アダルトゲーム ベスト10 1992年

アダルトゲーム ベスト10 1992年

アダルトゲーム ベスト10 1992年

アダルトゲームの個人的なベスト10。
今回は1992年になります。

<1992年 ベスト10>


10)狂った果実
PC-9801 3.5インチソフト 狂った果実

・・・サスペンス、コマンド選択式ADV、フェアリーテール
次々に残酷な殺人事件が発生し、
トラウマになるゲームとして有名な作品ですね。
インパクトがあり名作であるとは思うのですが、
最近少し思うところもありまして。詳細は個別記事にありますが、
当時の映画やドラマをよく見ている人ならば、
本作を極端に高く評価できるはずがないのですよ。
その後のエロゲ、ノベルゲーの中には、巷では名作扱いされるけれど、
小説等にも詳しい人であれば高く評価されるはずはないと思われる、
知っている人ほど評価できないという作品が結構あります。
そういう作品のはしりが、本作辺りなのかもしれませんね。


9)新宿物語
PC-9801 3.5インチソフト 新宿物語

・・・青春、コマンド選択式ADV、フェアリーテール
何でも屋をやっている主人公が、
女子高生の虚言誘拐にかかわったことから始まる本作。
まずOPの映像と音楽が素晴らしかったです。
セピア色のグラフィックだけでなく、
全体の雰囲気がいまだにオンリーワンな作品ですね。
魅力的なキャラが一杯いて、続編を意識した終わり方だっただけに、
できれば続編を作って欲しかったです。


8)My Eyes!
PC-9801 3.5インチソフトMy Eyes!

・・・サスペンス、コマンド選択式ADV、バーディソフト
これも異色の作品ですね。上記の新宿物語にしろ、本作にしろ、
アダルトゲームブランドによる一般作になります。
沙織事件の影響で、エロに頼れなくなったこともあり、
純粋にストーリーで勝負するいわゆるシナリオゲーが増えたのも、
92年の大きな特徴なのでしょう。
WIN以降のシナリオゲーは、結局のところ、個別ルートとか、
ヒロインとの恋愛という縛りがいろいろあるわけでして。
そういう意味では、この時期にはそういう縛りやしがらみがないため、
純粋にストーリーを追求した作品が登場し、
他の年にはない傾向だったと思います。
主人公と、シャチのギギの掛け合いが楽しかったですね。


7)きゃんきゃんバニープルミエール
PC-9801 3.5インチソフト きゃんきゃんバニー プルミエール

・・・ナンパ、コマンド選択式ADV、カクテルソフト
カクテルソフトの看板タイトル、きゃんバニシリーズですね。
この作品からナビゲーターとしてスワティが登場し、
その後、ゲーム雑誌の人気ランキングでは、
常に上位に居続けることになりました。
従前の作品はナンパゲー色が強く難易度も高い傾向がありましたが、
この作品から難易度を下げ、よりストーリーを楽しむ方向へと、
シフトしていきました。
シリーズ最高傑作は、次のエクストラだとは思いますが、
発売時期の関係などからゲーム機に最初に移植されたのは、
このプルミエールであり、その関係もあって、
シリーズ内の知名度では、この作品が一番かもしれません。


6)殺しのドレス3
PC-9801 3.5インチソフト 殺しのドレス3

・・・推理、コマンド選択式ADV、フェアリーテール
フェアリーテール初期の代表作である、
殺しのドレスシリーズの最終作になります。
純粋な推理モノがこの時期のADVで意外と少ないこともあり、
貴重な作品であっただけでなく、
カットイン風に犯人視点を盛り込んでみるなど、
工夫のなされた作品でした。


5)ドラキュラ伯爵
PC-9801 3.5インチソフト ドラキュラ伯爵

・・・伝奇、P&C式ADV、フェアリーテール
直接的なHが規制に引っかかるおそれがあるなら、
吸血鬼にとっては吸血が性行為替わりだと、
ある意味挑戦的な作品でした。
それ以外にも、P&C式でインベントリーがあるなど、
かなり洋ゲー風のADVでもあり、
ゲームデザイン的にもアダルトゲームの中では異色の作品でした。


