『Evenicle -イブニクル-』
『Evenicle -イブニクル-』は2015年にWIN用として、
アリスソフトから発売されました。
アリスの新スタンダードになれるのか、
今後の動きも気になる作品ですね。

ゲームジャンルはRPGになります。
あらすじ・・・
世界を創った聖母イブは人間に戒律を与えた。
一人の人間が伴侶にできるのは生涯ただ一人……と。
だが人間の天敵、モンスターと戦うことができる騎士は
力のある子孫を残すために戒律からは除外された。
双子の美人姉妹を二人とも嫁にしたいと考える若者がいた。
その若者の名はアスタリスク、彼が出した答えとは『騎士になって、
いっぱいお嫁さんを貰う!』である。
こうして一人の若者が騎士を志して旅立った。
本作に興味を示す理由は幾つかあるのかもしれないけれど、
個人的に最も興味を抱いたのは、
3Dの縦横無尽のフィールドという部分でした。
アダルトゲーム全般という範囲の中では、
現在はRPGブームが来ているのかもしれません。
しかしその大半を担う同人ゲーって、
しょぼいフィールドにイベントということで、
私にはPCEレベルにしか見えなかったわけでして。
今の同人RPGを楽しめている人もいるのでしょうが、
個人的には全然楽しめないのです。
いや、それだと少し語弊があるかな。
同人RPGのレベルのグラフィックで構わないのならば、
私ならば昔の名作とかレトロゲーをやった方が良いと思ってしまうのです。
商業のRPGだと少しマシなものもありますが、
それでもSFCレベルだったりで、不満の方が大きかったわけで。
そういう意味では、本作はPSレベルのゲームを楽しめたことから、
従来のエロゲRPGよりは進化を感じられました。
従って画質という面からは想定通りだったのだけれど、
縦横無尽という言葉から連想した世界とは異なり、
本作のフィールドマップはあまり大きくありませんでした。
加えて、やり込み要素もそれ程多くないですし、
もっと広大なフィールドで存分に探索ができると良かったのですが、
期待通りとはならずにちょっと残念でしたね。
ストーリー等にしても特に目立つ要素はなく、
っていうか主人公のこの性格ならば、
ランスシリーズの外伝として発売することも十分可能だったでしょう。
また戦闘や育成も非常にシンプルであり、
戦術性などもほとんど満足できるレベルではありませんでした。
確かにストレスとなる要素は少ないので万人向けだとは思えるものの、
ゲームをプレイし終えての個人的な印象は非常に薄いものであり、
何か今更って感じが強かったです。
ただ、そこでふと思ったんですよね。
毒にも薬にもならないような印象の薄さを感じたのは、
あくまでも私個人の感想でしかありません。
激甘なハーレムものが氾濫する中にあって、
本作には陵辱要素だってあります。
その刺激が私にはもの足りなかったってだけなんですよね。
だから本作を新規ユーザーがプレイしたならば、
結構刺激も得られるのではないかと思うのです。
例えば「パスチャシリーズ」なんかにしても、
98年に初代が発売された時には非常に薄く感じたものですし、
何でアリスはこんなのを出したんだろって思ったものでした。
しかし当時のライトユーザーにはうけたようで、その後シリーズ化しています。
アリスはアリス名義を用いる前のチャンピオンソフト時代も含めば、
もう30年もゲームを作り続けているわけでして。
その長い年月の中でマニア向けの濃い作品を出すこともあれば、
逆に新規ユーザー獲得を目的とした作品も出すこともありました。
新規のライトユーザー獲得を目的にするならば、
当然ランスシリーズでない方が良いでしょうし、
そうした観点からは本作は優れていると考えられるのでしょう。
結局のところ、本作は新時代のパスチャ作りということなのでしょうね。
確かに、私のように広大なフィールドを求める人とか、
或いは新たな刺激を求める人にはもの足りないと思われるかもしれません。
しかし本作は、ストーリーとか随所にアリスらしさを混ぜつつも、
同時に新規ユーザーも入ってきやすい間口の広さも兼ね備えた作品であり、
アリス入門用としては良く出来た作品だったのではないでしょうか。
ランク:C(佳作)

関連するタグ WIN /RPG /
消えた世界と月と少女 少女グラフィティ 少女と年の差、ふたまわり。
アリスソフトから発売されました。
アリスの新スタンダードになれるのか、
今後の動きも気になる作品ですね。

