな全部読んでいられるかってのもあるのですが、
WA2の場合はもっとえぐいのが現実で普通にあるわけですから。
君望のマナマナのような現実を超越した要素が加われば、
また違うんですけどね。
まぁ、女性向けのドラマや子供向けのギャルゲーなら、
適度な刺激って感じでこれでもありかなと思うのですが、
社会人も多いであろうアダルトゲームでこれでは、
やっぱり少し物足りないよなと。
誰しも向き不向きはあるわけで、
このライターの場合はたとえぬるいと言われようとも、
現実のような非現実な世界でヒロインらと楽しく掛け合いをさせてる方が、
良い物が出来るように思いますね。
かようにただ長いだけでやや物足りなさが残るシナリオだったのですが、
まぁそれでも何だかんだでそれなりには楽しめる内容だったと思います。
何せそういうドラマもどきのストーリーも、
最近のゲームではあまりなかったですからね。

むしろ問題はその他の部分にあるわけで、
なかむらたけしさんは一時期は最も好きな原画家さんだったんですよ。
それが何でこうなっちゃったんだか…
妙に縦長だったり、キャラにかつて程の魅力を感じられませんでした。
以前は理屈ぬきに絵買いできたのですが、
今回のレベルだと今後はちょっと考えちゃいますね。

それでもまだ好きな絵柄ではあるので、
キャラ絵だけなら満足できたんですけどね。
演出面であるとか場面の表現という点では、
ハッキリと物足りなさを感じてしまいました。
例えばコンサートシーンなんかは、
アニメのように動けばベストなのですが、
動かなくても一枚絵で迫力が伝わってくればよかったんですけどね。
実際、そういう作品は見たことありますし。
しかしWA2は音に関してはまだしも、絵に関しては弱かったです。
ここに関してはテキストも同様ですね。
テキストに絵や音を補完させるだけの魅力がありませんでした。
音楽の世界という専門の世界を扱うには、
あまりに取材不足だし能力不足だったように思います。
コンサート部分は前編たるICの方が顕著だったのですが、
曲より客のすげえすげえって声ばかりが強調されて、
何だこれは?新手の宗教かよと思ってしまったわけで、
興奮するどころかここで一瞬にして興醒めしてしまいました。
あれですね、お笑いでいうがやみたいなものです。
もっと絵と音でストレートにうったえかけて欲しかったです。
(比較論は本来筋違いなので括弧書きにしますが、
仮にテキストが君望に匹敵するとしても、
当時業界最高レベルの演出力だった君望に対し、
こちらは平均やや上レベル。
キャラもマナマナやツンデレ等個性や属性に幅があったあちらに対し、
こちらはそれもないわけで、
やればやるほど君望再評価すべきかなとか、
プレイしながらそっちに考えが及んでしまいました。
最高の作品とは全ての項目に秀でているものだと思いますが、
この作品からテキスト抜いたら何が残るよって話です。)

まぁ何だかんだで、かずさとかキャラとしては好きなんでね、
他の若干のマイナスポイントはヒロインで補える範囲なので、
内容的な部分だけならば一応佳作程度はあるのでしょう。
映画の試写会にただで招待って感じで、コスト面を度外視するならね。
でも、本作って分割なんですよね。
きっちり推敲して無駄な部分を削れば、
いや削らずにそのままであったとしても、
これならまだ1本で十分出せる範囲でしょうに。
必要性を感じさせない分割ということでの減点も含め、
トータルでは凡作としておきます。

