『白昼夢の青写真』

『白昼夢の青写真』

『白昼夢の青写真』は2020年にWIN用として、
Laplacianから発売されました。

同年を代表するシナリオゲーの1本ですね。



<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
人類は同じ夢を見るようになった。
ある晩は、女生徒と教師の不倫の物語であり――
ある晩は、劇作家と女優の身分を超えた恋物語――
またある晩は、不登校の少年と教育実習生の淡い初恋――
3種類の夢を、人類は繰り返し見るようになった。
何故、全人類が同じ夢を見つづけるのか。
これは、世界と呼ばれた一人の少女の物語。

<感想>


まず最初に、3つの異なるストーリーを楽しむ本作。
そういう意味では、一見するとオムニバス作品っぽく見えるのですが、
その後にもう一つのストーリーが加わり、これらがつながり、
一つの物語を構成するという構造になっています。
そのため、全体としては、一本道のSF系の作品と言えるでしょう。

特徴ないし良い点と言えるのかは難しいところもありますが、
まず一番に言うべきこととしては、
本作がいわゆるシナリオゲーであるということなのでしょう。
昔のエロゲは良く知っているが、ここ数年の作品は疎いという方だと、
だからどうしたと思われるかもしれません。
シナリオゲーなんて一杯あるだろって思うでしょうからね。
しかし、今年発売されたフルプライスのエロゲで、
恋愛分薄めの本格的なシナリオゲーなんて、
一体どれだけあるのでしょうか。
もうほとんど絶滅危惧種になりつつあります。
そういう意味では、エロゲとしてシナリオゲーを求める人にとっては、
この作品が出たこと自体が大きいように思います。

他方で、シナリオゲーとして良質かとなると、
話はかわってきますし、疑問も残ります。
ストーリーの好き嫌いはどうしてもあると思いますし、
たとえば最初の3つのストーリーについては、
好きな話は人によって分かれうるように思います。
しかし、肝となるべき最後のまとめルートが一番良かったと感じる人は、
おそらくほとんどいないのではないでしょうか。
つまり本作は、終盤の方がテンションが下がる作品であり、
主観的な満足度も下がってしまいます。
このような印象につながった理由としては、
最後のルートで明らかになるSF部分に甘さがあるからであり、
ここはストーリー全体の根幹につながることから、
結局、作品全体の評価にも影響してしまうのです。

一枚絵とかは及第点以上だと思いますし、
全体的に丁寧に作られていただけに、
もったいないという印象が強い作品でした。

<総合>


総合では佳作といえるでしょう。

上記からも分かるように、主観的には好きな作品ではありません。
ストーリー部分を中心に主観だけで評価するならば、
確実にもっと低い評価でした。
でも、野球とかでもそうですが、どれだけ数字が低くても、
その年で一番であれば、三冠王も取れるんですよね。
現在のエロゲの事情、今年のエロゲの事情をふまえると、
相対的に本作が評価されるのも分かるわけでして。
今年発売されたシナリオゲーを何か紹介してと言われると、
この作品は絶対候補に挙がってくるでしょうしね。
その点もふまえて、上記の判断としておきます。

ランク:C(佳作)

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駿河屋


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プレイしようか悩んでいたのでこのレビューは為になりました。

良くも悪くも、話題作ではあると思いますね。

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