【ブランド】 ALTACIA (アルテシア)

【ブランド】 ALTACIA (アルテシア)

ブランド別の第3弾は、ALTACIA(アルテシア)になります。

アルテシアといえば、何といっても神谷右京シリーズですね。
シナリオゲー好きにこそ知ってもらいたいブランドです。

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<アルテシア>


アルテシアは、ざっくり説明するのは非常に簡単です。
アルテシア≒神谷右京シリーズとなるので。
もちろん他にもいくつか作品を出しているのだけれど、
やっぱりこのブランドは、神谷右京シリーズになると思います。

さて、もともと1993年に、TAKERU用として、
『大江戸探偵 神谷右京』と『大江戸探偵 神谷右京2』の、
2作品が発売されました。

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話がややこしくなるので、上記2作品については以後、
TAKERU版と書きます。
TAKERU版は、扱いとしては一般販売だったと思います。
TAKERUというのは、
ゲームとかを購入できる自動販売機のことです。
当時を知っている人なら大抵知っていると思うのですが、
今は知らない人の方が多いかもしれませんね。

その後、1994年に、アダルトゲームとして、
『真説 大江戸探偵神谷右京』が発売されました。
その最大の特徴はセミフィクションであり、
これはノンフィクションとフィクションとが、
混ざった作品ということを意味していました。
ノンフィクションとはどういうことかと言うと、
同シリーズのシナリオの原作を担当した藤堂信昭氏は、
当時現役の弁護士だったのです。
それで、自身が携わった実際の事件を、
守秘義務に反しない範囲で題材とし、
アレンジを加えてゲーム化したのが、神谷右京シリーズだったのです。

上記のTAKERU版は、全部フィクションなので、
その辺りに違いがあります。
なお、TAKERU版と真説以降は、他にも違いがあります。
TAKERU版は普通のADVと同じような背景ですが、
真説以降は、背景が実写を加工したものになります。
セミフィクションをうりとするシリーズとしては、
実写を加工した背景を用いることにより、
よりリアリティを出せますので、その選択にも意義はあると思います。
ただ、これは何を重視するかで見解も分かれうるのかなと。
というのも、TAKERU版は、キャラに目パチ口パクがあるうえ、
背景のオブジェとかも動いたりしたんですよね。
まるでPC98時代のエルフのADVをやっているようであり、
イメージとしてはそんな感じなのです。
私はエルフのADVが好きだったというのもありますが、
「ゲーム」という観点からは、
プレイヤーの選択(行動)により背景のオブジェ等が動くというのは、
結構ポイントが高いわけでして。
こうしたちょっとした遊び心は、
今のノベルゲーには失われてしまったものですよね。
TAKERU版の持つ遊び心は、
80年代や90年代のADVファンからは支持されると思います。
他方で、ストーリーをより良く魅せることを重視するならば、
このシリーズで実写背景とするのは効果的だと思いますし、
シナリオ重視なノベルゲーファンとかだと、
真説の方向性の方が支持されやすいかもしれませんね。
だからこそ、何を重視するかで見解が分かれうるのです。

『大江戸探偵 神谷右京』は、最初の作品ということもあり、
まだまだ発展途上という印象もありましたが、
『大江戸探偵 神谷右京2』は、いろいろ進化しており、
一つの方向性として確立されたように思います。
私はこのTAKERU版路線が非常に好きでしたので、
真説路線も良いですけれど、できればもう一度だけでも良いので、
TAKERU版路線の新作をみてみたかったですね。

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そして、上記の通り、1994年には商業のアダルトゲームとして、
『真説 大江戸探偵神谷右京』が発売されます。

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個別の記事には掲載していますが、冒頭から首チョンパがあります。
1994年だけで、冒頭から生首を見せられたのは2作あります。
こうした陰惨な光景は、94年からの傾向だと思いますので、
ある意味とても94年製らしい作品ですよね。

真説は、セミフィクションということもあり、
リアリティはあるけど地味になりがちという側面もあります。
派手なストーリーを求める人には、あまり向いていないでしょうし。
プラスの側面もマイナスの側面もあるでしょうが、
この『真説 大江戸探偵神谷右京』により、
シリーズの方向性は確定したといえるでしょう。

1995年には、『真説 神谷右京2』が発売されます。
PC98用としては、この2までになります。

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TAKERU版は軽めのコマンド選択式、
真説1はハードなコマンド選択式だったのですが、
この2では、ノベルゲームになりました。
また、キャラも実写背景と馴染む感じの塗りにかわる等、
ストーリーの大枠以外の部分がいろいろ変更されています。
総合的に見て、この作品がシリーズ最高傑作といえるでしょうか。

そういや、実写背景という点で補足すると、
早稲田大学法学部のあった旧8号館や、
その中の大教室であった301号室とかも、
作品内に出てくるわけでして。
見る人が見たら、懐かしく感じられるのではないでしょうか。

さて、このシリーズは、リメイクを除けば、
おそらく6作品が発売されたと思います。
上記1と2がPC98用として発売され、
3~6作目までがWIN用としての発売でした。
WIN版は「真・真説」と呼ばれており、
これはセミフィクションの中の割合が違ってきます。
PC98版は、確か40%がノンフィクションで、
残りがフィクションだったはずです。
WIN版は、2%がフィクションで、
残りはノンフィクションだったそうで。
つまり名称変更や分岐でフィクションが混ざるだけで、
それ以外は実話ベースだったということですね。

もともとノンフィクション系は読まないこともありますが、
私はストーリーさえ良ければ構わないというのではなく、
ADVならADVとして総合的に評価します。
そのため、正直なところ、WIN版というのは、
段々と長所より短所の方が目立ってきたので、
それほど好きというわけでもありません。
私の中でのこのシリーズというのは、
やっぱりTAKERU版とPC98版の4作かなと思いますね。

もちろん、「真・真説」のWIN版にも良い点はありますし、
事実上の最終作である『真説神谷右京 ~贖罪~』は
ライターである藤堂信昭さんにして、
「最も書きたくなかった」と言わしめた事件を題材にしており、
ファンならやってみるべき作品と言えるでしょう。

地味と言われがちなシリーズではありますが、
魅力的なキャラも多いですし
(ヒロインポジションはハンコかもしれませんが、
個人的には美奈子推しです笑)、
唯一無二の魅力を持ったシリーズではありますので、
興味のある方にはプレイしてもらいたいですね。

今回は過去の記事を編集しただけで、
同じことの繰り返しみたいになってしまいましたし、
私自身、WIN版も通じた、
シリーズ全体の熱狂的ファンとまでは言えないので、
本来はそうしたファンから魅力を語ってもらいたいのですが、
こういうシリーズもあったんだよということだけでも、
多くの人に知ってもらいたいと思いますね。









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