『魔都拳侠傳 マスクド上海』

『魔都拳侠傳 マスクド上海』

『魔都拳侠傳 マスクド上海』は2008年にWIN用として、
ライアーソフトから発売されました。

いかにもB級なんだけれど、楽しいバカゲーでした。



<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
マスクドシャンハイ、左文字俊作は改造仙人である。
彼を改造したのは崑崙に住む西王母である。
マスクド上海は人間時代にうっかり封印を解いてしまった
悪仙人を再封印するため、
あとついでに人間の自由のために、悪仙人たちと戦うのだ!
1938年。上海。東洋と西洋が混ざりあい、
複雑な魅力と活気に満ちていたその街は、
左文字俊作が過って解放した悪仙人たちの手によって、
中国人にだけ「宝貝」と呼ばれる
マジックアイテムが使用可能な、文字通りの魔都と化していた。
崑崙の西王母は、その原因を作った左文字を、
本人の断りもなく「改造仙人」として生まれ変わらせると、
彼が解放した悪仙人たちを再び封印するよう迫る。
いやも応もなく上海へ向かう左文字。
果たして夜も明るいダンスホールの周囲には
娼婦があふれかえり、
路地裏には阿片窟でだめ人間たちがラリラリで、
町中に世界各国のスパイが歩き回っている
混沌としたこの魔都上海で、
左文字は生き残ることができるのか。
そして逃げたワル仙人どもを、
全て封印することができるのか!
左文字俊作の運命やいかに!奇絶、壮絶、また怪絶!

<感想>


端的にいうならば、バカゲーですね。
元々ライアーソフトは、
システム周りは弱くて、どこかチープさは漂うのだけれど、
ツボにはまる人にははまるような、
ノリの良いバカゲーを出すブランドでして。
しかも、単純に読むだけのノベルではなく、
ちょっとしたゲーム性も入れてくると。

ゼロ年代後半になると、スチパンシリーズも始まるので、
ゼロ年代後半からエロゲを始めた人とかだと、
ライアーに対し、また違った印象を持っているかもですが、
デビュー当初から知っている者としては、
ライアーといえば上記の印象なのです。
そういう意味では、本作は、良い意味でも悪い意味でも、
実にライアーらしい作品だなと思うわけでして。

この時期、素晴らしい作品をすすめるのであれば、
ライアーならスチパンシリーズとか、
姉妹ブランドの希さんの作品とかになるかもしれません。
しかし、元々のライアーらしい作品を望むのであれば、
上記の作品とかではなく、本作なのかなと思います。

濃いキャラたちによる、ノリとテンポの良い内容は、
読んでいて素直に面白かったです。
ただ、ボリュームを気にする人には、
少し短めに感じたかもしれませんね。

それとゲーム部分ですね。
本作には戦闘パートがあります。
必要な場面で必要なシステムを入れろというのは、
私の持論というか、ゲームとして当然のことなので、
戦闘シーンで戦闘パートになること自体は、
とても良いことなのでしょう。

しかし、問題はその中身でして。
本作の戦闘は、
運要素の高いカードバトルの亜種みたいなもので、
結構凝っているのです。
だから最初は凝っていて凄いなと思うものの、
次第に苦痛になってくるんですね。
操作系が面倒なこともあり、
作業を強いられている気になるのです。

本作の生命線は、ノリとテンポの良さにあるだけに、
この戦闘パートが、
ストーリーにおけるノリとテンポの良さを、
損ねてしまっているのです。
戦闘パートを入れること自体は良いのですが、
作品全体のバランスを考えるならば、
もう少しシンプルなものにすべきでした。

<総合>


私はバカゲーも好きですし、
いろいろチープさを感じるところはあるけれど、
戦闘パートさえなければ、良作扱いで良かったと思います。
戦闘パートが本作の魅力を損ねてしまっているので、
その点を考慮して、総合では佳作とします。

どうしても好みの分かれる類の作品ではありますが、
ライアーらしい作品なんでね、
そういう作品をやってみたい人には、
おすすめの作品だと思いますね。

ランク:C(佳作)





DL版


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