『屈辱』

『屈辱』

『屈辱』は2017年にWIN用として、
BISHOPから発売されました。

久しぶりにビショップらしい作品でしたね。



<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・平凡な学生でありながら
父親の意向によりエリート校に進学させられた主人公は、
優秀かつプライドの高い他の学生に溶け込めず
いつも孤立していた。
周囲から冷たく当たられる中で、
唯一分け隔てなく接してくる『倉沢綾奈』との交流を
心の支えにしていたのだが、
とある出来事が原因で綾奈も周りと同じく
自分のことを軽んじているのだと誤解してしまう。
好意は逆恨みへと変わり、それをきっかけにして
主人公は自分に特殊な能力があることを知る。
それは、他人の身体を自分の意思で操る力――人体掌握能力。
(この能力は、『他人の身体を勝手に動かすことができる』
というものであり、イメージをするだけで
簡単に人を操れてしまう。
能力で操れるのはあくまで『身体』であり、
『心』を操ることはできない。
能力そのものは感情・思考・人格には一切影響・干渉できず、
相手の『動き』のみを操作する。)
主人公はこの強大な力の使い道を
自分の欲望を満たすことに定めた。
運悪くその欲望の矛先を向けられた者は、
能力によって自分の心を保ったまま身体のみを操られ、
好き勝手に凌虐されてしまうのだった――

<感想>


2017年の作品をプレイしていて一つ思ったのは、
非ワイド画面の作品が増えたことです。
特にいわゆる抜きゲーと呼ばれるジャンルで、
増えてきたように思います。
確かに、他所がワイド画面にしたからといって、
理由もなく真似る必要はないわけでして。
自分の作品にあった構造を選択をすれば、
それで良いのです。
実際、ワイド画面を活かした作品は少なく、
逆に無理にワイド画面にしたことにより、
CGの質が下がった状況にありましたから、
ワイド画面を活かしきれないところは、
普通の画面に戻して正解なのだと思います。

本作もまた、非ワイド画面の作品です。
もっとも、ビショップに関しては、
この作品でなくても非ワイドなので、
上記の話がそのまま、
本作にあてはまるわけではないですけどね。
ただ、それ以外の塗りとかの様々な部分で、
ビショップは現代風に合わせて変化をしてきました。
元々ビショップの作品には癖がありましたが、
そうした現代風への変化により、
より一般受けするようになったとは思います。
しかし、逆に、従来のビショップらしさがなくなり、
他所の作品との違いがなくなってきました。
新規客を求めて従来のファンを切り捨てるのか、
それとも従来のファンの方を大事にするのか、
その選択は難しかったと思います。
しかし、ビショップは、この作品において、
原点回帰の方向性を選択しました。

原点回帰というか、温故知新ですかね。
昔のビショップの方向性に戻しつつも、
現在の技術で新たな進化を示そうとしたのですから。

この選択により、一般受けとは、
逆のベクトルに進んでしまったかもしれません。
しかしながら、従来のビショップのファンは、
久しぶりに満足することができたのではないでしょうか。
爆発的にヒットする作品は出てこないかもしれませんが、
10年以上も前から続いてきたブランドですからね、
その中で培ってきたブランドカラーを大事にすることは、
長期的には良いことだと思います。

さて、あまり直接的な内容に触れてこなかったですが、
これまでのビショップ作品が陵辱であるのに対し、
本作は催眠系の亜種のようにも見えます。
そのため、あらすじを読んで躊躇している人も、
少しはいるかもしれません。
もっとも、結局のところは無理やりやっているわけで、
良くも悪くもビショップらしい作品であり、
あまりその辺の違いは気にしないで良いと思います。

<総合>


総合では佳作としておきます。

個人的には、ヒロインのキャラデザの点がネックであり、
あまり好きなキャラがいなかったんですよね。
それで主観的には、物足りなさもありました。
あくまでも私の主観ですので、
気にならない人もいるでしょうし、
それでいて昔のビショップの路線が好きならば、
まず楽しめる作品だと思いますね。

ランク:C(佳作)





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