ザ・病院

ザ・病院

『ザ・病院』は1987年にPC88用として、
PSKから発売されました。

数々のロリゲームを世に送り出してきたPSK。
そのPSKが出したテキストADVがこの作品でした。

ゲームジャンル:コマンド選択式ADV
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ストーリーは行方不明事件の謎を解くために、
主人公がその現場となっている病院に潜入するというもので、
従来のPSKからすればかなり異色の作品になります。
もっとも、PSKには医療関係者が多かったみたいですので、
それを考えればあまり不思議でなかったのかもしれません。

ゲームはテキストADVですので、画面中にテキストが表示されます。
一応たまにCGは表示され、これは小説で言えば挿絵的な感覚ですが、
色は白黒でした。
87年は『ジーザス』とかがあって、
ゲーム性重視から演出重視に切り替わっていった年でもあります。
各社がグラフィックを重視する流れにあって、
まるでその流れに逆行するかのような本作は、
ある意味とても印象的な作品でした。

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ストーリーも結構良かったので、
これはこれで評価する人がいても何ら不思議ではないと思います。
ただ、個人的にはやっぱり派手なグラフィックが欲しかったわけでして。
なので、どうしても物足りなく感じてしまいましたね。

因みに『ザ・病院』は、
PC-88唯一の400ライン対応ゲームという話でした。
テキストしか出ないのに何でと思ったものです。
私はリメイク作品とかやらないので気付くのがずっと遅れたのですが、
『久遠の絆』とかでもDC版が出て、
とにかくフォントが綺麗になって見やすくなったのに驚かされました。
この時は両方やって比較できたから気付けたのですが、
見やすい字のためには、
400ラインが必要だったということなんですかね。
地味ですが、こういうこだわりは素晴らしいと思います。

総合的には佳作ってところでしょうか。
ストーリーは良かったですが、
コマンド選択式の普通のシステムにグラフィックの乏しさ等、
なかなかポイントを稼ぎにくいゲームでもありましたから。

因みに、ゲームがノベルゲームであるかそうでないかは、
通常はゲームシステムの構造から判断します。
ゲームジャンルはそういう風に判断されるからで、
見た目のレイアウトは関係ないはずですからね。
でも何故かノベルゲームだけは見た目で判断し、
画面中に文章が表示されるのをノベルと言う人もいます。
例えば『To Heart』なんかも、
あれよく考えたら場所選択式のADVと同じ構造なんですよね。
私にはどう見てもノベルとは異なるように思うのですが、
画面全体に文字が表示されることから、
ノベルゲームって言われることも多いですよね。
(メーカーがビジュアルノベルって言ったからノベルなの?
だったらエクスダスギルティはRPGになるし、
テイルズなんて出すゲーム全部元祖ってなっちゃうよねって、
そういう違和感があるのですよ)
もし仮にその区分に従うのであれば、
テキストが画面全体に表示され、白黒とはいえCGもあるのですから、
本作こそがアダルトゲーム初のノベルゲーム、
或いはビジュアルノベルになるのではないでしょうか。

ランク:C(佳作)

PC-8801ソフト ザ・病院

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