『面影レイルバック』

『面影レイルバック』

『面影レイルバック』は2017年にWIN用として、
ハイクオソフトから発売されました。

きちんと作りこめば、きっと面白くなったのでしょうにね。
何でこの状態で発売に踏み切る気になったんだか・・・



<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
もう、恋に落ちていた――
学生最後の夏、吉岡正志は大企業・吉岡建設の若き経営者である
義姉・樹里の仕事の都合により転校が決まる。
転校先は、線路が行き着く小さな町・櫓名(やぐらな)。
そこで正志は、この土地を守る小さな地主・櫓名いろはと出会い、
同じ学園へと通い始める。
だが、吉岡建設の目的は櫓名の土地開発であり、
正志は吉岡建設の跡取りであった。

<感想>


ハイクオソフトの10周年記念として製作された本作。
私が注目せざるをえないのは当然だとしても、
世間での注目度が予想外に高いと思ったのは、
私だけでしょうか。
いや、確かに『さくらさくら』の頃までならば、
結構注目されていたと思いますけどね。
ブランド前作の『ひとなつの』とか、
部分的に光る部分があったにもかかわらず、
空気みたいな存在感でしたからね。
もうハイクオに注目する人っていなくなったのかと、
そんなことも思っていただけに、
意外と本作に注目している人がいてビックリしたわけです。

まぁ、その注目を集めた理由は、
本作がハイクオの10周年記念作品であることのほかに、
フリーで公開された『泥亀の月』という、
本作の前日譚の存在があったからなのでしょう。
なにせこの『泥亀の月』が面白かったですからね。

そして本作も、共通ルートまでは非常に楽しかったです。
まずグラフィックからいうと、
立ち絵だけでなく一枚絵でも目パチ口パクがありますし、
ワイドの一枚絵の構図も良かったです。
また、キャラも、個性的なキャラが多いですし、
個人的にはヒロインの話す方言が可愛くて良かったです。
そしてストーリーも、前日譚や共通ルートからは、
これから大きく広がっていくのかと、
いろいろ期待を持たせる出来に仕上がっていました。

それゆえ、これで最後まで同じ水準で作っていれば、
名作にもなっていたように思います。
しかし、残念なことに、
個別に入ると、とても残念な作品になってしまったのです。
駆け足でプロット垂れ流し・・・というのですらなく、
早く終わらせるために、
当初予定されたストーリー自体を捻じ曲げている感じで、
中身がない上に無茶苦茶な展開になっているのです。

発売時期を延期することは、本来はダメなことですが、
ハイクオは過去作品においても延期ばかり繰り返してきましたし、
その一方で無事に作り上げた作品は、
十分な水準を有していたわけでして。
だからこそ、延期を繰り返していても、
今まで見放さないで応援してきたファンもいるわけですよね。
そうであるならば、今回も多少延期しても構わないから、
この内容で発売せずに、きちんと作ってから発売した方が、
ファンも納得したと思うわけでして。
本当に、何でこれでGOサインが出たのかと、
不思議に思ってしまいます。

<総合>


総合では、ギリギリ佳作としておきます。

本当に、竜頭蛇尾としか言えない作品でした。
私は体験版とかプレイしていなかったので、
本作の序盤は本当に楽しかったです。
だから、その分で元は取れた感がありますし、
楽しめた部分を評価して佳作としました。
しかし、体験版とか全部プレイしてきた人は、
本作の個別ルートの出来に対して、
さぞかしガッカリしたのだろうなとは思います。
繰り返しになりますが、
何でこれで発売に踏み切ったのか、
作りこめば面白い作品になった可能性も十分あっただけに、
なんとも残念な作品でした。

ランク:C-(佳作)



DL版


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結局この作品は泥亀の月と体験版だけプレイしましたが、製品版はやっていません。
個人的にハイクオソフトに求めていた作風が「さくらさくら」とかみたいに、地の文がなくセリフ中心でテンポ良く進んでいくタイプのものだったため、あまり楽しめなかった感じです。

他の人が楽しめなくても私個人は楽しめる作品もあれば、本作は珍しく逆のパターンで、他の人が楽しくても私個人は楽しめないというレアケースだったように思います。
結局本作は未完成だったようですが、完成未完成以前に個人的に合わなかった作品でした。

まぁ、どうしても合う合わないはありますからね。
『さくらさくら』ほどのテンポの良さはないものの、私の場合は許容範囲ではあったので、途中までは楽しめたというところですね。
ただ、どっちにしろ終盤でこけた作品ですので、プレイしないというのが、一番賢明な選択だったとは言えるかもしれませんがw

ハイクオソフト好きだっただけにがっかりですね。
多分設定やストーリーがライターの力量を超えてたんじゃないでしょうか。
第一印象が「面白そう」と「大丈夫かこれ…」だったのを思い出します。
katanさんは今注目してるメーカーはありますか?


ストーリー自体が優れた作品を作ってきたブランドではないので、予想できたことかもしれませんが、それでもやっぱり残念でした。


注目しているところとなると、商業ブランドでは少ないですね。
元々アリスの大ファンなので、アリスには長年注目はしているのですが、それこそランス10が出て、TADAさんが引退したりしたら、興味がなくなるかもしれません。

また、グラフィックや演出面は年々進化しているので、『まいてつ』などのLoseとか、次で化けるかもしれないRASKとかでしょうか。3Dではイリュージョンも外せないでしょう。

ストーリー及びキャラの観点から、いつか名作を出すのではとずっと期待し続けているのは、るい智の製作陣と、おとぼくシリーズの製作陣の新作ですね。おとぼくシリーズは、来年に3作目が出るようなので、期待しています。
クリエイター個人では、今年は盛大にこけたけれど、嘘屋さんは、マイナージャンルであれば一発当ててくる可能性があると思っています。

あと、作品そのものに対しては文句をいうことがあっても、それは結果論でもありますので、ゲームデザインから考えてくるブランドは応援したくなるので、そういう点ではSMEEとかがあるでしょうか。
それと、ゲームデザインも考える姿勢を示しつつ、グラフィック等も優れている、今現在最も総合力の高さを有しているブランドとして、パープルソフトウェアはある意味一番注目しているかもですね。まぁ、そうは言いつつも、今度の新作も期待はしているのですが、アマツツミほどのこだわりを今のところ感じられないので、その点は少し心配でもありますけどね。

今は、どっちかというと同人サークルの方が、応援しているところは多いですね。ただ、同人の場合、作品が数年に一度しか発売されないので、応援しているところが多くても、一年に発売される作品数が少ないという難点はありますけれど。

丁寧にありがとうございます。
katanさんとは好みが合うのでいつも参考にさせてもらってます。
出来ればですが、新しめの作品のレビューも増やしてもらえれば有り難いです。
今後もブログ楽しみにしてます。

新しい作品も増やしていこうとは思っているのですが、どうしても遅れがちになってしまっていますね。
改善したいところではあるのですが

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