霞外籠逗留記

霞外籠逗留記

『霞外籠逗留記』は2008年にWIN用として、
raiLsoftから発売されました。

文学風のゲームを求めている人には、
待望の1作ではないでしょうか。

ゲームジャンル:ノベル系ADV
霞外籠逗留記

ノベル系ということは文章を読むことがほとんどなわけですが、
小説に多数のジャンルがあるように、
ノベルゲーにだって内容面での多数のジャンルがあっていいはず。
とはいえ、現実には限られたジャンルしかないもので、
マイナージャンルのファンは常に寂しい思いをするものです。

ところで、私は昔はさんざん文学小説を読んだものですが、
いまではすっかり飽きてしまい、近年のはほとんど読んでいません。
文学だから高尚だとかそういうものではなく、
あくまでストーリーの1ジャンルでしかないと思うのですよ。
だから素晴らしい文学小説もあれば、3流の文学小説もあると。
3流の文学小説を読むくらいなら、
1流或いは2流の他ジャンルの小説を読んだ方が良い。
アダルトゲームのノベル物を読んだりするのには、
そんな理由も大きいです。
というか、むしろ文学と離れたかったからというのが大きかったですし。
もっとも、だからといって文学的なノベルゲーを否定するわけではなく、
多様性の観点からは文学っぽいアダルトゲームがあっても、
それはそれで良いと思うんですよね。

でも、現実にはほとんどなかったりします。
そもそもwindowの時代になりゼロ年代に入る頃になると、
アダルトゲームはオタクの基礎教養的な側面も出てきました。
これは言いかえればアニメやラノベに近付いたということで、
文学的な方向性とはどんどんかけ離れていったんですよね。
短編でも昔のゲームには深いなと思わされるゲームもありましたが、
ゼロ年代に入るとそういうゲームはほとんど見かけなくなりました。

そういう流行に反するかのように出てきたのが本作なわけで、
プレイしてこれだって思いましたね。
文学風のストーリーのアダルトゲーム。
本作はまさにそれに合致します。
こういうのを求めていた人には、
待望の1作と呼べるのではないでしょうか。
よくこの時代に出て来たものです。

ただ、あくまでも傾向が文学風っていうだけで、
だからといってずば抜けた出来の作品ってわけでもないんですね。
出来自体はせいぜい良作程度だと思います。
そのため過度に期待してプレイすべきではないと思うのですが、
如何せん近年は他にこういう雰囲気の作品はないですからね。
アダルトゲームとしては非常に珍しい系統の作品ですし、
一度はプレイする価値のあるゲームだと思います。

とにかく、このゲームを購入すべきか否かは簡単です。
文学風のゲームがやりたいなら買え、そうでないなら買うな。
そんな作品だと言えるのではないでしょうか。

ランク:B(良作)

霞外籠逗留記
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