『大正×対称アリス episode3』

『大正×対称アリス episode3』

『大正×対称アリス episode3』は2015年にWIN用として、
Primulaから発売されました。

本作はシリーズ4部作の中の3作目となる作品になります。

大正×対称アリス episode3

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
【白雪編】
家路を急ぐ為、夕闇の森を走っていたヒロインは、
湖の近くでアクシデントに遭い立ち往生してしまいます。
困ったヒロインの前に現れたのは、肌も髪も雪の様に真っ白な男の子でした。
彼に助けられ運命の出会いを感じたヒロインは、
出会った場所に足しげく通います。
ですが、彼に会えるのは陽が沈んだ湖でだけで、どこに住んでいるのか、
何をしているのかは全くの謎でした。
はてさて、この謎の多い少年に対するヒロインのアタックは
どのように実を結ぶのでしょうか?

【魔法使い編】
ある日、ヒロインの元に届いた一通の脅迫状。
そこには、次の満月までに、
五人の兄弟の中から一人を未来の夫として選ばなければ命は無い、
という奇妙な一文が書かれていました。
五人の兄弟とは、同じ屋敷に住んでいる、
シンデレラ・赤ずきん・かぐや・白雪・グレーテルのことで、
皆ヒロインとは婚約者という立場でした。
そこにヒロインの兄である猟師から紹介された一人の私立探偵が現れ、
犯人を捜す日々が始まりました。
果たして事件の真相は?
そして、ヒロインは誰を選ぶのでしょうか?

<感想>


本作は一般向け乙女ゲームである、
大正×対称アリスシリーズの3作目になります。

既に過去の2作品は紹介してありますが、
このシリーズは全4作品であり、4本で一つの物語になります。
つまりは分割作品なのですが、1作目も2015年の発売であり、
そこから3か月おきに一本が発売されています。
まぁ本作が8月の発売で、最後の4作目は当初の11月から12月に延びましたが、
それでも4か月での発売になりますし、
EP1からラストまでのトータルでも2015年内に収まっているということで、
年間を通じて楽しめるという点も併せて、こういう形式もありなのかなと。

さて、このシリーズには各エピソードごとに、
二人の攻略対象の物語・ルートが収録されています。
具体的に本作では、白雪編と魔法使い編が収録されています。
個別のキャラの感想とかは、あちこちで熱く語られていると思うので、
ここでは省略しちゃいますけどね。
有名な童話をモチーフにし本質部分は残しつつも、
大胆にアレンジしているわけでして。
だから比較という楽しみもありつつ、
ほとんどオリジナルな物語ということで新鮮な気持でも読めるのです。
この辺の匙加減は、相変わらず上手いですね。
男性向けノベルでも童話をモチーフにした作品がありますが、
露骨になぞっているだけだったりしますからね。
そういう作品は、少し本作を見習ってほしいくらいですよ。

以前に書いたことの繰返しになるので割愛しますが、
主人公の性格とかダークな物語の傾向であるとか、
このシリーズならではの特徴は、本作でもより一層強まっていきます。
良く言えば個性が強いと言えるのだけれど、
それだけアクが強い・癖がある作品とも言えますからね。
純粋な乙女ゲーを求める人だと、
アクが強すぎて合わないというケースもありえるのですが、
まぁそういう人はおそらく2作目で判断がつくでしょうしね。
2作目までやって十分楽しめたよって人ならば、
間違いなく本作も楽しめると思います。

それぞれのキャラごとの物語も一つの話としてまとまっているのですが、
上記のように本シリーズは、
二人分のルートが収録されたエピソードが合わさり、
4作品で一つの大きな物語になります。
起承転結という言葉がありますが、物語の発端となる1作目に対し、
その1作目を受けて更に特徴となる点を強調してきたのが2作目でして。
つまり「起」と「承」に該当するわけですね。
そうなるとこの3作目は「転」に該当すると予想できるものの、
全体の整合性を保ちつつハッキリと「転」と認識できるような、
そんな展開がきちんと描けるのかと、
正直なところ発売前は少し不安もありました。

しかしそれは全くの杞憂であり、余計な心配でしたね。
OPからしてガラッと印象が変わり、そこからして印象が変わりましたし、
前作までの特徴をしっかりと受け継いで整合性を保ちつつも、
これまでと異なり物語の真相に迫るということで大きな変化を加えてきており、
非常に上手くまとめてきたように思います。

<総合>


総合では良作といったところでしょうか。
ストーリーは凄く面白かったのですが、
基本的にはこれまでに培ってきたものの延長ですので、
大幅なプラスとまでなりませんし。
それでも他の部分が水準であるならば、
本作を名作扱いしたのでしょうが、
シリーズ全体的にCGの枚数が少ないという欠点があり、
それは本作も同様でして。
CGの質自体は良いと思うものの、
もう少し枚数があれば文句なしに名作扱いなんですけどね。
毎回毎回、同じ理由で点が伸び悩んでいるわけで、
何とも勿体なく思ってしまいます。

まぁ中にはCGの量なんか気にならない、
それよりもストーリーの質が最重要だという人もいるでしょう。
そういう人にはオススメのシリーズですし、
2作目まで楽しめたなら、まず楽しめる作品だと思いますね。
最後に余談ですが、ラストエピソードの感想は書けないかもだけど、
ラストが無事にまとまってあれば、そこでトータルとしての加点もあり、
余程のことがない限りおそらく名作扱いするでしょう。
それくらい、個人的には気に入ったシリーズでした。

ランク:B(良作)

大正×対称アリス episode3

DVDソフト大正×対称アリス episode3

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