最後に私は続編はこうあるべしとか、
前作と傾向が異なるから減点とかって考えはしません。
なので私の評価的には対象外の話になるんですけどね。
leafは周知のように、ノベルゲームで有名になったブランドです。
でも、決して1本のヒットの上に胡坐をかくところではありませんでした。
凡人ならヒットが出れば同じようなものを続けがちですし、
近年の多くのブランドもずっと同じようようなシステムを続けます。
しかし同じことを続けても意味がない成長がないと、
leafはノベルを捨てて新たな方向を模索しだしました。
昔のleafの個々の作品に関しては、
私も低い評価をした作品が一杯あります。
どちらかと言うと、個々の作品とは相性が良くない方だと思います。
でも、個々の作品の感想はどうであれ、
変えようとする挑戦しようとする姿勢は非常に好ましかったわけで、
そのときプレイした作品の感想は何であれ、
今後に期待したくなるような買い続けたくなるようなブランドでした。
もちろん個々の作品のファンは当然次にも期待したくなるでしょうし、
そうでない私のような層も惹きつけつつ、
また新たな市場・可能性を開拓していこうとしていったわけですからね。
leafの繁栄というのは、個々の作品の出来みならず、
そういったブランドの制作に対する姿勢や流れにもあったはずです。
そして初代ホワルバは、
自らがビジュアルノベルと名付けた形式を最初に捨てた、
leafの決意を表明した作品だったわけです。
実際の出来は残念ながら必ずしも全てが成功したとは言えず、
しかも変革を加えようとしたシステム面の影響が足を引っ張って、
それで評価が下がった作品だったんですけどね。
それでもleafの歴史を語る上では欠かせない作品なわけで、
ある意味leafの理念の象徴でもありました。
その作品の後継作と名乗る作品が、
単なる普通のノベルゲームだったわけで、
しかもICにいたっては選択肢すらありません。
違うタイトルで出すならまだ納得もいくのですが、
何故これにホワルバの冠を付けたのか、
欝で三角関係でさえあればそれで良いってことなのでしょうか。
それとも90年代後半のleafは全面的に誤っていたのだという、
自己否定の新たな意思表示なのでしょうか。
あのとき、ホワルバ発売前に伝わってきた熱意までもが否定されたような、
そんな複雑な気持ちになりました。
こんなことを考える人はもうほとんど残っていないのかもしれませんが、
これがleafなのだと言われると、何とも寂しいよなと思ってしまいます。
私は別に熱烈なleafファンではなかったので、
別に構わないっちゃあ構わないのですが、
ホワルバに限らずこみパやまじアン等を熱く支持した層は一杯いたわけで、
その人たちがもう何も語らないのだとしたら、
何だか無性に寂しい気持ちになってしまうのです。
今回の作品の出来はともかくとして、
ライターへの未練も原画家への未練も、
そしてブランドへの未練も根こそぎ消し去ってしまったような、
初代ホワルバが欠点は多くとも次に期待したくなったのとは対照的に、
私にとってのホワルバ2は全ての期待を奪い去ってしまったような作品でした。

ランク:D(凡作)

WHITE ALBUM2 ~closing chapter~

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なんというかほんと90’年代の昼ドラ展開で今更感を感じるのですが
ちょうどライトエロゲ購入層である20代前後だとかえってこういう展開が目新しいのかなと
Twitterや感想(レビュー)サイト上では結構高評価なのを目のあたりにして。
初作同様主人公の初志貫徹ルートがあるのかなと思いきや見事に左へ右へ上下へとぶれまくりで
ライトな浮気ゲーとしては個人的には楽しめましたが。
かずさへの想いがあったが雪菜と付き合い始めかずさと深い関係を持ち雪菜とかずさ二人と別れた状態から
後編の本作が始まるのでcodaの雪菜endは男女の付き合いという意味でTRUEEND扱いされている事が多いのも
この作品の感想やレビューを見ていて現在のライトノベル系のエロゲープレイヤー層の
(エロゲ上で期待する)恋愛観ならびに男女の意思疎通観がなんとなく伺えて興味深く思います。
ノベルゲームとして見た場合もあの最後の方での選択肢の使い方は
ライターが思い描く演出上のビジュアルノベルとして効果的だったのでしょうが
浮気だけではない揺れ動く想いを重要素にしているWHITE ALBUMシリーズらしから無さを感じました。
katanさんが3月の予約検討にいれておられる作品で選択肢を
端的に在り来たりでありながらも効果的にノベルゲームとして使用しているものが
低価格ソフトながら存在するのでより一層そんな思いが感じられます。
その3月に発売された作品の方もエロジャンル合致性としては微妙なものの好評価(肯定的な)なようで
ということはノベルゲームとしての評価としてと思いきやよくよく感想やレビュー内容に目を通すと
長年主人公に想いを貫き通して純潔を守り通したことに対しての
設定評価に対するものだったりしてがっくりきたりもしましたが。

>なんというかほんと90’年代の昼ドラ展開で今更感を感じるのですが
簡単にまとめると、本当にそんな感じですね。
クリア直後に書いた記事だから私の書いた量も多くなっていますが、ありきたりな内容で印象が薄く、すぐに内容を忘れてしまうように思います。
でも、こういうジャンルに触れてこなかった人には良く見えたのかもしれませんね。
そのこととも関連して、私はそれほど他所の感想を見ていないので正確な分析はできかねるのですが、高評価をしている層って年齢も怪しいような若い層と以前からのライターのファンに限られるのではと思ったり。
某掲示板でも三角関係や鬱ゲーが好きで詳しい人たちの間では話題にならなかったり批判的な意見の方が多かったりしています。
目の肥えた属性持ちの人に評価されずに、ライターのファンという局地的な範囲で高く評価されているに留まる感じで、やっぱりその程度の作品なんだなって思いました。
2人の女性の間を揺れ動く葛藤を描いた作品としては、Rememberの方が良さそうですね。
「そう」っていうのは、実はまだ途中までしかやっていないものでw
ちょっと忙しくてしばらくは進めることもできなそうですし、そもそも今のところ今年のゲームの感想は書いていないので、私がこの作品に触れる機会があるのかは未定なんですよね。
両方をプレイした灰の風来人さんは細かい比較などもできるでしょうし、ブログかなんかで語ってもらうと面白そうなのですけれど。

