忘れな草

忘れな草

『忘れな草』は2000年にWIN用として、
Project-μから発売されました。

ノヴェルシアターと称し、
魅せ方・演出にこだわったノベルゲームでした。

ゲームジャンル:ノベル系ADV
忘れな草

ストーリーは伝奇をベースにしつつも、
鬱とか狂気系が好きな人向けの作品なのでしょう。
出来はわりと普通だと思います。
また、ゲームを進めるに従い新たなストーリーが登場したり、
それに伴って新たな謎が出てきたりもします。
設定が凝っていることもあって、
これは一体どうなっているのかと次が気になる作りになっています。
後から新事実が発見されていくタイプのゲームは人気作も多いですし、
好きな人も結構いるでしょう。
なので、そういうのが好きな人ならば、
より一層楽しめるのではないでしょうか。

さて、上記のようにストーリーだけでも十分に魅力はあるのでしょうが、
忘れな草の一番の特徴は演出面にあるのだと思います。
ブランド自体がノヴェルシアターと銘打っているように、
本作はストーリーの魅せ方にこだわっていた作品だったんですね。
画面のスクロールなど絵を用いた演出はもちろんのこと、
文字の出し方や消え方にまでこだわっていました。
ストーリーとその魅せ方の両方が特徴ですので、
これはツボにくる人はかなりはまるんじゃないでしょうか。
そういう一撃のパンチ力はあったかと思います。

こういう類のは基本的に好きなんですけどね。
何と言うか、気になる点も幾つかあるわけでして。
まず、設定は非常に凝っているのですが、
テキストに問題でもあるのかいまいち面白さに繋がってこないのです。
決してつまらなくはないのですが、思ったよりは…ってタイプですね。

それと、癖のあるキャラデザですね。
何もしない美人と、ライトアップされた普通の人。
本作は後者にあたるわけで正直あまりありがたみもない気もしますし、
仮にそれも味として捉えても、
そのライトアップの方法自体も格別優れているとも思えなかったんですよね。

システム面の不備もありましたし、
意気込みは感じるのですが、どこかしら空回りした印象を抱きました。
Project-μなりのスタイルは見て取れましたので良作とは判断しましたが、
それ以上に点が伸びないのもそうした理由からです。

まぁ、私個人の感想は別として、
こういうブランドはもっと続いてもらいたかった気もするんですけどね。
思ったよりもたなかったのかなと。
立ち絵とかエフェクトを用いた演出であるとか、
見た目にも気を使えよというのはゼロ年代も後半の傾向であって、
ゼロ年代の前半まではストーリーに比べ軽視されていましたからね。
むしろ今の方が受け入れられやすいのではないでしょうか。
本作はちょっとだけ時代の流れよりも早かったのかもしれません。
演出は凝っていてもストーリーは普通で、
それでいてシステム周りが時代遅れなものだから、
どうしても異端な雰囲気になってしまったのでしょう。
もう少しブランドが続いていれば化ける可能性もあったかもと思うと、
ちょっと残念な気もしますね。

ランク:B-(良作)

忘れな草
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