『Lamento -BEYOND THE VOID-』

『Lamento -BEYOND THE VOID-』

『Lamento -BEYOND THE VOID-』は、2006年にWIN用として、
Nitro+CHiRALから発売されました。

男のネコミミにも驚かされましたが、
基本的に、演出の凝った作品でしたね。



<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
――呪われた猫は、旅に出る。『虚ろ』
――それは、動物から植物にいたるまで、
大地に生きる全ての生命をおびやかす謎の現象だった。
火楼(カロウ)の村は『虚ろ』の被害から重度の食糧難に陥り、
時には死体すらも食料として喰らう生活を余儀なくされていた。
さらなる飢えをしのぐために矛先が向けられたのは――
生きた肉の塊。
そう、万策尽きた猫たちのどうしようもない苦肉の策は、
「生贄」という手段だった。
村の猫からひとり、生贄が選ばれる。
同じ猫の腹を満たすために――。
村の猫たちはみな、明日は我が身と怯えている。
そんな末期的な状況にある村で暮らすコノエだったが、
ある日、彼の体に変化が表れる。
黒い痣のような文様が体に浮かび、
耳と尾が黒く染まってしまったのだ。
それは、不吉の象徴として古くから言い伝えられている
呪いの証だった。
――出よう、この村を。
共食いをせねば明日を生きられぬ猫たちに、
話し合う余裕などない。
村の猫たちにこんな姿を見られたら……
危険を感じたコノエは、火楼を出ることを決意する。
目指すは祇沙(シサ)で最も大きい街、藍閃(ランセン)。
藍閃なら、この身体を元に戻す方法が見つかるかも知れない。
そう信じて、コノエは『虚ろ』の危険に惑いながらも
旅に出るのだった。

<感想>


あまり男性受けしないのか、
男性ユーザーの間では知名度が低そうな本作ですが、
女性ユーザーの中には、
本作をベスト作品として挙げる人も何人か見かけまして。
それで気になっていた作品ですね。

ニトロプラスの作品は、
単なる恋愛系ではない作品が多いので、
それで気になってプレイすることが多いのだけれど、
良い意味でも悪い意味でも、
どこか尖っていたりぶっ飛んでいるのは、
男性向けの作品ではなく、
女性向けブランドのキラル作品のように思います。

男性向けのニトロ本家の作品は、二次創作っぽかったり、
どこか保守的な作品が多いんですよね。
パッと見、初心者には挑戦して見えるっぽいけれど、
実のところ安全圏から絶対にはみ出ないような、
そんな作品が多いのです。
だから本当に意欲的だったり個性的だったりするのは、
実は女性向けのキラル作品なんだけれど、
キラル作品はキラル作品で、
どこかしらマイナスが目立ってしまい、
個人的には好きな作品はあまりありませんでした。
そういう意味では、素直に楽しめ、
キラル作品の中で一番面白かったのは、
この作品になるかもしれませんね。

本作の特徴としては、
画面デザインが自由なことが挙げられます。
テキスト欄が下部固定ではなく、
場面に応じて変化しますし、それに併せる形で、
立ち絵やフェイスウインドウが使用されます。
それに演出も加わるので、
画面は常に変化のある感じなんですよね。
まぁ、必ずしも意味を感じられない場面もあるのだけれど、
とりあえず画面全体を使おうって意思は、
こちらに伝わってきます。

それから、サウンドが良かったです。
画面の使い方と相まって、本作だけという、
オンリーワンな雰囲気が感じられますし、
全体的に雰囲気の良い作品でした。

これでストーリーも良ければ、
文句なしに名作となるところでした。
いや、ストーリーも、それ自体は良い方なんですけどね。
なんか冗長で、無駄に長かったものですから。
まぁ、この辺も捉え方次第なので、
冗長さが気にならなければ、
凄く面白い大作と感じるのでしょうね。

<総合>


総合では良作としておきます。

ニトロ系作品は、『ファントム』が一番好きですが、
個人的には、それに次ぐ作品になるでしょうか。
もう少しコンパクトにまとめてくれれば、
名作となりえただけに、
ちょっともったいない作品でもありました。

女性向け作品をやっていると、
いずれはキラル作品をやることになると思われます。
その中では、個人的には、
できれば本作をプレイしてもらいたいものですね。
(BLゲー未経験の男性が、
いきなり『sweet pool』とかやると、
カルチャーショックを受けそうですからね。
まぁ、それはそれでトラウマものの良い経験になって、
面白いかもしれませんがw)

ランク:B(良作)

AMAZON


駿河屋


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