<概要>
ゲームジャンルはRPGになります。
あらすじ・・・
世界を創った聖母イブは人間に戒律を与えた。
一人の人間が伴侶にできるのは生涯ただ一人……と。
だが人間の天敵、モンスターと戦うことができる騎士は
力のある子孫を残すために戒律からは除外された。
双子の美人姉妹を二人とも嫁にしたいと考える若者がいた。
その若者の名はアスタリスク、彼が出した答えとは『騎士になって、
いっぱいお嫁さんを貰う!』である。
こうして一人の若者が騎士を志して旅立った。
<感想>
本作に興味を示す理由は幾つかあるのかもしれないけれど、
個人的に最も興味を抱いたのは、
3Dの縦横無尽のフィールドという部分でした。
アダルトゲーム全般という範囲の中では、
現在はRPGブームが来ているのかもしれません。
しかしその大半を担う同人ゲーって、
しょぼいフィールドにイベントということで、
私にはPCEレベルにしか見えなかったわけでして。
今の同人RPGを楽しめている人もいるのでしょうが、
個人的には全然楽しめないのです。
いや、それだと少し語弊があるかな。
同人RPGのレベルのグラフィックで構わないのならば、
私ならば昔の名作とかレトロゲーをやった方が良いと思ってしまうのです。
商業のRPGだと少しマシなものもありますが、
それでもSFCレベルだったりで、不満の方が大きかったわけで。
そういう意味では、本作はPSレベルのゲームを楽しめたことから、
従来のエロゲRPGよりは進化を感じられました。
従って画質という面からは想定通りだったのだけれど、
縦横無尽という言葉から連想した世界とは異なり、
本作のフィールドマップはあまり大きくありませんでした。
加えて、やり込み要素もそれ程多くないですし、
もっと広大なフィールドで存分に探索ができると良かったのですが、
期待通りとはならずにちょっと残念でしたね。
ストーリー等にしても特に目立つ要素はなく、
っていうか主人公のこの性格ならば、
ランスシリーズの外伝として発売することも十分可能だったでしょう。
また戦闘や育成も非常にシンプルであり、
戦術性などもほとんど満足できるレベルではありませんでした。
確かにストレスとなる要素は少ないので万人向けだとは思えるものの、
ゲームをプレイし終えての個人的な印象は非常に薄いものであり、
何か今更って感じが強かったです。
ただ、そこでふと思ったんですよね。
毒にも薬にもならないような印象の薄さを感じたのは、
あくまでも私個人の感想でしかありません。
激甘なハーレムものが氾濫する中にあって、
本作には陵辱要素だってあります。
その刺激が私にはもの足りなかったってだけなんですよね。
だから本作を新規ユーザーがプレイしたならば、
結構刺激も得られるのではないかと思うのです。
例えば「パスチャシリーズ」なんかにしても、
98年に初代が発売された時には非常に薄く感じたものですし、
何でアリスはこんなのを出したんだろって思ったものでした。
しかし当時のライトユーザーにはうけたようで、その後シリーズ化しています。
アリスはアリス名義を用いる前のチャンピオンソフト時代も含めば、
もう30年もゲームを作り続けているわけでして。
その長い年月の中でマニア向けの濃い作品を出すこともあれば、
逆に新規ユーザー獲得を目的とした作品も出すこともありました。
新規のライトユーザー獲得を目的にするならば、
当然ランスシリーズでない方が良いでしょうし、
そうした観点からは本作は優れていると考えられるのでしょう。
<総合>
結局のところ、本作は新時代のパスチャ作りということなのでしょうね。
確かに、私のように広大なフィールドを求める人とか、
或いは新たな刺激を求める人にはもの足りないと思われるかもしれません。
しかし本作は、ストーリーとか随所にアリスらしさを混ぜつつも、
同時に新規ユーザーも入ってきやすい間口の広さも兼ね備えた作品であり、
アリス入門用としては良く出来た作品だったのではないでしょうか。
ランク:C(佳作)

関連するタグ WIN /RPG /
消えた世界と月と少女 少女グラフィティ 少女と年の差、ふたまわり。
- カテゴリ「2015」内の前後の記事
2015-12-28