『POP LEMON』

『POP LEMON』

『POP LEMON』は1986年にPC88用として、
チャンピオンソフトから発売されました。

当時のアダルトゲームのADVの中では、
かなり本格的な大作志向の作品でしたね。

poplemon01.jpg

<概要>


コメディ系の作品であり、
ゲームジャンルはコマンド入力式ADVになります。

一応は『フェアリーズレジデンス』の続編という位置付けになっており、
フェアリーズレジデンスパート2として開発されました。

大雑把なあらすじとしては、真のロリコンを目指した主人公が、
ロリコンの力の源である「エロス」を手に入れるため、
旅立つというものになります。

<感想>


今風に言うのであれば本作はギャグゲーであり、
とても軽い感じの印象を受けるかと思います。

もっとも、その内容に反して本作は、
当時の基準で言えば「大作」と呼べる類の作品だったのでしょう。
本作はアイテムを収集したり使ったりしながら進めるのですが、
難易度が非常に高いだけでなく、ボリュームもキャラの数も、
当時の平均的なアダルトゲームを大きく上回るからです。
だから大作と呼ばれるような作品を好むならば、
本作は86年を代表するアダルトゲームだったと言えるのでしょう。

もっとも個人的には、
今でも大作と呼ばれる類の作品を高く評価しないことは結構ありますし、
それは昔の作品だって何ら変わりはありません。

本作は、上記のようにコマンド入力式なのですが、
他の入力式のように名詞と動詞の両方を打ち込む必要はなく、
単語を一つ入力すれば他を補ってもらえ進行しますし、
ファンクションキーにコマンドが割り振ってあるなど、
実質的にはコマンド選択式との中間的な作品になっています。

このシステム自体は非常に良かったと思うのだけれど、
問題はその作り込みの方でして。
同じコマンドを何度も入力する必要があったり、
それでいて入力回数に制限があったり、
場合によりゲームオーバーになったりすることから、
それで難易度が非常に高かったのです。

当時は、難易度の高いコマンド選択式とかも好まれていましたし、
多数派でもあったのでしょう。
だから本作の構造も、当時の多数派にはうけるかと思います。

しかし個人的には、総当たりとも揶揄されるような、
何度も繰り返すことで難易度を高めるような手法には疑問があり、
高く評価できません。

<総合>


世間の評判はどうであれ、私の基準からは点の伸びない類の作品であり、
総合でも佳作となります。

もっとも、この当時にこの規模のアダルトゲームは、
そうはないわけでして。
本作が大作であることは、間違いないことでもあるのでしょう。
そういう意味では、当時を象徴する作品の一つとして、
知られて然るべき作品なのだと思いますね。

ランク:C(佳作)

関連するタグ PC88 /ADV /コマンド入力式 /


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