『いなかえっち』

『いなかえっち』

『いなかえっち』は2015年にWIN用として、
sol-fa-softから発売されました。

風景はもちろんのこと、全体の構図の良い作品でしたね。

いなかえっち dl

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
田舎といえば、セックスくらいしか娯楽がない!
夏休み、ばーちゃんちにやってきた主人公・タイガくん。
ばーちゃんに促されて裏山の川へ行ってみると、
ふたりの女の子が全裸で水遊びをしていました。
都会派少女しーちゃんと、田舎派少女のんちゃん。
3人で、田舎らしい大胆なエッチ遊びを楽しみましょう!

<感想>


本作は同人ゲーなのですが、
「いなかえっち ARTWORKS」という設定資料集も発売されています。
よくあるエロゲの資料集と異なる点があるとすれば、
背景画の扱いの比重が大きいことでしょうか。
まだ商業エロゲならば背景に力を入れた作品もあるのだけれど、
同人の場合は背景など特に手抜きな作品が多いですからね。
背景画がウリと主張する同人エロゲは本当に珍しいように思います。
因みに、背景を描いたのは吉田誠治さんで、
他の作品でも何作か見ていますが、個人的には好きな絵ですね。

かように背景が一つの特徴ではあるのだけれど、
それ以上にインパクトがあるのがCCHシステム、
即ち「ちっちゃいキャラがちょこちょこ表示される」システムなのでしょう。
CCHシステムは、システムとは言うものの、
正確にはグラフィックの表現方法のことであり、
美麗な背景の中に小さなキャラが表示され、
どこでキャラたちが何をやっているのかや位置関係が、
ハッキリと分かるようになっているのです。

ADVの表現方法も本来は多様なはずであり、
80年代から90年代中頃までは結構自由だったんですけどね。
そこから特にノベルゲーなどにおいて、
重要ポイントで一枚絵を表示する、その間は立ち絵でつなぐという構造の、
両者間における隔たりが大きくなってしまいました。
WIN以降のエロゲは、その点において、
グラフィックの表現の多様性が大いに損なわれてきました。
また最近は画面がワイド化された辺りから、
キャラがドアップで表示されて画面全体を覆うようになり、
一枚絵でどこで誰が何をやっているのかが、
絵だけから伝わってこないものが増えていきました。
だからこそ、個人的には最近の商業エロゲの絵は、
レベルが下がってきていると感じるのです。

最近の商業エロゲの一枚絵が、近景の、
それもかなり接近した物が多いのに対し、
CCHシステムでは中景に近い位置での近景で描かれており、
その背景の中に合わせてキャラが描かれているので、
どこで誰が何をやっているのかがハッキリ伝わってくるのです。
本作のやっていることは、必ずしも斬新なものではなく、
だから大きな長所・特徴とまでは言えないかもしれません。
しかし初めて体験する人が出てきたり、
あえてシステムとして名付けられるくらいには、
珍しくなっているのも確かなのでしょう。
従って、多くの人が新鮮な気持ちで楽しめるように思います。

エロゲではキャラを魅力的に描くことが非常に重要であるものの、
キャラの絵だけでは他との違いが図りにくくなっています。
そこに素晴らしいストーリーやシナリオが加われば、
一枚の絵でしかなかったキャラに存在感や人間性や深みが生まれ、
魅力が更に増していくのでしょう。
それと同じこと、即ちストーリーやシナリオがキャラの魅力を増強する様に、
美麗な背景がキャラと上手くマッチすることにより、
キャラの魅力は更に増強されていくのだと思います。
確かに本作の背景は綺麗なのだけれど、
ただ綺麗な背景があるだけでは、あまり意味がないわけで、
その背景の中にキャラが上手く融合することで、
つまり田舎の風景に少女らが溶け込むことで、
少女らの魅力が更に増していったということですね。

尚、本作のシナリオは「夜のひつじ」のpororiさんが担当しています。
本作のストーリー自体は、田舎で少女と戯れるだけであり、
特に捻ったり変わったりする場面はありません。
しかし例え普通のシチュであっても、
pororiさんの丁寧なテキストと田舎ののんびりした光景がマッチし、
全体として雰囲気良く読めるのでしょう。

<総合>


美麗な背景とCCHシステムの相乗効果により、
田舎における少女の姿がしっかりと描かれており、
とても良い作品でしたね。

もっとも、確かに良いところもあるものの、
全体としては小粒な作品であること、
シナリオ自体は非常にシンプルであること、
明確な特徴としてもうひと押し欲しかったかなということで、
総合では良作ってところでしょうか。

ゲームにおけるボリュームや意外性のあるストーリーを求める人には、
本作は合わないことも予想されますが、
個人的には絵とキャラとシナリオが上手くマッチした、
良い作品だと思いますね。

ランク:B-(良作)

いなかえっち dl

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


  面影レイルバック      ヤミと祝祭のサンクチュアリ   それでも妻を愛してる2
カテゴリ「2015」内の前後の記事





管理者にだけ表示を許可する

ご無沙汰しております。
あやちだいちです。

久しぶりの更新なのにコメントありがとうございました。

仕事とブログの両立ができず早3年
更新するキッカケができたので
今後も週一更新目指して頑張りますね。

katanさん流石ですね
ちゃんと更新されていて内容が濃いのに
ページ数がとても増えていますもん。

時間作って読んでみたいと思います。

今後もご指南くださいね。

あやちだいち

お久しぶりです。

両立って、年々厳しくなっていきますよね。
私の方も正直なところ、昨年の時点でもう無理だと思っていました。
事情が変わったので、今も何とか続いているけれど、
おそらく、もったとしても今年一杯なのかなと思っています。

よく見ていたサイトも次々閉鎖していきますし、
何だか寂しくなって、こちらのテンションも下がってしまいます。
なので、あやちだいちさんの復活は、本当に嬉しいです。

楽しみにしていますので、無理しない範囲で更新頑張ってください。

因みに私の記事は、たぶんここ3年で増えたのは女性向け作品とか、
アイテム探し系ADVとかの記事なのかなと。
傑作選の方を見れば、何となく今の関心事が分かるかと思いますが、
何か興味が持てそうなのがあれば、見てみてください。

トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/2948-87601fb4
| ホームへ戻る |