『フェアリーズレジデンス』

『フェアリーズレジデンス』

『フェアリーズレジデンス』は1985年にPC88用として、
チャンピオンソフトから発売されました。

シリーズ一作目であり、最初期の頃のナンパゲーの一つですね。

fare11538.jpg

<概要>


ゲームジャンルはコマンド入力式ADVになります。

内容としては、開始時にノーマルモード、ノゾキモード、
ヘンタイモードのいずれかを選び、
8つの部屋にいる妖精と会話をしたりミニゲームをしながら、
Hを目的とするものになります。

<感想>


チャンピオンソフトの作品ということで、
つまりは現在のアリスソフトの作品になりますね。

チャンピオンソフト時代はアダルトゲームだけでなく、
一般ゲーも作っていまして。
一般ゲーも作るのか、それともアダルトゲームに特化するのか。
それが両者の違いでもあるのだけれど、
個人的な印象としては、PC98時代のアリスは、
続編を作らずオリジナルの新作ばかりという感じでした。
他方で、PC88のチャンピオンソフトとしての作品は、
結構、続編やシリーズものが多かったのかなと。
まぁマガジン形式の作品を幾つも発売していたので、
それでシリーズが増えたというのもあるのでしょうが。
本作は普通のゲームではあるものの、
その後に「フェアリーズレジデンス」と付けられた作品が幾つも登場し、
この時期のチャンピオンソフトの象徴的作品とも言えるのでしょう。

というわけで、シリーズ全体としては有名だったと思うし、
シリーズの後の作品の中には良い作品もあったのですが、
1作目となる本作そのものはイマイチでしたかね。

まず本作はコマンド入力式なのですが、
対応するコマンドが非常にシビアであり、必要以上に難しかったのです。
まぁ、この辺は、価値観次第でもあるのでしょうけどね。
何度も他の記事でも書いたように思うのだけれど、
私が本格的にADVにハマっていったのは選択式になってからだし、
理不尽なまでに難しい作品を良い作品とは思えませんでした。
だから異常に難易度の高い作品には、良い印象を抱けないのです。

しかし、コマンド入力式は暗号解読のような楽しさがあり、
理不尽なまでに厳しい難易度を好んでプレイする人も多く、
そういう人が初期のADVをファンとして支えていたわけでして。
だから異常な難しさというのも、今だと叩かれるだけだとしても、
当時なら肯定的に捉える人も多かったのではと推認します。

なので、その点は置いておくとしても、
一番の問題はやっぱりグラフィックの描写の遅さなのでしょう。
最初期のADVは、今のように瞬間でグラフィックが表示されるのではなく、
表示する映像をその場で逐一線を引き、色を塗っていたのです。
だから一枚の絵を表示するのにも時間がかかっていました。
本作が発売された85年には、既に瞬間表示の作品も登場していますが、
ADV全体が瞬間表示になるには、まだ少し時間がかかるのであり、
特にアダルトゲームでは一般ADVよりも、
瞬間表示が定着するのに時間がかかったのです。

従って、本作だけが瞬間表示でないというわけでもないので、
瞬間表示でないことが直ちに欠点になるわけではないのですが、
例えばロードがある作品にしてもロード時間は作品によりまちまちです。
その場で映像を描くにしても、限りなく瞬間表示に近い作品もあれば、
異常に時間のかかる作品もあり、その態様はバラバラなのです。
そして本作は、とにかく描写の時間が遅かったのですよ。
思考型のミステリーADVとかならまだしも、
エロって快適性が要求されると思うだけに、
この表示の遅さは致命的でしたね。

<総合>


ADV全体という観点から、総合では凡作としておきます。

もっとも、最初期のナンパゲーでもありますし、
そういう先駆的な価値であるとか、
アダルトゲームという枠組みで考えるならば、
佳作以上もありえるのではないでしょうし、
資料的価値はある作品だと思いますね。

ランク:D(凡作)



関連するタグ PC88 /ADV /コマンド入力式 /


  面影レイルバック      ヤミと祝祭のサンクチュアリ   それでも妻を愛してる2
カテゴリ「1985」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/2997-ba6a77cd
| ホームへ戻る |