4)レッスルエンジェルス2 トップイベンター
PC-9801 3.5インチソフトレッスルエンジェルス2 トップイベンター

・・・プロレス、SLG+ADV、グレイト
グレイトといえば、やっぱりレッスルエンジェルスシリーズですね。
同級生以前のアダルトゲームって、どんな名作でも、
知名度は低くなってしまうのですが、
このシリーズは例外的に本当に根強いファンが多くいます。
ゲーム性があって、ストーリーもあって、
たくさんの美少女がいてと、満足度の高い作品でした。
当時はむとめ派でしたが、最近はちだねも良いなと思ったり。


3)卒業写真/美姫
PC-9801 3.5インチソフト卒業写真/美姫

・・・恋愛、コマンド選択式ADV、カクテルソフト
「卒業写真」と「美姫」がカップリングされた作品になります。
「卒業写真」は卒業式間近の青春モノであり、
それと同時に悲恋モノですね。
同級生以前の作品であり、まだ恋愛ゲー自体がほとんどない中、
ここまで切ない悲恋モノを経験するとは思いませんでした。
名セリフも多く、忘れることのできない、非常に好きな作品でした。
他方で、「美姫」は同じく恋愛モノではあるものの、
こちらは過去にタイムスリップし、ハッピーエンドにかえるもの。
個人的には、「卒業写真」からやることをオススメします。

2)DE・JA2
PC-9801 3.5インチソフト DEJA2

・・・冒険、P&C式ADV、エルフ
当時のアダルトゲームにおける、ストーリー重視作品の最高傑作。
この作品がきっかけで考古学の道を目指した人の話もききますし、
それくらい素晴らしい作品でした。
また、当時はゲーム部分の難易度を下げることにより、
クリア時間が非常に短い作品が増えた時期でした。
そのため、非常にボリュームの多かった本作は、
その点でも当時のADVの中では別格でした。


1)同級生
同級生

・・・ナンパ、ADV、エルフ
アダルトゲームの金字塔。
アダルトゲームの歴史は、同級生以前と同級生以後で分かれるほど、
圧倒的なインパクトのある作品でした。
何度も記事を書いているので、ここでは書きませんが、
様々な要素が詰まっていることから、
何度検討してもしつくせない大傑作でした。


関連するタグ PC98 /


Making*Lovers       アオイトリ   夜巡る、ボクらの迷子教室
カテゴリ「備忘録」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

最近この時期のアダルトゲームも少しずつプレイしてます。上に挙げられたゲームは全部プレイしているわけではないですが、好きな作品が多いです。

エルフの同級生、DE・JA2はまさに別格の作品といった感じで、プレイ環境があるなら絶対やっておくべき作品と言えると思います。

92年のアイデス系の作品は大体プレイしましたが、多様性があり印象的です。
上記の作品のジャンルを並べると、恋愛、伝奇、推理、ナンパ、青春、サスペンスと、どれも違うジャンルですね。以前katanさんにオススメされた「夢二 浅草綺譚」もプレイしましたが、これも好きな作品です。文学風のゲームとして、貴重な作品ですね。
それぞれ異なる雰囲気やゲームデザインを持ちながら、どれも優れた作品を作れる辺り、アイデスは優秀なメーカーだと感じられます。

こういうランキングとかの不思議なところで、知らない人が上位3本だけとかを見れば、92年はエルフの年と思われそうです。
実際、同級生とDEJA2は別格でしたし。
でも、同級生は12月の発売ですしね。
92年という年を年間通してみてみると、アイデスが様々な可能性を模索し、結果としてADVの多様性が一気に広がった年だったという印象の方が強いように思います。

DEJA2のような冒険ものや同級生のような街全体を表現する作品は、ゲームのボリュームが増えて当然だと思うし、ボリュームが増えた方が面白くなると思います。
しかし、かつての文豪の名作小説の多くが中短編であるように、単一のテーマで物語を描くのであれば、多いボリュームは不要なんですよね。92年のアイデス作品の多くは小粒な作品ではありますが、特定のテーマで物語をかくという観点からは、これで十分な気もしますし、最近のノベルゲーは本当に無駄が多いよなと思ってしまいます。

後のF&C時代になると、絵だけブランドという印象になってしまいますが、このころのアイデス時代は、意欲的で様々な作品を作りつつどれも面白くしているわけで、本当に素晴らしいブランドでした。

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/3279-289ee86d
| ホームへ戻る |