『ちんくる★ツインクル フェスティバル!』

『ちんくる★ツインクル フェスティバル!』

『ちんくる★ツインクル フェスティバル!』は、
2015年にWIN用として、Digital Cuteから発売されました。

こういう息の良いバカゲーがまだ存在するのかと思うと、
エロゲもまだまだいけるじゃん・・・って思えてきますね。

ちんくる★ツインクル フェスティバル!

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・ある日突然女子生徒になって――
その上、神様になってしまいました。
都内の一角にある、広大な敷地を誇る女子校、聖マラドンナ女学院。
昭和初期から連綿と伝統を残す、由緒ある女子校である。
聖マラドンナ学院には、年に1回、
外部には決して漏れることのない祝祭が執り行われる。
女として生まれた以上、その身には優れた男子の遺伝を宿し、
次代を担う優れた御子を産まなくてはならない。
将来、学院生が子宝に恵まれますようにと、おこなわれる神聖なる儀式。
それが、鎮光祭。鎮光祭では、その年、最も成績優秀な者を
『男神・ヴェルニス』として御神体を崇め、
優秀な遺伝子を皆に授ける儀式を執り行う。――らしいのだが。
「あたしは絶対、御神体なんて晒し者になりたくないのよ」
その成績優秀者に選ばれたっていうのが、
俺の妹だっていうんだけどさぁ……?
「ねっ、あんた、あたしの代わりにウチの学院に通ってよ!」
化粧をさせられ、ウィッグをつけさせられ、妹に女装を強要された俺は、
女子寮へと侵入したわけだが。
あっという間に、1人の女学生にバレてしまった!
しかも、瞬く間に、全校生徒にまで広まってしまい、
股間の御神体を全校生徒に晒すことに!人生の終了を確信した俺だったが、
「今年の『ヴェルニス様』は、ホンモノよーっ!」
しかし、学生たちは、俺をちんこの生えた女子として、
御神体に相応しい身として、尊敬し始めるわけで……。
……なぁ、こんな話がありえる?ありえないよな?

<総論>


あらすじを見れば分かるかと思いますが、おもいっきりバカゲーですね。
なので理屈的にどうこう考えても意味がないわけで、
合わない人には粗だらけのように見えてしまうし、
テンポの良い作品であるがゆえに、
このノリが合った人だと勢いで楽しめてしまう作品なのでしょう。
そういう意味では、体験版が大事になってくるのかもしれません。
私の場合は、様々な要因が重なったこともあって、
そのノリが合ったというか、
勢いに乗せられて存分に楽しむことができました。

<グラフィック>


様々な要因ということで、まずはグラフィックなのですが、
立ち絵はCute-Mo-tionにより、かなりユラユラと動きます。
恋愛ゲーの大作とかではE-moteなど立ち絵の動きが凄い作品もありますが、
バカゲーとかはロープラ作品や中小ブランド作品に多いこともあり、
技術的に劣る作品が大半ですからね。
そういうバカゲーという同系統の他作品らと比較した場合には、
本作は最高峰の動きと言えるのだろうし、
この手の作品でもここまで動く作品も出てきているんだなということで、
素直に驚かされ嬉しく感じたものです。

もっとも、あくまでも同系統の他作品との比較でしかなく、
エロゲ全体とかADV全体という観点からは、
もっと自然に上手く動いている作品も幾つもあることから、
大きな長所とまでは言えないのでしょう。
もちろん一般的な平均レベルのエロゲよりは格段に優れていますから、
最上位ではなくとも上の下くらいといった感じなのですが。

で、技術的な観点から客観的に判断しようとすると以上のようになり、
後はそれをどう評価するかなのでしょう。
立ち絵の動きが豊富であれば、それだけで褒める人もいますし、
そうであるならば本作も凄く良い作品となるのでしょう。
他方で、無駄にパタパタした動きは要らないと思う人であるならば、
本作の無駄にユラユラ動く立ち絵には否定的になりやすいのかなと。
加えてHシーンとかのアニメーションも、動かない作品よりは良いけど、
本当に動きの良い作品よりはもの足りないですしね。

