WHITE ALBUM

WHITE ALBUM

『WHITE ALBUM(ホワイトアルバム)』は1998年にWIN用として、
leaf(リーフ)から発売されました。

ゲームジャンル:ノベル系ADV

WHITE ALBUM 初回版

他の人と違うのかもしれませんが、
私は好きなゲームを作ったブランドと、
好きなブランドは必ずしも一致しません。
例えばハート電子なんかが良い例で、
ほとんどのゲームは作りこみが甘く内容的には凡作レベルだったりします。
でも、前に作ったのとは違うゲームを作ろう、
そのために新しくシステムから作り上げようとする姿勢は、
とても好きだったのです。
だから文句も言いつつも、毎回買ったりもするわけです。
逆に単発では名作・良作と思った作品があっても、
今後は同じことの繰り返しだなと思ったブランドのゲームは、
私は基本的に買わないことが多いです。
なので、冒頭の結論に至るわけです。

さて、ここから本題になるわけですが、
私はあまりleafのゲームは高く評価していません。
中には名作と判断したのもあるわけですが、
それでも世間一般の評価よりも低い方なんだと思います。
でも、ゲーム単体の評価は芳しくなかったとしても、
2001年頃までのleafというブランド自体はわりと好きだったのですよ。
それは冒頭の記載にも関連しますが、
leafが他と違うものを作ろうという、
変化の姿勢を見せてくれていたからなのです。

周知のように、leafはノベルゲームで名を馳せたブランドです。
『ToHeart』で一気に有名になったわけですから、
普通ならまたノベルゲームを作ると考えるでしょう。
それは多くのユーザーも望むことだろうし、
作り手としても安全牌なわけですからね。
でも、次の作品である本作は違っていました。
ADVにSLG的要素を混ぜて、中間的なシステムできたのです。
世間では高く評価されているノベルを捨てて、
新しいものに挑戦しようとすることは決して楽な選択ではないわけで、
それだけにその姿勢にはとても好感を抱くのです。

だからブランドとしては好きとなるわけですが、
皮肉にもそれがゲームの評価に繋がるとも言えないわけでして。
まずその変化したシステム面ですが、
世間の流れ的には逆行しているわけです。
最初は恋愛SLGが流行っていて、今ではほとんど恋愛ADVになっています。
その過渡期には中間的なシステムのも多々あるわけで、
ノベルから転じた本作のシステムは世間とは逆の流れになるわけです。
まぁ、流れ自体はどうでもいいのですが、
中間的なスタイルのゲームが既に巷にあるってことが問題なわけです。
つまりこういう形式的には後発になるのですから、
後発ならそれなりに練り込んで来いよって話になるわけです。
しかし本作はイベント発生がランダムであったり、
ストーリーの前後の整合性に難があったりして、
システム的に問題があったわけでして。
斬新な試みだったのなら多少は許せますが、
後発なだけにもう少し何とかならなかったのかなと思っちゃうのです。

ストーリー的には主人公にはアイドルの彼女がいまして、
そこから浮気だの三角関係とかに発展するわけで、
巷では痛い系の作品という認識なのでしょうか。
まぁ、これは普通に面白かったのかなと。
痛いと言われるわりには大したこともなく、
もう少し深く切り込んでくれれば良かったようにも思いますけどね。
決して悪くないけど長所とまでは言い切れない感じで、
普通に楽しめるけど可もなく不可もなくってところでしょうか。

総合的には、これが普通のノベルゲームであったならば、
十分に良作と言えたように思います。
しかしシステムが足を引っ張ったので、
その分の影響で佳作ってところでしょうか。
変えようとした姿勢は好きなのだけれど、
変わった姿がイマイチだったということで、
応援したかっただけに何だか複雑な気分の作品でもありましたね。

ランク:C-(佳作)

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