<備忘録> 2005年のエロゲ その3

<備忘録> 2005年のエロゲ その3

2005年のエロゲを振り返る3回目になります。

前回の分を掲載時に分割したので、ちょっと短いですが、
今回は販路の拡大の話となるのでしょうか。

<ダウンロード販売環境の普及>


さて、前回述べたように、
現在はメディアミックスに否定的な私ですが、
エロゲの購入手段が広がることには賛成です。

例えば同人ゲームとか、欲しいと思ってもなかなか見つからず、
秋葉原中を探し回ったなんてこともありましたからね。
売りたいのに売れない、
買いたいのに買えないという事態を避けられるのならば、
それは大歓迎なのです。

そういう点では、今はロープライスの作品とか同人ゲームとかが、
ダウンロード版として手軽に買えます。
2002年にアリスがロープライス路線の拡大を図ったこともありましたが、
ロープラ作品は店の利益も少ないし、
そのために目立つ場所に陳列してもらえず、
それで余計に売れなかったりで、
あまり業界全体に広まりませんでした。
ダウンロード販売なら、その問題もないわけで、
今日のロープライス路線の定着、同人ゲーの拡大は、
DL販売の定着なしには考えられないのでしょう。

DL販売の定着には、DL.siteやDMMなどのDL販売を行うサイトの誕生や、
ネットの常時高速回線の普及などいくつかの条件が必要となりますが、
その条件が整ってきたのが、大体2005年頃なのでしょう。
実際、2004年には2万本だったダウンロード販売による販売数は、
翌2005年には17万本にまで大幅に増えています。

一部では安かろう悪かろうという作品があることも否定できないものの、
特定のニッチ向けマイナージャンルに関しては、
DL版によりロープライス作品を作りやすくなったことで、
製作・販売に挑戦できるようになり、
そこに新たな活路を見出せたと言えるように思います。

<販売方法と発売ジャンルとの関係>


エロゲの歴史的な観点でいうならば、
ダウンロード販売の普及は本来は販売方法の変化でしかなく、
エロゲ作品の歴史そのものとは関係ないのでしょう。

しかし、エロゲの発売タイトルを調べたとき、
特定のジャンルが増えていることがあります。
そしてその場合、そのジャンルが増えた理由として、
ユーザーの間で流行していたからとは言い切れないこともあります。
まぁ、最近でいうならば、2009年だかに陵辱規制がなされて、
それで直接的な表現がしにくくなり、
何かしらオブラートのようなものが必要になったわけで。
その規制回避手段として良く利用されているのが、
NTRとか催眠なんですよね。
だから表面上はNTRや催眠系は増えているけれど、
それは製作側の事情が大きいのであり、
必ずしもユーザーに流行っているとは言えないわけです。

ゼロ年代後半以降の発売タイトルを調べた場合、
おそらくマイナージャンルの数が増えていることでしょう。
でもそれは、ユーザーの好みが細分化されたからだけではなく、
ロープライス路線の定着により製作側が供給しやすくなったからであり、
その意味で、この時期のダウンロード販売の拡大と、
それに伴いロープライス路線が定着していった事実は、
エロゲ史的には大きな意味があるように思うのです。

具体的な2005年におけるマイナージャンルについては、次回に。

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09年の規制と言えば、イリュージョンのレイプレイの件でしたっけ。あの規制以降、既に発売済みので特定の単語(奴隷とか)入ってるエロゲが作品を変更したりしてたのを思い出しました。

そうです。
DMMとか、旧作のダウンロード版ではタイトルが変更されていることもあり、
結構探しにくいんですよね。

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