覗き王 -nozoKING-

覗き王 -nozoKING-

『覗き王 -nozoKING-』は2010年にWIN用として、
白濁系から発売されました。

タイトルの通り覗きに特化したゲームでした。

ゲームジャンル:ノベル系ADV

覗き王

まずはシステム面から入ります。
基本的には移動場所を選択していくノベル系のADVで、
『鬼作』みたいに移動先に誰かがいればイベント発生というタイプで、
罠をしかけてとかってタイプではありません。

イベントがある場合は覗きモードになるのですが、
ファイバースコープを通しての覗きということで、
動かせる覗き穴ごしに見るって感じですね。
具体的には、画面の大半を黒画面が覆っていて、
一部だけ丸く見えるようになっています。
マウスを動かして見たい部分にその丸をもっていき、
特定の場所ではテキストが挿入されます。
まぁ、大まかなプレイ感覚は体験版をやった方が早いでしょうね。

セリフが用意されているのは顔・胸・股とか限られた部分だけなので、
最初は覗いている雰囲気が感じられたものの、
次第に作業に感じてきてしまいます。
そのくせ下手に見ていると気付かれて攻略不可になるので、
プレイしていて意外と厄介でした。
ってか、このゲーム、無駄に難易度が高いんですよね。
覗きの部分は飛ばせないから再プレイも億劫になりますし、
ちょっとストレスがたまっちゃいました。

とはいえ、一応ゲーム性を何とか演出しようという努力は見られますし、
その部分は良しとしましょう。
むしろ問題はストーリーなんですよね。
いや、覗きゲーなんだから感動だのトリックだのは特にいらんのですが、
覗きゲーには覗きゲーとしてのストーリーってものがあるはずです。
誰も知らないプライベートな部分、
ヒロインらは何を考えどのように生活しているのか。
そういう部分を自分だけがこっそりと垣間見ることができるってのが、
覗きの醍醐味の1つなんだと思います。
普段の表の姿だけでは分からない部分が、
ちょっとずつ分かってくる。
そうした何気ない仕草の積み重ねが重要なのだと思います。
本作の主人公は無駄にいろんな知識を持ってますし、
こだわりに基づいてしゃべってくれるのは良いのですが、
ちょっと前面に出すぎてしまいましたね。
その分ヒロインの心情とか描写が弱いものだから、
ヒロインの本当の姿ってものがいまいち伝わってこないのです。
もっと見ていたいとか、次はどんなことをしてくれるんだろうとか、
ヒロインに固執したくなるような気持ちにさせてくれないのです。
覗きゲーの肝は、如何に覗きたいという気持ちを持たせるかであって、
その肝心な部分が欠けているんですよね。
それとも関連するのですが、イベントのパターンが少なすぎます。
どれもこれも同じようなパターンなものだから、
だからまた覗きたいって気持ちに繋がらないのでしょう。
覗いたら脱衣or自慰…
そういうシーンだけ繰り返しとけば満足すると思ったら、
それは大間違いというものでしょう。
結局適度に覗いて脅迫材料を見つけて、
それで陵辱してっていう陵辱物のパターンになっちゃうわけで、
覗きを題材に選んだこだわりを感じることができませんでした。
直接的にはシステムの面倒さが足を引っ張っているように感じますが、
本質的にはストーリーに問題があったと思うんですよね。
こういうジャンルって、
ライターにこだわりや愛する心が必要だと思います。
ビッチキャラの描写とかエロ部分の描写とか、
ライターの得意分野ではそれなりに力があるのは伝わってきます。
(ってか、何か妙に魅力のあるビッチだなって思って調べたら、
ライターさんはそっち方面に強いみたいでした。
それで、やっぱりねって納得したり。)
でも、肝心の本作のこの分野には、あまり興味がないのではないでしょうか。
システムの多少の不備は構わないから、
覗きに興味を持たせてくれるようなこだわりをみせて欲しかったわけで、
そういうものが伝わってこなかったのが非常に残念でした。

また、主に最後の方のCGなのですが、
一部乱れたような絵柄になったために、その点にも不満が残りました。
それら様々な点をひっくるめて見ると、
どうにもやっつけで作ったような印象になってしまうんですよね。

そういうわけで、作品の出来としては駄作~凡作ってところでしょう。
ただ、ぶつくさ文句を言いながらも、
久しぶりに最後まで一気にやろうって気にもなったゲームでした。
最近の良作や佳作としているノベルゲームの多くは、
どこかしらで眠気がおそってきます。
それらと比較した場合、確かに問題点は多いのだとしても、
集中してプレイできたことは素直に評価しても良いように思います。
今時単なるノベルゲーにしなかったのも好感が持てますし、
覗きと言いつつ全然覗きに重点が置かれていないゲームだらけな中では、
相対的には良い方だとも思えます。
そういう点も考慮するならば、佳作と言っても良いのではないでしょうか。
今回は畑違いじゃないかって印象が強かったので、
次があるなら今度はライターのこだわりの持てるジャンルで、
そこにゲーム性を加えて出してもらいたいものですね。

ランク:C-(佳作)

覗き王



関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


  面影レイルバック      ヤミと祝祭のサンクチュアリ   それでも妻を愛してる2
カテゴリ「2010」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/386-46497b19
| ホームへ戻る |