私は基本的には後者なので、
例えば本作が真面目なシナリオゲーだったならば、
本作の人形劇のような不自然さに違和感を覚えて、
おそらく否定的になっていたのでしょう。

しかし本作の、バカゲーとしての非日常さや、軽い妙なノリの良さと、
この不自然にも感じかねないユラユラ動く立ち絵とが、
妙にマッチしていたように感じたわけでして。
ありえないストーリー展開とありえない人の動きとが混ざることで、
これはこれで一つの作品としてまとまっているように感じたのです。
だから本作に限って言えば、個人的には好印象に見えたと。

<サウンド>


そして、そこに音声やサウンドが加わってくるわけでして。

音声が気に入ったのもありますが、
気分が高揚してくるかのようなノリの良いサウンドが、
テンポの良い不可思議なシナリオと、
その勢いを反映したかのように無駄に早いキャラの動きとが相まって、
それらの相乗効果の勢いでこちらをぐいぐい引き込んでくれたのです。

個々の要素を取り出して考えると、まだまだ改良の余地はあるし、
組み合わせ次第では否定的な考えにもなっていたかもしれないけれど、
本作に関してだけ言うならば、計算の上でか偶然かはともかくとして、
結果としては上手く纏まっていたかなと、
総合力が高いなと感じたものです。

<感想>


尚、先程からバカゲーと書いているのだけれど、
あらすじからも分かるように、エロを軸にしたバカゲーですし、
実際にHシーンも多数あります。
っていうか、基本的に内容はエロばかりです。
ただ、上記のような音と絵とシナリオの全体的な印象から、
かなり「祭気分」の浮ついた雰囲気が強くなっていまして。
従ってエロというよりバカゲーの方が前面に出てきていることから、
確かにエロばかりなんだけれど、
あまりエロくないかもという印象になってしまうのでしょう。

それと、本作はキャラによりHシーンの傾向がかなり変わりますし、
結構マニアックな属性のものが扱われています。
そのため、幅広い属性のエロを楽しめる雑食性の人ほど楽しめる一方で、
NGな属性が多い人だとエロで楽しめる割合は減ってしまうのでしょうし、
その辺が思った程エロくないという印象にもつながりかねないのかなと。

まぁ、個人的には、こういう様々な要素を含んだ作品こそ、
そこを足掛かりに自分の属性の幅を広げることにもつながりますし、
だからこそエロゲ初心者にプレイして欲しいと思うのですけどね。
でも、今は住み分けだの何だのと煩いですし、
初心者向けとして当り障りのない無難なものが薦められる傾向が強いので、
本作のような作品はマニア向け扱いされてしまい、
なかなか薦めにくい現状でもあり、ちょっと歯痒く思ってしまいますね。

<総合>


ただ単純に楽しかったですね~
全体的に、どの要素も水準を大きく超えており、総合力の高い作品でした。
バカゲーは不当に低く見られがちですが、
こういう作品もあると嬉しくなってきますね。

まぁ総合力が高いと言いつつも、個々の要素は大きな長所とまでは言えず、
そこで評価が分かれうるのかなとも思います。
ただ、今作に限って言うならば、それぞれの要素に残る不自然さが、
妙に溶け込んで一体のものとなり、浮ついた雰囲気と一緒になることで、
一つの作品として仕上がっていたのかなと思うわけでして。
狙ってやったというより、偶然の産物という感も否めなくはないですが、
ある意味結果的に完成度が高くなった作品だったのかなと。
そこからくる勢いにより、最後まで楽しませてもらったわけで、
総合では良作としてありますが、
個人的にはここまでのバカゲーは数年に一度クラスということで、
これはこれで名作扱いで良かったのかもしれません。

まぁ、バカゲーというだけでなく、エロでもマニアックであることから、
どうしても合う合わないが出てくる作品でしょうけどね。
だから皆に薦めたくなる作品とは言えないのですが、
個性が際立った楽しい作品ではあることは間違いないですし、
主観だけで言えば完全に名作級ですし、
なので、普通のエロゲに飽きたような人なんかには、
ぜひともプレイしてみてもらいたい作品ですね。

ランク:B(良作)

ちんくる★ツインクル フェスティバル!



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