もんむす・くえすと!前章 ~負ければ妖女に犯される~

もんむす・くえすと!前章 ~負ければ妖女に犯される~

『もんむす・くえすと!前章 ~負ければ妖女に犯される~』は、
2011年にWIN用の同人ゲームとして、とろとろレジスタンスから発売されました。

ジャンル:RPG

もんむす・くえすと!前章

まさに同人ゲームらしい一点突破型と言いましょうか、
いわゆる設定の勝利ってやつなのでしょう。
本作は中世ヨーロッパ風のファンタジー世界が舞台で、
主人公は魔王を倒すことが目的となります。

となると当然モンスターが出てくるわけですが、
アダルトゲームということで女の子モンスターばかりなわけです。
これはこれで『カオスエンジェルズ』以来、
20年以上の歴史を有する伝統のある属性ですからね、
当然好きな人もいるでしょう。
加えて本作の凄かったところは、単なる女の子モンスター物にとどまらず、
プレイヤーが負けたら女の子モンスターに逆レイプされるという、
プレイヤーのマゾ的な側面を刺激する点にあったわけです。
つまりは女の子モンスター好きで、
かつMゲーが好きな人のためのゲームと言えるわけですね。

こうしたゲームは他にはなかったので個性は十分に評価できますし、
属性のぴったりな人には待望の作品だったでしょう。
また、属性がない人でも新たに目覚めてしまうだけの魅力がありますし、
コアな人向けとしてだけでなく入門用としても優れていたように思います。
これはテキストのテンポが良かったのが大きいのでしょうね。
展開が早い上にメリハリがあってだれないという点もありがたいですが、
主人公と一緒に行動するアリスが予想以上に可愛くってね。
主人公とアリスの掛け合いが楽しいので、つい先に進めたくなるのです。
そうして進めている内にアリスに「ドアホめ」と言われるのが快感になり、
戦いで負けた後に神様に女神に罵られるのがクセになっていくわけですね。

かように、ある1点においては圧倒的な存在感を有するわけですが、
注意すべき点がないわけではありません。
見てすぐに分かるかとも思いますが、
バラつきもあって絵はあまり上手くはないですね。
それでもこの絵でもエロい路線というのもありえるのでしょうが、
あまり見た目でのエロさは追求していないように思います。
CGのエロさで実用性を求める人には不向きな作品で、
むしろテキストによるシチュエーション重視の作品なのでしょう。
まぁ、CGの量自体は結構多いので、
直接的なエロさを求めなければ、
それなりに満足できるのではないでしょうか。

それと、本作はジャンルとしては、基本的にADVになります。
自由に戦闘をさせて成長を楽しむというゲームではありませんので、
ADVにRPGのような戦闘がイベント的に加えられた、
ADV+RPGと考えるのが良いのでしょう。
いちいちレベル上げをしなくて済みますし、
これならRPGのレベル上げが面倒だって人でも大丈夫でしょうね。
戦闘は様々なバリエーションがありましたし、
力押しではなく考えさせられる場面も多いことから、
下手なRPGよりよっぽど練られてあるように思いました。
RPGの戦闘の持つ魅力だけを上手く抽出できたわけで、
良く出来ていたということなのでしょう。

これは多くの人に好意的に受け取ってもらえるでしょうが、
思った以上に戦闘に費やす時間の比重が大きいです。
戦ってわざと負けて逆レイプされ、再度戦って勝利を繰り返し、
その合間にイベントがちょこっとある感じなんですね。
だからゲームの大半は、戦闘をしている時間だったりします。
中にはRPGの戦闘部分すらも嫌って人もいるでしょうから、
RPGが極端に苦手な人はちょっと辛いのかなとも思いました。

総合的には、こういうのは難しいですね。
プレイ中は楽しかったですし、個性も十分に際立っています。
明確な長所も複数ある作品だけに、
特徴だけ見れば下手な名作よりも上だったりします。
ただ、欠点もそれなりにありますし、
何より未完というのが大きいです。
長所も短所も一杯ある作品なわけで、
それらを相殺すると名作に近い良作ってところが妥当なところでしょうか。

まぁ、ゲームに完成度を求めるのであれば、
一般物でもやった方が良いに決まっています。
それなのにあえてアダルトゲームや同人ゲームをやるのは、
こんなの他では味わうことできないよっていう、
そういう新たな刺激が欲しいからなんですよね。
本作はそういう、求めていたものそのものを満たしてくれたわけです。
評価は様々な観点から完成度も含めて総合的に判断するので、
こういうゲームの点数は伸びにくいのですが、
求めた物が得られただけに評価以上に好印象な作品でした。
こういうのがあるから、ゲームはやめられないのですよ。

あとはね、できるだけ早く完結することを望むだけですね。
タイトルに「前」ってあるから次は「後」だと思っていただけに、
ラストで中章に続くと出てきたときには驚きましたよ。
いや、2作なら前後で3作なら上中下という、
ラノベ的感覚が強かったものですから。
少なくともあと2作も続くのかと思うと、
完結までゲームを続けているのだろうかと不安に感じちゃいますし。
そういうわけなので、できるだけ早い続編をお願いしたいものですね。

ランク:B(良作)

もんむす・くえすと!前章

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