Piaキャロットへようこそ!!2

Piaキャロットへようこそ!!2

「Piaキャロットへようこそ!!2」は1997年にWIN用として、
カクテルソフトから発売されました。

ファミレスを舞台にした恋愛ゲームで、
前年に発売されたのが『Piaキャロットへようこそ!!』でした。
今作はその続編で、舞台は4年後となります。

ゲームジャンル:ノベル系ADV
Piaキャロットへようこそ!!2

舞台が4年後ということで前作主人公の妹の留美も登場するのですが、
主人公も店も変わっています。
前作を知っていればニヤリとできるシーンはあるけれど、
プレイしていなくても特に支障はないでしょう。

システムは一応恋愛ADVと考えておいた方が良いかと思います。
パラメーター等の概念があるので一見すると育成SLGっぽいですが、
育成SLGの要である数値の変動を楽しむというものではないですから。

パラメーターはADVで言うフラグを可視化させた、
進行度の目安の意味合いしかありません。
SLG好きよりADV好きの人に向いているでしょうし、
これは恋愛を扱ったノベル系のADVと捉える方が良いかと思われます。

システムに関しては前作から若干のマイナーチェンジこそありますが、
基本的には前作のをほぼ踏襲したと考えて良いでしょう。
そのために特にインパクトはないですが、
通常のノベル系ADVよりやりがいがある分だけ、
若干は高く評価できるかと思います。

尚、本作はファミレスが舞台ということで当然制服があります。
この制服を3種類の中から選べるというのが、
このシリーズの特徴でもあります。
これは好きな人には大変良いシステムだったでしょうね。
残念ながら私はそっち方面に興味がないので、
あまり楽しめませんでしたけれど。

グラフィックは綺麗だった前作にも増して、更に綺麗になりました。
前作がPC-98用で本作がWIN用ですからね。
たった1年ではありますが、この違いは大きかったですね。
おそらくこの頃のグラフィック面では、
F&Cは1・2を争うほどの位置にいたのではないでしょうか。

また単純な画質面だけでなく、キャラも非常に可愛かったです。
原画はみつみ美里さんや甘露樹さんで、
ゼロ年代前半なんてみつみクローンばっかでしたからね。
後の萌え絵のフォーマットを作った人たちだけに、別格でした。
メインヒロインのあずさは特にストライクゾーンのど真中で、
ビジュアル的には当時の私的には理想像でもありました。
もちろん他のどの娘も可愛かったですからね、
発売前の期待値という点では97年でも筆頭クラスの作品でした。

ここは何を重視するかということが関連するのですが、
PC-98末期のアダルトゲームに比べると、
90年代後半のWIN用ゲームは演出面が退化しています。
キャラや背景の細かい動きとかがなくなってしまったんですね。
でも、あまり当時のユーザーはそういうことに興味がなくて、
一枚絵であるCGの完成度の方を求めていたように思われます。
99年頃になるとkeyによるストーリー重視の方向が強まりますので、
96年から98年頃にかけての恋愛ゲームという範囲ではあるのですが、
そういう時代があったんですよね。
PIAキャロ2なんてのは一枚絵の良さを追求していた、
その時代の象徴のように思えるのですよ。

後は肝心のストーリー面なのですが、
これも基本的には良作だったかと思います。
手堅く無難には纏めてきていると言えるでしょう。

ただ、エロさが無くなりました。
前作は普通の萌えゲーっぽくありつつも、
Hシーンで結構エロく感じるポイントが多かったんです。
萌えにはエロはいらんって人もいるけれど、
個人的には萌えてエロい方が好きなんですよね。

しかし、今作はエロ方面がかなりマイルドになってしまいました。
時期が時期だけに後の家庭用ゲーム機への移植も考えて、
それで楽に移植できるよう元から控えめにしたんですかね。
経営の効率面から言えばそれで正しいのかもしれないけれど、
前作よりインパクトが薄れてしまった感じがして残念でしたね。
個人的に初代のエロというのは、
萌えだけのエロゲやギャルゲとは異なるのだよという、
差別化の意味も多く含まれていると思っていただけに、
余計にもこれでは他と変わらなくなってしまうと思ったのかもしれません。

そういうわけで基本的に楽しくはあったのだけれど、
前作の尖った部分が削られてしまった感覚が強いので、
結果的には良作止まりってところでしょうか。

こういうグラフィック重視の萌え作品は、
リアルタイムでのプレイに比べると、
後になればなるほど楽しめる人は減ってくるのでしょう。
ただ、キャラ重視の萌えゲー路線、それも一枚絵を大事にしつつ、
エロは薄くても構わないという後のフォーマットみたいなものは、
アイデス(F&C)が仕掛けていたように思うわけでして。
まぁその看板である原画家をその後リーフに引き抜かれたので、
その功も罪も忘れられつつあるんですけどね。
でも確かにそういう動きがあって、
SLGからADVへという流れの両方を含んだシステムも含めて、
今作はある意味とっても97年を象徴する作品だったのであり、
資料的価値も大きいように思われますね。

ランク:B(良作)

Piaキャロットへようこそ!!2

ダウンロード版
Piaキャロットへようこそ!!2 DL

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