『プリマ☆ステラ』
『プリマ☆ステラ』は2008年にWIN用として、
アトリエかぐやから発売されました。
自分にとっては意外というか、
例外的に楽しめた作品でしたね。

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
ひたむきな少年と無垢で高貴なお嬢様たちとの学園生活が、
今はじまる!!
主人公、榊 晃輔は、世界大会出場も有望視された学生水泳選手。
そんなある日、晃輔は通行人をかばって大事故に遭ってしまいます。
事故のショックで昏睡状態に陥ったものの、奇跡的に意識を取り戻し、
晃輔は現状にめげず、再び『自分の夢』に向かって進みだそうとします。
ですが、奇跡的に目覚めたとはいえ、身体に負担はかけられない状態。
さらに季節は冬に入り、晃輔を取り巻く環境は
厳しくなっていく一方となりました。
そんなとき、彼が通う学園に、ある人物がやってきます。
それは、財政界や著名な有名人の令嬢たちが多数在籍するという、
超お嬢様学園『聖エトワール女学院』の関係者でした。
その使いの人物は晃輔に言います。『もしあなたが望むのならば、
我が学園は全力であなたの力になりましょう』、と。
話を聞くと、晃輔が身をもって助けた人物は、
エトワールに多大な影響を持つ人物だったとのこと。
そうして『浦島太郎』のごとく、
助けてくれた恩を返しに龍宮城へのお誘いがやってきた……
というわけなのでした。
晃輔は決断します。このまま手をこまねいていても何も状況は変わらない。
なら可能性のある限り、できることをやってやろう……と、
晃輔は申し出を受け、お嬢様たちばかりの学園、
聖エトワール女学院へ留学することが決まるのでした。
それは、お嬢様たちにとっても、
同年代の男性と触れ合う初めての機会なのでした……
アトリエかぐやの作品はデビュー当時から幾つもプレイしましたが、
楽しめた作品と楽しめなかった作品には、
ハッキリと傾向がありました。
具体的には、特定の狭い属性に特化した作品ほど楽しめ、
一般的な作品ほど楽しめなかったのです。
そのような傾向に気付いたところ、
本作はかぐやの中では相対的にかなり萌えゲーよりであり、
特定の属性にこだわらない一般的な作品であることから、
これは楽しめない可能性が高いだろと思い、
かなり後回しにしていました。
しかし、まきいづみさんの出る作品が無性にプレイしたくなり、
そういやこれまだやってないなと思ったことからプレイしたのですが、
今までの自分の傾向に反して、予想以上に面白かったわけでして。
それで冒頭にも書いたように、
私にとっては例外的に楽しめた作品となったのです。
さて、本作は全8話から構成されており、
各話にはOPとED及び予告が流れます。
5話までが共通で、6話から個別ルートとなります。
いわゆる抜きゲーと呼ばれるような、
エロ重視の作品を作ることが多かったかぐやにしては珍しく、
本作はエロありきではなくストーリーもきちんと描かれます。
そのため、いつものかぐやを期待する人、
即ちエロだけを求める人だと、
本作はエロが薄めに感じられるでしょうし、
特定の属性に特化していないこともあって、
もの足りなく感じてしまうことでしょう。
それじゃあ本作はいわゆるシナリオ重視の作品かというと、
その点からも難しい部分もありまして。
上記のように本作は5話まで共通ルートなのですが、
その段階で既に主人公は各ヒロインらとHをしてしまうのです。
だから最近増えているユーザー、
即ち純愛ゲーでのヒロインとのHは個別でやるべしと考える人だと、
少し抵抗を感じてしまうおそれがあります。
またストーリーの比重が過去作より高いものの、
ストーリー自体はどれも普通の内容ですし、
ラストがご都合主義だったり強引だったりするので、
純粋にストーリーが良いということもできないのです。
個人的にはヒロインに決断させるようなところが多いのも、
あまり好きではなかったです。
つまり、過去のかぐや作品は、
ストーリーはあってないようなものでしたが、
エロだけは他所に負けないという特徴を有していました。
しかし本作は従来よりストーリーの比重を増したことから、
その分だけエロが薄くなった一方で、
そのストーリーの出来が平凡であることから、
結果としてどっちつかずの特徴に欠ける作品ともいえるのです。
だからまぁ、過去作のファンとかだと、
楽しめない人もそれなりに出てくるのも分かるんですよね。
もっとも、日常会話とかテキストは楽しいですし、
普通の純愛ゲーよりもHの回数は多いわけでして。
だからエロ重視だからといってエロだけというのではなく、
最低限のストーリーも欲しいって人とか、
ある程度ヒロインのエピソードを描いてくれた方が、
感情移入できてHシーンも楽しめるというような、
私みたいなタイプは楽しめる可能性が高くなるのです。
なお、choco-chipさんの絵は好きなのですが、
この作品に関しては他所の萌え系と似ており、
特徴が乏しく感じられたことから、
あまり好きではありません。
でも、それでも楽しく感じられたのは、
良い意味での誤算でしたね。
私はシナリオゲーとヌキゲーに二分するのには反対であり、
この作品なんかも、そうした二分論からは、
漏れてしまう作品なんだと思います。
だからシナリオか抜きかのどっちかの先入観だけでプレイすると、
あまり楽しめないのだろうなと。
しかし、Hシーンばかりではなくて、
その子がどんな子なのかしっかり描いた上で、
できるだけHシーンも欲しいよなという人ならば、
本作は楽しめる可能性が高いように思います。
明確な特徴に欠けることもあり、
評価は伸びにくいのも確かなんですけどね。
主観的には素直に楽しいと思えた作品でしたね。
ランク:C(佳作)


