『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』

『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』

『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』は2006年にWIN用として、
枕から発売されました。

原画は良かったのですが、その一方で不可解な作品でもありましたね。

FOOTPRINTS IN THE SAND

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
原因不明の病を患い、目が見えない少年・弘瀬琢磨。
彼は、父親の仕事の都合で田舎に住む叔父の家に預けられる。
田舎での新しい生活の中で出会う少女たちとの交流を通して、
少しずつ「見えない孤独」を克服していく琢磨。
何処までも透明だった色のない世界…。
その世界が色づくとき、彼は大切な何かを見失ってしまっていた―。

<感想>


枕ブランドとしては、デビュー作になります。
もっとも、メンバーはケロQの人たちなので、
経験は十分にあるのですけれど。

そもそも本作は、原画が良いなと思って興味を持った作品でした。
実際、原画に関しては良かったと思います。

しかしながら、その原画の魅力が、
グラフィック全体として十分に発揮されていたかとなると、
少し疑問も抱いてしまうわけでして。
例えば本作は、画面全体をテキストで覆う、
いわゆるビジュアルノベルスタイルの作品になっています。
この形式は原画がうりの作品には向いていないわけで、
少なくとも本作の魅力は損なわれてしまいます。
本作はCSにも移植されていますが、その移植版においては、
普通の下部テキスト欄のノベルゲーになっていますし、
だったら最初からそうすれば良いのにと思ってしまいます。

また、本作の主人公には盲目という設定があるのですが、
それをゲームシステムに反映させようとしたこと自体は良いのです。
問題はその方法でして。
具体的にはブラインドネスエフェクトというシステムが本作にあり、
これは画面を白黒で表示することができるというものです。
盲目なら見えないし、まぁ本作の主人公は完全な盲目ではなく、
ちょっと変則的なのですが、だからといって、
その設定通りの表示方法でもないですしね。
他方で白黒になれば、原画の魅力は損なわれてしまいますし。
それこそ、誰得と言いたくなるような、
どの方面からもプラスにならないシステムだったのです。
何を考えて設計したのかなと思うと、
作品全体に対しても良い印象は抱けません。

ストーリーに関しては、テーマが重めであるものの、
設定は活かされておらず全体的に薄いことから、
あまり印象に残らないものでした。
重いテーマということで、
いわゆるシナリオゲーを想像する人もいるかもですが、
そっち方面を期待するとガッカリしやすく、
単純にキャラゲーとしてキャラ目当てでプレイした人の方が、
この作品に関しては楽しめるように思います。

<総合>


原画は良いと思ったのですが、システムがそれを帳消しにしていますし、
それ以外は残念なところも多く、
全体的に少しずつもの足りない印象を抱いた作品でした。

ランク:D-(凡作)



FOOTPRINTS IN THE SAND

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