『天ノ少女』

『天ノ少女』

『天ノ少女』は2020年にWIN用として、
Innocent Greyから発売されました。

7年ぶりに発売されたシリーズ完結編になります。



<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
昭和三十三年、一月。
珍しく雪が多く、とても寒い年だった。その日灰色の雪が舞う中、
少女の葬儀は執り行われた。
雪に包まれた遺影の少女は、どこか気恥ずかしそうで、
どこか寂しげな表情で其処に居た――
天恵会をめぐる事件が一応の解決をして数日後、
獄中にあった画家・間宮心像が死去した。
時坂玲人は旧知の学芸員マリス・ステラと共に、
間宮心像の遺品の整理へ赴く。
そこにあったのは腕のない片翼の天使を描いた未発表作だった。
因縁のある『殻ノ少女』にも通じる、
美しさと禍々しさの入り交じったその絵は『天罰』と名付けられた。
それからさらに数日後、
『天罰』の天使と同じように装飾された女性の死体が発見された。
彼女はかつて真崎智之と同じ職場に勤めていた人物だった。
『殻ノ少女』から始まり、
『天罰』へと紡がれていく絡み合った偏執を断ち切ることができるのは、
たった一人の小さな少女の存在なのかもしれない。
その愛〈パラノイア〉は紡ぐ、太陽と、すべての星々を――

<感想>


まず知らない人向けに説明しておきますと、
2008年に『殻ノ少女』が発売され、
2013年に『虚ノ少女』が発売されました。
本作はそのシリーズ完結編になりますので、
未プレイの方は、必ず1作目からプレイするようにしてください。

本作に関しては、評価の振れ幅が大きい作品のように思います。
まず、エロがかなり薄いです。
この作品にエロを求める人がどれだけいるのか分かりませんが、
エロ要素も求めている人だと、満足度はかなり下がるでしょう。

私は別にエロ要素は求めていませんし、
他の何かの部分でアダルトゲームらしさがあれば、
それで十分満足できます。
そして本作の18禁っぽさとなると、死体の場面であるとか、
そういうシーンの存在ということになるのでしょう。
そこで問題となるのが、グラフィックです。
本作のグラフィック、綺麗といえば綺麗なのです。
したがって、この原画と塗りで、他の作品であれば、
絶賛する方向に働くことも十分にありえると思います。
しかし、なんか妙に小奇麗なんですよね。
そのため陰惨であるはずの殺害現場とかも、
中途半端に芸術っぽくなってしまい、
陰惨さとかも薄れてしまい、18禁っぽさが薄れてしまいました。
結局のところ、本作にアダルトゲームらしい何かを求めると、
どうしてももの足りなく感じてしまうように思います。

前作の『虚ノ少女』も、既に7年前の作品ですから、
細かい部分を忘れかけていたのですが、
私は『虚ノ少女』に対し、ゲームデザインやシステム等で、
大きな不満を持っていたようです。
その印象は、本作でも同様であり、
ゲームデザインには今回も大きな不満が残りました。
私のこのシリーズに対する評価の低さは、主にここからきます。

まぁ、ゲームデザインなんか気にしないよ、
シナリオさえ良ければOKっていう人も一定数いるでしょう。
では、その場合はどうなのか。
長く待たされたシリーズが完結するというのは、
それだけでも一定の満足感が伴います。
だから本作を完結させたことをもって、
その点が評価されるというのも十分わかります。
ただ、じゃあ、シナリオ重視な人であれば皆が満足できたかとなると、
それはそれで意見が分かれるように思います。
この内容であれば、三部作でやる必要があったのかとか、
ストーリー全体の整合性であるとか、
細かい部分をきちんと考える人とか、こだわりが強い人ほど、
本作に対する不満が出てきやすいように思います。
私自身は、あまり細かい部分にはこだわらない方なのですが、
上記ゲームデザインの部分と相まって、
終始違和感がある中でのプレイとなってしまいました。

<総合>


総合では凡作としておきます。

長編ミステリーはすっかり減ってしまったジャンルですので、
貴重な作品でもあります。
私はプレイしていて終始引っかかるものがあったため、
上記のような結論となりましたが、
私が気になった部分は別に気にしないよというのであれば、
楽しめる可能性があると思いますので、
その場合はやってみる価値があると思いますね。

ランク:D(凡作)





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