『少女魔法学リトルウィッチロマネスク』

『少女魔法学リトルウィッチロマネスク』

『少女魔法学リトルウィッチロマネスク』は、
2005年にWIN用として、Littlewitchから発売されました。

それまでのFFDシステムを捨てて、
新たな方向性を目指した作品でした。



<概要>


ゲームジャンルは育成SLGになります。

あらすじ・・・
主人公・ドミノは9人目の大魔法使いとなりました。
しかし、グリモワで暮らす他の大魔法使いたちは
魔法を学問ではなく、
出世するための道具としてしか見ていません。
ドミノはそんな彼らのあり方に嫌気がして、ひとり帝都を離れ、
辺境にある1000年以上昔から建つと言われる
「黒の塔」に住むことを決意します。
しかし他の大魔法使いたちが、
そんな勝手を許すはずもありません。
彼らはそれを許す条件として、
ひとつの課題を持ちかけてきました。
「3年間で、一人前の魔法使いを育てること」
通常魔法使いになるには、何十年もの修行が必要です。
しかも彼が育てることになった二人――
アリア・ヴァンクリフとカヤ・シャビエは、
魔法院でももてあましていた、一癖も二癖もある女の子たち。
「ムチャクチャだ…」
果たしてドミノは、この難題をクリアすることが
出来るのでしょうか…?

<感想>


Littlewitchといえば、漫画のような感じで進む、
いわゆるFFDシステムが最大の特徴でした。
本作は、そのFFDシステムを部分的な使用にとどめており、
FFDシステム路線での進化を期待していた人にとっては、
少し残念な方針転換なのだと思います。
まぁ、私自身がその一人であり、
今までよりも、期待度が下がってしまいました。
とはいえ、育成SLGも好きではあるので、
それで気になったということですね。

さて、FFDシステムこそ部分的になりましたが、
それでも、演出全般は、同時期他ブランドよりも良くて、
前作ほどの大きなプラスにはならないにしても、
それでもこの作品の強みであることは間違いないでしょう。
ただ、同時期の他ブランドの作品は、
その多くが音声付きであるのに対して、
本作は中途半端なパートボイスでして。
演出のプラスと音声のマイナスを相殺すると、
プラマイゼロ的な感じになってしまうように思います。

ブランド前作までの演出という強みを捨て、
その代わりに加わったのがゲーム要素であり、
本作は、いわゆる育成SLGになります。
問題は、このゲーム要素なんですよね。
キャラクター性の強いSLGというのも、
PC98時代までや90年代のWINゲーでは、
わりと多くあったんですけどね。
ゼロ年代に入ってからは、ほぼ絶滅状態になりました。
だからゼロ年代頃からPCゲーを始めた人は、
あまり本作のようなタイプの作品に、
馴染みがなかったと思います。
本作に限らず、この時期のエロゲSLGに関しては、
存在自体が貴重であるうえに、
この時期にPCゲーデビューした人に支持されたからか、
妙に評価が高い作品が多いです。
まぁ、初めて触れたのであれば、そうなるのも分かりますし、
育成SLGって何というような人に対しては、
おすすめできるのかもしれません。
他方で、90年代に散々育成SLGをプレイしてきた人には、
特に新鮮なわけでもないですし、
むしろ本作の詰の甘さの方が目に入ってしまうので、
どうしても評価は辛くなりがちなように思います。
私は後者であり、もともと育成SLGは大好きでしたので、
本作のゲームとしての練り込みの甘さの方が、
目に入ってしまった感じです。

<総合>


総合では佳作としておきます。

育成SLGとしては、正直まだまだだし、
FFDシステムを放棄してしまったのも残念でしたが、
キャラとか雰囲気はわりと好きな作品でした。
このキャラで、普通にノベルで出してほしかったかなと、
個人的には思ってしまいます。
上記のような作品ですので、
90年代頃からPCゲーをやってる人には向かないですが、
ちょっとでもゲーム性があればノベルよりプラスに考える人、
育成SLGに馴染みのない人には、
おすすめできる作品ではないでしょうか。

ランク:C(佳作)

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駿河屋


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