ラストゲーム (天乃忍、白泉社)

ラストゲーム (天乃忍、白泉社)

『ラストゲーム』(天乃忍、白泉社)
既刊9巻(2015年12月現在)

これは久しぶりに凄くハマった恋愛系の少女漫画でした。

ラストゲーム1

<概要>


小学生の柳は超完璧少年だったが、転校生・九条が現れ、
勉強・運動で惨敗!
柳は人生初の挫折を経験し、九条への雪辱を誓う。

同じ中学、高校に進学する中、「惚れた方が負け」という言葉を耳にし、
柳は九条を惚れさせようと決意する。

十年に渡る二人の勝負(ラストゲーム)が、今始まる!!

<感想>


主人公が気になった女の子を自分に惚れさせようとする。
端的に言えばそういう話なのだけれど、
これが予想外に凄く面白かったわけでして。

上記のように、本作は主人公らの小学校時代から始まり、
中学、高校を経て、メインで描かれるのは大学時代になります。
ダイジェストで進行した期間もあり、
全ての年代を描いているわけではないのですが、
物語内の期間としては、とても長丁場になっています。

本作は、最初の方が集中連載だったということもあってか、
大学生になる前までの「小学生~高校生時代」が、
非常にテンポ良く進みます。
それでいて二人の関係性が過不足なく描かれているので、
読み始めた最初から一気に物語に入っていけますし、
状況が目まぐるしく変わっていくので、
ついつい先が気になってしまうのです。
序盤に関しては、本当に上手かったなと思いますね。
最初は一巻だけ読んでみるかと思っていたのに、
先が気になり止めどころが見つからず、
結局一気に読んでしまいましたよ。

最初は九条に認識すらされていなかった柳。
やがて認識されるようになり、友達になり、
中学生かよと思わせるような、何とももどかしい関係を続けながらも、
少しずつ九条の気持ちにも変化が生じていき、
最新刊辺りではようやく恋愛って感じになりつつあるわけで。
っていうか、ずっと柳→九条の一方通行だっただけに、
今の九条→柳の展開が新鮮で、ここに来て更に面白くなっている感じ。
その変遷を見ているだけで、感慨深くなってしまいます。

それから、上記のように本作は、男性の方が主人公になります。
男性向けの恋愛漫画なら男性主人公が基本なのと同じで、
女性向けの少女漫画の恋愛ものであるならば、
普通は女性が主人公となるところなのでしょう。
しかし本作は、少女漫画であるにもかかわらず男性主人公なのです。
つまり少年漫画的な設定なのであり、
これなら男性でも非常に読みやすいように思います。

かように、小学校時代からという長期間を描きつつ、
他方で少年漫画的な雰囲気も有し、
それでいてベースは少女漫画ということで、
一見するとベタな恋愛ものなんだけれど、
そういう様々な要素が上手く組み合わさったことで、
他にはないような独自の魅力が生まれたということなのでしょう。

まぁ、こうしてみると、自分が好きそうな要素が上手く混ざった感じで、
好きになるべくして好きになったという気もしますが、
純粋な恋愛系少女漫画でここまで楽しめたのも久しぶりですね。

私の好みを抜きにしても、
本作は基本的に幅広い層が楽しめるように思いますし、
とてもおすすめできる作品と言えるでしょうね。

ラストゲーム1

ラストゲーム 1~9巻セット


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