<備忘録> 2005年のエロゲ その1

<備忘録> 2005年のエロゲ その1

以前、エロゲの歴史に関する記事を書いていたのだけれど、
2004年まででストップしていました。

2005年以降につなげるための準備として、
自分の記憶喚起の観点から備忘録として記していこうと思います。

<はじめに>


あの記事は、自分の経験を踏まえつつも、
一応いろいろ調べたり統計をとったりしながら書いていたんですよね。
もっとも、時間がかかりすぎるので、
肝心の文章は一気に書き上げただけの荒い文章となっていますが。

もう、そんな時間は取れないなと思いつつも、
考え方次第では2005年以降も書けるのかなと思ったわけで。
というのも、総論的な或いはマクロ的な観点からは、
昔は一杯書くことがあったのだけれど、
もうこの時期には、あまり書くことがないのです。
確かに、この時期にも年間に500本くらい発売されていますし、
年間の発売数は80年代や90年代のそれよりも多いです。
しかし、盗作でない限りはどこかしら違いがあるのが当然です。
違いがあって当然なので、
多少の違いはマクロ的な観点から語る必要がありません。
個別の違いは、個々の作品のレビューを読めば良いのです。
そうなると2005年以降って、
大枠としては似たような作品が増えただけでもあり、
本当に語ることが少なくなります。

ゼロ年代以降の分析が進展しない理由は簡単であり、
これまで、80年代や90年代において行ってきた方法、
つまりマクロ的な観点からの説明にこだわると、
極端に書くことが減って必要性を感じなくなってしまうのです。

もし仮に、80年代や90年代は分かったつもりになっていて、
でもゼロ年代は複雑で難しいような印象を抱いているのであれば、
それは単に、その人がゼロ年代のエロゲをプレイしていて、
その時代の作品には詳しいけれど、
それ以前の時代の作品はあまり知らないからなのでしょう。
ゼロ年代の細分化したジャンルを説明するのであれば、
80年代や90年代も同様の基準から説明すべきとなりますし、
そうなると更に分量が増えてしまいます。
いずれにしろ、ゼロ年代の方が記載量は減るはずです。

だったら、書けるのかなと思いつつも、
その下書きのようなものとして、自分の記憶や印象を元に、
まずは備忘録として書いておこうかなと思いまして。

なお、備忘録なので、おもいっきり主観全開で書きます。
特に調べたりもしていないので、自分の記憶頼りになりますし、
その記憶にしても、次第に曖昧になってきていますしね。
だからいろいろ欠けてしまうこともあるかもだけど、
その上で、少し纏まるようであれば、
後でエロゲの歴史に整理して残したいなと。

まぁ本当に日記のようなものなのですが、
もしこれは書くべきというのがあれば、
本文の内容関係なしにコメント欄からでもお願いします。

あと、コラムとしてまとめてものでもないので、
書けた分だけ、その都度適当に掲載していきますから、
一回辺りの分量は少なくなると思います。

<2005年 総論>


2005年は、前年の2004年の影響が強すぎた年であり、
単年としては非常に印象の薄い年でした。

なぜなら、売上トップがファンディスクの『Fate/hollow ataraxia』で、
『Fate/stay night』(2004)も9位ですからね。
『Fate/stay night』の勢いがずっと続いていた印象でした。

また『CLANNAD』のスピンオフである『智代アフター』も年間4位ですし、
年間2位の『ToHeart2 XRATED』も、
CSではありますが、オリジナルは2004年の発売です。
即ち、2004年から勢いが継続している、
完全新作と言えない作品が売り上げ上位4本のうちの3本を占めるのです。

・・・これは、ハッキリ言って異常です。
市場に勢いがあれば、こういうことはありえないと思うのです。
この頃にエロゲにはまり出したような人の認識は別かもしれないけれど、
以前からプレイしていたユーザーには2002年頃には危機感があったし、
その時期から売り上げも下降に転じていた、
つまりエロゲバブルは既にはじけていたと言えます。
でも、それでも売上トップの作品をみると、
2004年までは新規タイトルが並んでいましたし、
まだ将来への希望も見出すことができたのでしょう。
それが2005年になり、売上ランキングという客観データにより、
ハッキリとエロゲの凋落を感じさせられたようでした。

ところで、年間を通じた勢いの強さという観点からは、
私は95年の『同級生2』が一番だったと思っています。
しかし、どれだけ凄い勢いの作品であっても、
その後に優れた作品が出てくれば、話題も次第に分散されていきます。
『同級生2』の場合、翌96年には、
エルフ自身が『下級生』や『YU-NO』を発売しており、
他にもアリスの『鬼畜王ランス』、D.O.の『虜』、
アイデスの『PIAキャロ』や『同窓会』、
戯画の『ハーレムブレード』やリーフの『痕』など、
異なる分野で話題性の高い作品が多数発売され、
その勢いが分散されたものでした。

そういう意味では、2005年には、
型月や鍵の勢いを止めるような完全新作が発売されなかったのだと、
厳しい言い方をするならば、新作はどれも、
その程度の作品でしかなかったとも言えるのでしょう。

もちろん、個々人で、あれは名作、
これは名作と考える作品はあるでしょう。
当然私だってあります。
しかしそれらは、文章が自分にあっただけという域を超えておらず、
2004年の名作・話題作らの前では存在感の薄いものばかりです。
それが、年間の売上という客観的証拠として残ってしまったのでしょう。

もっとも、ここで注意すべきなのは、
特定のマイナー性癖に特化した作品などは、
元々売上上位に入ってくる性質の作品ではありません。
少数の特定層に狙いを定めて、その層に支持されれば良いのです。

だからそういうニッチ向けを除いた、
いわゆるシナリオ重視とか、萌え重視とか、
一般受けするはずの方向性の作品についてはと限定した上で、
それらの中に大したものがなかったと言うべきなのでしょうね。

実際、マニアックな作品の中には掘り出し物が多かったのだけれど、
その辺は次回にするとします。

以上から、2005年は、完全新作の恋愛ないしシナリオ重視作品の、
不甲斐なさばかりが目立った年でした。
また『Fate/hollow ataraxia』や『智代アフター』の存在により、
同年はファンディスク系の年だったという印象が強かったものです。

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