マンハッタンレクイエム

マンハッタンレクイエム

『マンハッタンレクイエム』は1987年にPC-88用として、
リバーヒルソフトから発売されました。

JBハロルドシリーズの第2弾になります。

ゲームジャンル:コマンド選択式ADV
属性:推理

マンハッタンレクイエム

80年代には良質な推理ADVがたくさんあったわけですが、
リバーヒルのJBハロルドシリーズはその代表例になるのでしょう。
特にハードボイルド路線では、間違いなく最高峰に位置するでしょうし。
マンハッタンレクイエムはそのJBハロルドシリーズの第2弾に当たる作品で、
シリーズの中でも随一の完成度をほこる作品でした。

JBハロルドシリーズの良いところは、何よりもそのストーリーにあります。
傾向としては非常に多くの人物が登場するわけで、
その人間関係が複雑に交差している点が大きな特徴でした。
この部分に関しては、完全に同時期の他のゲームを圧倒していましたね。
おおまかな傾向は初代である『殺人倶楽部』でも同じなのですが、
本作は更に発展し、シリーズの地位を決定付けた作品でもありました。

なので一般的には名作として名高い作品でもありますし、
ハロルドシリーズとしての完成度を重視するのならば、
本作が名作と言われるのも十分に納得できるように思います。

ただ、いつもの私の傾向でもあるわけですが、
新鮮さがイマイチ感じられなかったのですよ。
いや、それでも世の中のADVが前年と同じ路線を歩んでいたのなら、
おそらく私も絶賛していたように思います。
しかし87年には新しい風も流れてきていたわけで、
一方では難易度を低くして演出を重視する作品が出てきたのです。
また、他にもゲーム性に工夫を加えた作品もありましたしね。
私は前年までの流れを踏襲する路線よりも、
ストーリーを活かすための演出重視の路線であるとか、
或いは再度ゲーム性を見直す路線に意義を見出しましたので、
世間の評判ほどには楽しめなかったのかもしれません。

まぁ、それでも前年までの路線に問題がなければ、
その進化系でも何ら構わなかったのでしょうけどね。
マンハッタンレクイエムはコマンド選択式のADVなのですが、
コマンド選択式と言っても、実は結構多岐にわたります。
選択式の欠点としてよく言われるのが総当りダルイという点ですが、
そんなことをする必要のないゲームは幾らでもあります。
しかし、中にはかなり総当りを強いられるゲームもあったわけで、
本作なんかはまさにその典型例でした。
難易度が高いと言えば聞こえは良いですが、
もう何度も何度も同じコマンドを選択させられたものです。
ストーリーも最高ランクだけれども、
選択式の悪い点も最高レベルで有してしまった作品が、
リバーヒルのゲームだったわけです。

ストーリーの良さは抜群なのですが、
それに匹敵するぐらいマイナスもあるということで、
個人的には良作としておきたいと思います。
私の評価はかなり辛めになってしまったかもしれませんが、
今も昔もストーリーを最優先する人は多いですからね、
そういう人なら間違いなく楽しめるのではないでしょうか。
古き良きADVというのも人それぞれ微妙に内容が変わるかもしれませんが、
80年代のADVの典型的な特徴を良い面も悪い面も兼ね備えたという意味では、
本作なんかはまさにピッタリの作品かもしれませんね。

ランク:B(良作)

マンハッタンレクイエム

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