水月 すいげつ

水月 すいげつ

『水月 -すいげつ-』は2002年にWIN用として、
F&Cから発売されました。

ジャンル:ノベル系ADV 属性:伝奇

水月

F&C、つまりは旧アイデスなわけですが、
88年から91年ごろまでは最大手だったと思うわけでして。
トップの座はその後エルフに奪われたのですが、
それでも98時代はアリスも含めて御三家と言える立場にはあったわけです。
それが今ではすっかり影を潜めてしまって、
本当に昔が嘘のような有様ですね。
そして本作は、そのF&Cの最後の良作とか言われて評判だった作品でした。

ジャンルはノベル系のADV。
この頃には逆に珍しくなった、
画面全体を文字で覆うタイプのゲームですね。
内容的には伝奇物になります。

まずストーリーなのですが、
伝奇モノとしていろんな要素を詰め込んできています。
ただそれを十分に活かせたとは思えないわけで、
作りかけの未完な作品であるとか、
まとまりのない中途半端な作品であるとか表現方法は幾つかあるでしょうが、
何れにしろ据わりの悪い作品になってしまいました。
結局はキャラ萌えゲーの路線に進んだわけであり、
キャラと雰囲気に浸れたかで評価が分かれる類の作品ではないでしょうか。

そうなるとあとは好みの問題となってしまう面も大きいのですが、
個人的にはキャラの立て方とかは比較的良かったと思います。
しかし基本的に平坦なテキストでしたので、
眠くなる感じであまり入っていけませんでした。

それでも音声があればまた違ったのかもしれませんが、
このゲームには音声がありませんでした。
2002年頃はほとんどが音声を入れ始めていただけに、
そこはちょっと残念でしたね。
もっともまだ音声を入れてないところもあるので、
そのことをもってマイナスにまではならないのでしょう。
しかしF&Cは既に過去のゲームで入れてますからね。
何故周りの多くが導入した時期になって入れるのをやめたのかと思うと、
何とも変な気がしましたね。

そういうわけで、ここまでは良いところなしなのですが、
その分グラフィックが良かったわけでして。
☆画野朗さんの代表作と言っても良いでしょうね。
絵買いとしての目的は果たせたので一応元は取れたのですが、
画面を文章が覆ってしまうと絵の魅力が損なわれるわけで、
あまり大きなポイントともなれなかった感じですね。

<総合>


総合では凡作ってところでしょうか。
全体的には普通に楽しめるノベルだと思います。
ただ、評価とは全然関係ない話ですが、
これをF&Cが作ったというのが個人的には気に入らなかったわけで。
私は例えばクソゲーと思った作品であっても、
それが次回作の購入を控える要因にはあまりなりません。
攻めた結果外れたのであれば、次は良い方向に転ぶこともあるからです。
でも、いくら良い作品でも次が見えなければ、購入意欲は失われます。
昔のF&Cは良いのもあったけど結構酷いのも多かったんですけどね、
でもいろいろ試行錯誤の意図は見てとれたわけで、
作品だけでなくそういうブランドの姿勢が好きだったのです。
この作品は決して悪い作品ではないですし、むしろ世間での評判は良いです。
でも、この路線を続ければもう先はないなと思ったわけで、
「F&Cだから」という理由で注目することはこれが最後となりました。
以後も幾つかF&Cのゲームはやっていますが、
それは作品単位で何かしら気になる要素があったわけで、
特別な存在としてのF&Cはここで終わったということです。
結局、以後のF&Cは私の危惧した通りの結果になったわけで、
なるべくしてなったということなのでしょうね。

ランク:D(凡作)

水月

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