WHITE ALBUM2
シナリオ面
IC後の大学・社会人を通して無気力に過ごし精神的成長が無いため恋愛観の成長がない停止期間。
その頼りなさに母性本能に似た保護欲から女性が惹き付けれられ依存する。
という典型的ダメ男とそれに巻き込まれる女たちの物語。
各々のルートはあくまでたまたま選択し残った相手と行き着いた結末。
ゲーム部
物語の分岐は用意されているが総じて制作者の意向で物語は進行する。
読み手に登場人物たちの行動心理を理解させ物語が展開するようなノベルゲームとしての仕組みがあれば
何故その行動に至ったかの説明になり納得させられただろう。
ところどころ存在する強引な展開や主要登場人物たちが持つ思考が極端な点もあり
結末に至るまでのそれぞれの状況を印象的な演出が使用されても説明し切れなかった。
Remember
シナリオ面
愛する人を無くし無気力に停止するが自分を愛してくれる人に尽くされて再び前へ歩み始めた。
自分を愛してくれる存在とその結晶(子供)に対しこの上ない愛情を感じているが
自分が愛し失ってしまった存在に対しての思考は長い間停止したままだった。
事故後の意識不明時においていくつかの体験を通して最後には決断を下し
自分を愛してくれる妻と子に対して後ろめたさを感じることなく向き合い愛するようになる。
ゲーム部
3つのルートをそれぞれ読み手の選択によって進行する物語の展開がとられ主人公が置かれている状況を読み手に説明できる効果があり
一方を愛すれば一方の愛は絶たれるという二つの方向性への愛という主人公の苦悩を2つのルートを通して読み手は感じ取る事ができる。
結果3つめのルートにおいて主人公が決断した答えについて理解ができ物語としての結末という達成感が得られる。
大まかにはこのような違いを感じました。
更に細かくとなるとプレイし直す時間を新作のプレイに割きたいという欲求が有りますので。
まぁそのうちといったところでしょうか。

忙しい中、ありがとうございます。
Rememberは時間ができたときに最初からやりなおす予定で、WA2の方はもう既に忘れ始めているのですが、Rememberの方がゲームであることを活かしているようですね。
最近のノベルゲームは完全に読み物として捉える人も多いし、そういう人にはあまり気にならないのでしょうが、個人的にはプレイヤーの意思・存在を無視するゲームはあまり好きになれません。
私の場合、ストーリーの純粋な出来以上に評価が厳しくなっているノベルの多くにはそういう傾向があるようです。
丸戸さんはFolklore jamの頃はわりと良かったと思ったのですが、作品を重ねライターとしての我が強くなるに従い、ゲームとしてはどんどん駄目になっていっているように感じます。
なんだかんだでこれまではプレイした作品が多かったのですが、個人的にはもう完全に興味がなくなってしまった感じですね。

結構驚きました。

自分と同じく感じた方がいましたね。
特に敷延する必要すら感じない。

選択肢の無い、この一言で全て決められたと言っても過言ではないかと。

この作品に関しては、元々ステマとかで不自然に作られた人気ですからね。
不満を持つ人も多いと思いますよ。
ただ、そういう人はもうエロゲを見限って口を出さないだけで。
私の場合は違う方面で可能性を見出したので、
まだ続けてますけどね。

このゲーム(正確にはデジタルノベル)でエロゲーに対したぷれいやの態度が決められると思います。

選択肢のないのに「何でこうなんったんだろう…」(お前は知ってるだろう?何でこっちに聞くの?)と言うシーンが滑稽でした。

そもそもアニメやコミック化されるのを想定したものでしたね。そんな自分勝手のドラマが一番そうし甘いですし。


日本の方ではないのかなと思いましたので、
その前提で話を進めさせてもらいますね。
違っていたら、すみません。

選択肢がないのに、こちらに語り掛けてくることは、
日本ではメタ要素として、主にオタク層に非常に好まれています。
もし私が人気目当てで作品を作るのであれば、
必ずメタ要素を入れるでしょうし。

もっとも、私自身は、
メタ要素があるという理由だけで高く評価すべきとは考えません。
安易にメタ要素に頼り、主張を物語内に盛り込めない作品は、
作品として完成度が低いからです。

こうした態度の違いは、エロゲーに対する態度というよりも、
メタ要素に対する態度の違いとなるように思いますね。

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