『夏、めいと。』

『夏、めいと。』

『夏、めいと。』は、2016年にWIN用として、
Gear Stone Softwareから発売されました。

古くて新しい、そんな感じの作品でしたね。

夏、めいと。 dl

<概要>


ゲームジャンルはポイント&クリック式ADVになります。

あらすじ・・・
5年ぶりに帰郷した‘わたし’。
待っていたのは美しく成長したふたりの姪。
少し強引でも徐々に受け入れてくれる彼女たちと触れ合うことで、
今までの冴えない人生が幻かのように晴れ渡る。
思いのネジが巻き戻った時、めいたちとの未来をどうするか……。

<グラフィック>


冒頭で古くて新しいと書いたのだけれど、何が新しいのかというと、
グラフィックが現代的なところになります。
具体的に言うと、本作は立ち絵にしても、イベントシーンにしても、
絶えず動いているのです。

動きに関しては、必ずしも質が高いというものでもないので、
特別に高く評価できるというものでもありません。
しかし、動きの乏しい作品に比べれば、ずっと良いと言えるでしょう。

それと、ここが個人的な本作の一番のプラスポイントになるのですが、
Hシーン(イベントシーン)に入る前、そのシーンに合わせて、
ヒロインがきちんといるべき場所に、あるべき姿勢でいるのです。
だからイベントシーンへの入り方が、視覚的にも極めて自然なのです。

これは、本来ならば当たり前のことなのかもしれません。
しかし、実際問題として、この点が実現できているエロゲは、
ほとんど存在しないと思います。
したがって、きちんと実現している本作は、
この点に関しては称賛されて然るべきと言えるでしょう。

もっとも、優れていることは確かなのですが、
必ずしもゲームの中枢部分でないことから、
この点だけを以て名作とは言いきれないのかなと思います。

<ゲームデザイン>


本作は、一言で説明するのであれば、
ポイント&クリック式ADVとなるのでしょう。
P&C式ADVは昔はそれなりに存在したものの、
近年の国産ADVはノベルゲーばかりなので、
だから冒頭の古くてという表現になるわけですね。

具体的に説明すると、本作では簡易マップが表示され、
そこから移動先を選びます。
移動した先でヒロインと会った場合、
そのヒロインとのイベント(Hシーン)となるのですが、
ここがP&C式というか、エロゲ的にはおさわりモードとなります。

以上のような作品ですので、
単純なノベルゲー、つまり現在のエロゲの大半よりは、
ゲームとして楽しめる作りであることは間違いありません。

しかしながら、P&C式として考えると、
いろいろ不満の出てきてしまうような作り込みの甘さもありました。

<感想・総合>


上述したように、本作は伝統的なADVを、
現代的な技術で再構成した作品と呼べるのでしょう。
だからこそ、古くて新しいのであり、
こういう作品は本来は高く評価したくなります。

しかしながら、個々の要素には作り込みの甘い部分も多いです。
また、本作が純粋なストーリー重視なら違ったかもしれませんが、
ゲームの大半はHシーンになる作品であり、
そうなると今だとどうしても音声が欲しくなります。
なまじキャラの動きがあるだけに、声がないのが目立ってしまうのです。

したがって、音声が付いていれば文句なしに良作だったのですが、
音声がないということでワンランク下がり、総合では佳作としておきます。
珍しく分岐点が音声の有無となった作品ですので、
俺は音声なんて要らないよって人であるならば、
大抵の人は良作と感じられるのではないでしょうか。

今作自体の評価はそんなところですが、
音声が付けば、それだけで良作となったわけですし、
その他の作り込みの甘さも経験を積めば解消できるのでしょう。
その一方でシーン間のつなぎという、ここならではの強みもありますので、
次は名作が出てきても何ら不思議ではないという、
今作の出来云々よりも次回作に期待したくなるような作品でした。

ランク:C(佳作)

夏、めいと。 dl

関連するタグ WIN /ADV /P&C式 /


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