『俺の彼女はヒトでなし』

『俺の彼女はヒトでなし』

『俺の彼女はヒトでなし』は2010年にWIN用として、
ホエールから発売されました。

みなと系列の姉妹ブランドから発売された本作。
主人公を除けば、テンポの良い楽しい作品でしたね。



<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
海と山に囲まれた海山半島の南端、
私立花房学園に佐伯悠真という1人の少年がいた。
秋も深まり肌寒くなってきた頃、
平和ながら退屈な日々を過ごしていた彼に
連続して怪奇現象が襲いかかってくる。
全てから背を向け、逃げるように階段を登っていく。
屋上にたどりつき、ここまで来れば大丈夫だろうと夜空を見上げてみると、
そこには掃除機に腰をかけ、悠然と空を飛ぶ幼なじみの姿があった。

<総論>


ホエールのデビュー作ですが、
結局発売されたのはこの1本だけになります。

みなとそふとの姉妹ブランドとして発足したこともあり、
大まかな傾向も似ていると言えるでしょうか。

個人的には、本作のシナリオを雪月陽花さんが担当していて、
雪月陽花さんは『凌辱荘』が良かったことから、
それで注目した作品でした。

<感想>


本作のヒロインは人外であり、
魔女、ヴァンパイア、人狼、アンドロイドなど、
様々な属性のキャラが登場します。
まぁ、こういう系統の作品はエロゲでは珍しくないのですが、
ヒロインらは個性的で良かったように思います。

このヒロインらの魅力を更に引き出した要因としては、
そのテンポの良さや演出の良さもあるのでしょう。
地の文が少なめで会話中心であり、
そこに細かな演出が加わることから、
読んでいてテンポがとても良いわけですね。

上記のようにみなと系列の作品であり、
みなと系の作品が合わないと楽しめないおそれはあり、
みなと系が好きでも本家より劣ると感じてしまうおそらもあるので、
あまり絶賛されにくいのかなとは思いますが、
基本的に終始楽しくよくまとまった作品だと思います。

さて、ここまでは良い点なのですが、
気になる点もありまして。
一つは、ランダム要素の入った分岐ですね。
少し変わったことを取り入れようとしたのかもしれませんが、
ノベルゲーでこれをやられても、ストレスがたまるだけです。
もっとも、この点はそういう作品だと知っていれば、
特に気にならないかもしれません。

個人的に、より気になった、そして致命的に感じた点は、
主人公の言動です。
本作のヒロインはほとんどがボケであり、
主人公がツッコミ役になります。
ただ、その主人公の言動が非常にガキ臭いというか、
もろ厨二というか、DQNというのか、
とにかくストレスがたまります。

そして、ツッコミのセリフにしても、
2chとかのレスで見かけるような文面なんですよね。
これ、かなり痛いです。
あまりこういうことは言わない方が良いのかもしれないけれど、
これをプレイして主人公のセリフに違和感を持てなかった人は、
普段の日常生活も絶対に気を付けた方が良いです。
ネットでしか見かけないような言動を、
知らず知らずのうちにリアルでもとってしまう可能性が高く、
周囲に痛い奴と思われる危険性がありますから。

本作をプレイしていて、最初は気にならなかったのですが、
一度気になりだすと、もう駄目なんですよね。
ライターの過去作はまともだったし、非常に楽しめたのですが、
何でこんな風に変わってしまったのでしょうか。
もし作品に合わせて無理に変えたのだとしたら、
私はこれは失敗だったと思います。

<総合>


主人公がまともで、好感の持てるやつだったならば、
良作もありえた作品かもしれません。

しかし、作品内で常に発言する主人公が痛すぎたことから、
そのマイナス分が大きかったです。

したがって、総合では凡作としておきますが、
主人公さえ気にならなければ、
佳作以上に楽しめる作品かとは思いますね。

ランク:D(凡作)



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