<備忘録> 2006年のエロゲ その2

<備忘録> 2006年のエロゲ その2

2006年のエロゲを振り返る2回目になります。

今回も総論的というか余談っぽくもあるのだけれど、
前回言いたかったことの続きになります。

<アニメとか>


少なくともPC98の時代までは、アニメや漫画のファンと、
エロゲユーザーは一致しない部分が結構あったと思っています。
したがって、二次元オタクの流行や価値観だけで、
当時のエロゲ文化を振り返ることには、私は限界があると考えます。
ぶっちゃけ、半分くらいしか把握できないでしょう。

それが90年代後半から両者が次第に近接していき、
二次元オタクの文化の中にエロゲも完全に吸収されていきました。

だからまぁ、そこで認識や評価の違いというのも生まれるわけでして。
即ち、エロゲが昔はオタ分野の中心だったと得意げに言う人もいるけれど、
そしてそう言う人の指す昔とは90年代後半からゼロ年代前半なのですが、
私からすればその言い回しは決して褒め言葉ではないのです。
つまり二次元オタクの文化の中だけで語り尽せてしまう範囲にまで、
エロゲが縮小してしまったということを意味するのであり、
それってある種の衰退だと思うんですよね。
したがって上記の言葉は、
人によっては昔のエロゲは凄かったアピールに見えるかもしれないけれど、
少なくとも私に対しては、
エロゲ衰退の事実を示す証言にしか聞こえないのです。

まぁどちらにしろゼロ年代以降に関しては、
二次元オタクの流行・関心を考えることで、
おのずとエロゲの立ち位置も見えてくるといえるのでしょう。

そこで2006年なのですが、
深夜アニメが再び活気付いた年との印象が強いです。
ゼロ年代前半に活気が失われていたアニメが、
ここからまた盛り返してきたイメージなんですよね。
『涼宮ハルヒの憂鬱』とか『コードギアス』とか、
話題性の高いアニメが多かったように思いますし。
個人的には、前年にアニメに復帰したとはいえ、
本格的に復帰したのは2007年からということもあり、
2006年のアニメはほとんど見ていなかったりします。
それに上記2作品も、個人的にはそれ程好きでもないのだけれど、
それでも傍から見ていて盛り上がっているのは伝わってきましたね。

ニコ動とかが人気コンテンツになったのも、
2006年くらいだったでしょうか。
2006年は、オタクコンテンツ全般という観点からは、
わりと活気があって元気だった年のように思います。
だからこそというか、全体の動きのある中で動きの乏しかったエロゲが、
即ちオタ文化に取り込まれたエロゲの存在感がますます失われたような、
そんな印象が強いのです。

あとついでに、
この頃からエロゲが市民権を得てたとか言い出す人もいるけれど、
それって単にマスコミに踊らされているだけなんじゃないかなと。
90年代とか、普通の電器屋でもエロゲが買えたのに、
どんどん隅に追い出されていったという事情の中では、
市民権を得たどころか逆に立場が弱くなっているように思うのですが。
まぁオタクが珍獣のようにマスコミで注目され、
これまで地道に展開していたのが、それまで縁のない人にまで拡散し、
ライトオタクが増えていったとは言えるのでしょうけどね。

またエロゲクリエイターの他業種への進出にしても、それって昔から、
つまりゼロ年代より前の時代から普通にありますしね。
ただ、今と違って、その後誰がどうなったとか、
ネットで情報を得にくいというだけであって。
そもそもPC98時代までだと、エロゲから他業種へ進出するだけでなく、
他業種からエロゲへの進出もあり双方向の関係だったのに対し、
ゼロ年代以降はエロゲから他業種への一方通行になり、
例えばライターならラノベ作家が到達点で、
エロゲはその前の単なる踏み台になってしまったような、
上下の関係ができあがってしまったように思います。
ゼロ年代に入った頃にエロゲに触れた人は、
エロゲが表に出てきたという印象を抱いたのかもしれないけれど、
表面化してきたという事実に対する私の評価は反対であり、
逆にエロゲ的には体制に取り込まれていくことで、
次第にアイデンティティーや存在価値を失っていったのではと、
私は思うのですよ。

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