『男の名はDiamond』

『男の名はDiamond』

『男の名はDiamond』は1997年にPC98用として、
ピストンソフトから発売されました。

PC98末期の作品らしい、
混沌とした世界観が印象的な作品でしたね。

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<概要>


ゲームジャンルはRPG+ADVになります。

舞台となるのは、21世紀の初頭。
20世紀と比べても社会に大きな進歩はなかったものの、
犯罪に関してだけは別でした。
より高い利益性を追求した結果、
犯罪そのものを「商品」として取り扱うようになった企業が、
大規模犯罪組織生産会社・・・
通称「コネクション」になります。
コネクションは、世界情勢などに基づき、
兵器・麻薬・奴隷・売春・陰謀・戦争などの、
あらゆる「人気商品」を世界中に売り歩きました。
その結果、無秩序な犯罪が減少する一方で、
コネクションは着実に台頭し、株式上場、多額の納税を遂行し、
分業化した犯罪を一般社員に遂行させる事で、
個々の罪悪感を無くす事に成功していきます。
やがて司法・行政・立法府のスポンサーとなった彼らには、
最早あらゆる法律的・国家的権力は無力でした。
しかし、無敵の存在となったコネクションに、
戦いを挑む者達も存在しました。
彼らは国からも、社会からも孤立無縁の、
何ものにも縛られない自由な者達。
小さいが故に巨大組織の死角より忍び寄り、
その中枢をピンポイントで破壊する。
そんな彼らを人は、「コネクション・キラー」と呼ぶのでした。

<感想>


『男の名はDiamond』と書いて、
「やつのなはダイアモンド」と読みます。
主人公のデイリー・ダイアモンド(DD)は、
コネクションも恐れる最強のコネクションキラーでしたが、
戦いの中で仲間を失い、今は世捨て人同様にして、
ひっそりと探偵家業を営んでいます。
しかし、その事務所のある街こそ、
コネクションが作った犯罪のための街であり、
やがてDDも巻き込まれていくことになります。

本作は、とても面白い作品なのですが、
記事で書く予定はありませんでした。
説明がややこしい一方で、
「エロレゲー戦記」さんという素晴らしいサイト・・・
いや、サイト内のコンテンツだったかな・・・
とりあえず、そこを読めば本作の面白さが全部分かりますので、
私が今更書く必要はないと思ったからです。
ただ、記事自体は残っているようですが、
サイト自体は縮小しているようで、
トップページから行けなくなっていまして。
個人的にも、非常に困っています。
素晴らしいサイトなので、
半永久的に残して欲しいのですけどね。
管理人さんがここを読むことはないかもしれませんが、
もし読んでいたら、ぜひとも復活してください。
一ファンとして、お願いします。

さて、余談から入ってしまいましたが、
本作は97年にPC98用として発売されています。
勘の良い人なら、この時点で分かるかもしれませんが、
この時期にPC98用で出そうなんて作品は、
売れ筋の恋愛・萌えゲーとは異なり、
一般受けしないようなマニアックな路線なのだけれど、
逆にそれだけ濃い作品も多かったのです。

本作もその中の一本であり、
上記のあらすじだけを見ると凄くシリアスっぽそうなのですが、
珍妙なアイテムやコマンドを用いて戦闘を行い、
脱力しそうなギャグが飛び交うような、
ひらたく言うとバカゲーでもあり、
様々な要素が入り混じった混沌とした世界観が魅力の、
とてもカオスな作品だったのです。
人を選ぶのは間違いないでしょうが、
人によっては強烈な印象を受けうる、
とても個性的な作品であったことは間違いないのでしょう。

<総合>


総合では良作としておきます。

アダルトゲームにおけるRPGも、
必ずしも中世FT風ばかりでなく、
様々な世界観のものがあります。
今は同人ゲーで多く見られますが、商業ゲーでも、
そういうRPGが昔はいろいろあったのです。
もっとも、エロゲにおいては、
何かちょっとした流行でもあるのか、
90年に王道中世FT路線が多かったかと思えば、
91年頃には変な世界観のものが増え、
その後94・95年頃にまた、
王道中世FT路線が増えたかと思うと、その後にまた、
変わった世界観の作品が増えるみたいな感じでして。
97年の本当にPC98末期の、
変な世界観の代表作が本作になるのでしょう。
時代はWIN95ということで、
皆WIN用の恋愛ゲーに飛びついて行きましたが、
実はこの時期のPC98ゲーには、
とても個性的な作品が多く存在するのであり、
それは今までにも紹介してきた通りです。
それらの作品と併せて、
同時期の個性的作品の中の一つとして、
本作もまた覚えておいてもらいたいなと思うのです。

ランク:B(良作)



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