DL版

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /
消えた世界と月と少女 少女グラフィティ 少女と年の差、ふたまわり。
アトリエかぐやから発売されました。
自分にとっては意外というか、
例外的に楽しめた作品でしたね。

<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
ひたむきな少年と無垢で高貴なお嬢様たちとの学園生活が、
今はじまる!!
主人公、榊 晃輔は、世界大会出場も有望視された学生水泳選手。
そんなある日、晃輔は通行人をかばって大事故に遭ってしまいます。
事故のショックで昏睡状態に陥ったものの、奇跡的に意識を取り戻し、
晃輔は現状にめげず、再び『自分の夢』に向かって進みだそうとします。
ですが、奇跡的に目覚めたとはいえ、身体に負担はかけられない状態。
さらに季節は冬に入り、晃輔を取り巻く環境は
厳しくなっていく一方となりました。
そんなとき、彼が通う学園に、ある人物がやってきます。
それは、財政界や著名な有名人の令嬢たちが多数在籍するという、
超お嬢様学園『聖エトワール女学院』の関係者でした。
その使いの人物は晃輔に言います。『もしあなたが望むのならば、
我が学園は全力であなたの力になりましょう』、と。
話を聞くと、晃輔が身をもって助けた人物は、
エトワールに多大な影響を持つ人物だったとのこと。
そうして『浦島太郎』のごとく、
助けてくれた恩を返しに龍宮城へのお誘いがやってきた……
というわけなのでした。
晃輔は決断します。このまま手をこまねいていても何も状況は変わらない。
なら可能性のある限り、できることをやってやろう……と、
晃輔は申し出を受け、お嬢様たちばかりの学園、
聖エトワール女学院へ留学することが決まるのでした。
それは、お嬢様たちにとっても、
同年代の男性と触れ合う初めての機会なのでした……
<総論>
アトリエかぐやの作品はデビュー当時から幾つもプレイしましたが、
楽しめた作品と楽しめなかった作品には、
ハッキリと傾向がありました。
具体的には、特定の狭い属性に特化した作品ほど楽しめ、
一般的な作品ほど楽しめなかったのです。
そのような傾向に気付いたところ、
本作はかぐやの中では相対的にかなり萌えゲーよりであり、
特定の属性にこだわらない一般的な作品であることから、
これは楽しめない可能性が高いだろと思い、
かなり後回しにしていました。
しかし、まきいづみさんの出る作品が無性にプレイしたくなり、
そういやこれまだやってないなと思ったことからプレイしたのですが、
今までの自分の傾向に反して、予想以上に面白かったわけでして。
それで冒頭にも書いたように、
私にとっては例外的に楽しめた作品となったのです。
<感想>
さて、本作は全8話から構成されており、
各話にはOPとED及び予告が流れます。
5話までが共通で、6話から個別ルートとなります。
いわゆる抜きゲーと呼ばれるような、
エロ重視の作品を作ることが多かったかぐやにしては珍しく、
本作はエロありきではなくストーリーもきちんと描かれます。
そのため、いつものかぐやを期待する人、
即ちエロだけを求める人だと、
本作はエロが薄めに感じられるでしょうし、
特定の属性に特化していないこともあって、
もの足りなく感じてしまうことでしょう。
それじゃあ本作はいわゆるシナリオ重視の作品かというと、
その点からも難しい部分もありまして。
上記のように本作は5話まで共通ルートなのですが、
その段階で既に主人公は各ヒロインらとHをしてしまうのです。
だから最近増えているユーザー、
即ち純愛ゲーでのヒロインとのHは個別でやるべしと考える人だと、
少し抵抗を感じてしまうおそれがあります。
またストーリーの比重が過去作より高いものの、
ストーリー自体はどれも普通の内容ですし、
ラストがご都合主義だったり強引だったりするので、
純粋にストーリーが良いということもできないのです。
個人的にはヒロインに決断させるようなところが多いのも、
あまり好きではなかったです。
つまり、過去のかぐや作品は、
ストーリーはあってないようなものでしたが、
エロだけは他所に負けないという特徴を有していました。
しかし本作は従来よりストーリーの比重を増したことから、
その分だけエロが薄くなった一方で、
そのストーリーの出来が平凡であることから、
結果としてどっちつかずの特徴に欠ける作品ともいえるのです。
だからまぁ、過去作のファンとかだと、
楽しめない人もそれなりに出てくるのも分かるんですよね。
もっとも、日常会話とかテキストは楽しいですし、
普通の純愛ゲーよりもHの回数は多いわけでして。
だからエロ重視だからといってエロだけというのではなく、
最低限のストーリーも欲しいって人とか、
ある程度ヒロインのエピソードを描いてくれた方が、
感情移入できてHシーンも楽しめるというような、
私みたいなタイプは楽しめる可能性が高くなるのです。
なお、choco-chipさんの絵は好きなのですが、
この作品に関しては他所の萌え系と似ており、
特徴が乏しく感じられたことから、
あまり好きではありません。
でも、それでも楽しく感じられたのは、
良い意味での誤算でしたね。
<総合>
私はシナリオゲーとヌキゲーに二分するのには反対であり、
この作品なんかも、そうした二分論からは、
漏れてしまう作品なんだと思います。
だからシナリオか抜きかのどっちかの先入観だけでプレイすると、
あまり楽しめないのだろうなと。
しかし、Hシーンばかりではなくて、
その子がどんな子なのかしっかり描いた上で、
できるだけHシーンも欲しいよなという人ならば、
本作は楽しめる可能性が高いように思います。
明確な特徴に欠けることもあり、
評価は伸びにくいのも確かなんですけどね。
主観的には素直に楽しいと思えた作品でしたね。
ランク:C(佳作)
DL版

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消えた世界と月と少女 少女グラフィティ 少女と年の差、ふたまわり。
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2017-01-19