DIVI-DEAD

DIVI-DEAD

『DIVI・DEAD』は1998年にWIN用として、
C’s ware(シーズウェア)から発売されました。

舞台は人里はなれた山奥にある、全寮制の学校。
主人公は学長である叔父に頼まれ、その学校内の調査のために転校してきます。

ジャンル:コマンド選択式ADV
DIVI・DEAD

基本的にはダーク系であるとか、
サイコホラー的な雰囲気の作品と言えるでしょう。

この作品、基本的に雰囲気は良いのですよ。
こういう系統の作品が好きな人も結構いるかと思いますが、
空気感とか雰囲気に酔える人なら楽しめると思います。
ただ、若干説明不足なところがありますので、
きっちり全て書かれてないと駄目って人には、
あまり向いてないのかもしれませんね。
そういう意味ではあまり最近の人には向かないのかもしれませんが、
この頃の作品っぽい作りではありました。

この雰囲気を演出していた要因の1つにグラフィックがあります。
確か32000色が必須だったはずで、
これは当時の要求スペックとしてはかなり高かったです。
当時のPCでもフルカラーはできましたが、
マシンスペックが低いと重かったですからね。
なので、主流は256色表示だったんですよ。
私も、基本は256色表示にしていましたし。
それだけにスペックはきつかったのだけど、
単純に画質という面では良かったですね。

また音声もついていましたが、
これはシーズウェアでは普通のことなのですが、
周りのアダルトゲームはないのが多かったですからね。
なので、音声があるってだけでも長所にはなりえたでしょう。

色数の多い綺麗なグラフィックで音声付のADV、
しかも移植でない新作のゲームでありつつ、
ストーリー的にもそれなりの質とボリュームを有している。
そんなゲームとなると、
おそらく98年当時はシーズのゲームくらいしかなかったわけでして。
今はフルカラーに音声付なんて当たり前ですからね、
その良さも分かりにくくなっていると思います。
でも、当時では頭一つ抜けた存在だったんですよね。

かように演出面では抜きん出た本作でしたが、
実はそれ程評判が良かったわけでもなかったりします。
1つは先ほどのストーリー面での説明不足ってのがあるでしょうが、
他にも要因はあったでしょうね。

まず、萌えキャラがいないこと。
時代は次第に萌えを求めだし、萌えキャラがいない本作は、
その点で地味に見えてしまったわけです。

また、システムは移動場所を選択するタイプのコマンド選択式ADVでした。
コマンド選択式でもこの頃は過渡期で、
ストレスのないように簡略化していく作品が多かったです。
しかし、本作は無駄にがっちりと作ってきましたので、
何度もコマンドを選択する必要があったわけですね。
私のような人にはそれでも大丈夫なのですが、
windowsから入ってきた若い層には、
これはつらいのかなと思うわけでして。

つまり、作品の雰囲気もシステムの作りも、
おもいっきり98時代っぽい作りなんですよ。
演出面が先端をいっているのとは、まるで正反対のようです。
そこら辺のかみ合わせの悪さが、
世間の評判になってしまったように思いますね。

まぁ他人はともかく、私はシステム面は平気だったんですけどね。
演出面は良かったけど、やっぱりストーリーが物足りなかったので、
そこで相殺ってところでしょうか。
加えて、この年のシーズは他にも個性的なゲームがありますし、
優先度も低くなってしまいます。
その辺も考慮すると、総合的には良作ってところでしょうか。
古いのだか新しいのだかよく分からないような微妙な作りのゲームで、
素直に評価しにくい作品ではありましたが、
個人的には結構好きではあったんですよね。

ランク:B-(良作)



ダウンロード版
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