サーヴィランス 監視者

サーヴィランス 監視者

『サーヴィランス 監視者』は2002年にPS2用として、
ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されました。

制作はProduction I.Gが担当していますので、
いわゆるやるドラシリーズの流れを組む作品ですね。

ゲームジャンル:インタラクティブムービー
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ジャンルはADVなのですが、フルボイスフルアニメーションということで、
古い言い方ならインタラクティブムービー系のゲームになります。
まぁ、やるドラみたいな感じと言った方が早いのかもしれませんが、
今回は通常のやるドラともシステムが異なります。

画面には大きなモニター1つと小さなサブモニター6つがあり、
サブモニターに監視カメラで撮影された映像が同時に流れます。
プレイヤーはそのサブモニターを順次に切り替え、
情報収集したり画像解析をすることでゲームを進行させます。

基本的には次々にモニターを切り替える動作を楽しむゲームで、
つまりはザッピングゲームなわけですね。
ザッピングゲームと言うといろいろある気もしますが、
物語を多角的に見るマルチサイト的使われ方だったり、
相互に影響を及ぼすマルチフラグと組み合わさったゲームが多く、
純粋にザッピング(切り替える)という面白さを追求したものは、
意外にというかほとんどありません。

真っ先に思い浮かべるのは、
やっぱり『ナイトトラップ』になるでしょうね。
あれも小さなモニターを切り替えていくゲームでした。
ぶっちゃけ、本作は『ナイトトラップ』なのですよ。
ナイトトラップは実写でしたので、
ナイトトラップをアニメーションで作ったゲームと考えるのが、
一番しっくりきます。
ですので、あまり馴染みのないシステムかもしれませんが、
斬新性自体はそれ程ないのです。
しかも、ゲームとしてもナイトトラップの方が良く出来ていましたし、
動きも本作よりありました。
後発でも完成度が高められていれば絶賛するのですが、
むしろ落ちているわけでして。
この点は少々残念でした。

となると、通常はやる価値なしと判断してしまうのですが、
本作はProduction I.Gが制作していて、
アニメーションの質が半端なく良いのです。
これを見てるだけでも満足出来るくらいでした。

それと、結局どこに比重を置くかということにもなるのですが、
ナイトトラップはシステムを活かすことの比重が置かれていました。
本作はストーリー面も頑張ろうとした作品でもあり、
それ故にシステムの完成度は高められなかったわけですが、
その分ストーリー面はこちらの方が楽しめる作りになっています。
つまり、ナイトトラップよりはシステム面では劣るなとは思いつつも、
ゲームの求めているベクトルが異なりますので、
結構楽しめちゃうのですよ。
1つのシステムにも幾つかアプローチがあっても良いわけで、
これはこれでありなんだと思います。

まぁ、私はメガCDでナイトトラップを買って、
3DOで完全版まで買った人間なので、
この手のゲームに経験があったわけですが、
一般的にはあまり馴染みのないタイプのADVだと思います。
またナイトトラップは古い上にマイナー機種ですからね、
今からプレイするのは結構難しいでしょう。
そうなると、多くの人が本作を新鮮に感じることができるでしょうし、
このシステムが復活したことは喜ばしいことです。
評価としては少し下げざるを得ないとしても、
それでも十分に良作と言って良いように思います。
何より、純粋なザッピングを経験できる貴重なゲームですので、
未経験の人にはぜひ触れてもらいたい作品でもありますね。

ランク:B-(良作)

サーヴィランス 監視者



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