『えろてぃっく まじかる とりっぷ』

『えろてぃっく まじかる とりっぷ』

『えろてぃっく まじかる とりっぷ』は1988年にPC88用として、
エレインソフトから発売されました。

当時では珍しい、同人のノベルゲームでした。

EMT01.jpg

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

舞台となるのは中世ヨーロッパ風のファンタジー世界であり、
主人公は魔女に攫われたお姫様を助けに行くことになります。

<総論>


以前の記事にも書きましたが、
エレインソフトはPC88時代に有名だった同人サークルであり、
87年から89年にかけて、
多数のノベルゲームを発売しておりました。

最初の「愛乃にゅうろおだあず」シリーズは、
資料的価値は高いかもしれませんが、
ディスク枚数も一枚だけでボリュームも少なかったですし、
ストーリーも非常にシンプルで、あってないようなもの、
つまりほとんどHだけという感じでした。

それに対して本作を含めたこのシリーズは、
ディスク枚数も2枚になりボリュームも増えました。
そしてそれに合わせてストーリー性も増し、
分岐も増えることで、よりゲームらしくなったのです。

<感想>


『愛乃にゅうろおだあず vol.4』の時は、
同人のノベルゲーがこの時期にも存在するとの証明にもなり、
今となっては高い資料的価値があるのですが、
単純に遊んでいて面白いと言えるものでもありませんでした。

上記のとおり本作は、ボリュームも増えていますし、
それに伴いストーリー性も増しました。
具体的に主人公は、姫様を救出することが目的なのですが、
その途中で様々な動物などに出合います。
その動物が実は女の子だったりもするわけで、
作品としては道中で出会った女の子とHをしながら進みます。
EMT02.jpg

ある目的に向かって行動し、
途中で出会った女の子とは次々とHをするという点で、
雰囲気的には『天使たちの午後』とも似ている感じですね。

ゲームデザインとしては、本作はノベルゲームであり、
画面の右半分にテキストが表示され、
画面の左半分にグラフィックが表示されます。
そして選択肢は画面下部に表示されます。
グラフィックをきちんと表示させつつも、
テキストを読ませることを主に据えた構造ということで、
理念的には後のビジュアルノベルと同じと考えられますし、
ビジュアルノベルの起源ということもできるのでしょう。

<総合>


88年は商業でも様々なタイプのノベルゲーが登場し、
ノベルゲーという言葉こそまだ浸透していないものの、
内容面に関しては実質的に確立された年でもありました。
そのために他にも面白いノベルゲーがあり、
それらと比較すると本作が名作とは言えないのでしょう。

とは言え、分岐もそれなりにありますし、
十分に進化を感じさせる作品でしたし、
同人としてここまでやれるのかと、
単純にゲームとして過去作より面白くなっていましたので、
十分に良作と呼べる作品だったと思いますね。

ランク:B-(良作)

関連するタグ PC88 /ADV /ノベル系 /


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