『痴女医 ~淫香のカルテ~』

『痴女医 ~淫香のカルテ~』

『痴女医 ~淫香のカルテ~』は2010年にWIN用として、
メドューサから発売されました。

劇画調のグラフィックが織りなす変態の世界は、
何とも蠱惑的でしたね。

痴女医 ~淫香のカルテ~

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
~全ての行動は因果(淫香)と共に~
主人公である桜井一矢は、医大合格に向けて家族からの重圧を背に
日夜勉学に勤しむ浪人生。
沈みがちな気持ちを何とか奮い立たせ、
まだまだ出口の見えない浪人生活を真面目に送っていた。
しかし、ある日の予備校帰りの電車、
いつもとは違う時刻の車内で遭遇した出来事に、
その身は淫香な糸で絡みとられ…

<はじめに>


私の評価は主観的な好き嫌いともずれることもあってか、
名作としつつも興味が失われてしまう物もあれば、
逆に良作としつつも何年か後にも時々思い出される作品があります。
『Incest lover ~ママと母の秘蜜~』も後者に該当する作品の一つであり、
明確にここがというポイントがなかったことから、
当時は良作としてありました。
もっとも『Incest lover』と同じジャンル、
即ち近親モノは他にもありますが、
あの雰囲気を味わうことのできた作品は、その後に出会っておらず、
時々妙に懐かしくなってくるのです。

その『Incest lover』を制作したメドューサは、
後に『痴女医』という作品を制作しています。
凄く気になっていたサークルの新作なのですから、
本来ならすぐにでもプレイすべきだったのかもしれません。
しかしながら、スカでもグロでも何でも大丈夫な私にあって、
これは非常に珍しいことでもあるのですが、
どうにもナースの出てくる作品だけは食指が動かないのです。
別にナースが嫌いというわけではないのですが、
ナースものはナースとしてのエロさを追求する作品が多いところ、
そこにエロさを感じられないので、結果としてプレイしていて楽しめず、
それで興味が持てないのです。
本作はヒロインらが女医とナースですし、
近親モノだった『Incest lover』より楽しめるとも思えず、
そのためにずっと後回しにしていたわけですね。
もっとも、きちんと調べてみると、
どうやらいわゆるナースものとも異なるようであり、
それでプレイしてみたのです。

<グラフィック>


さて、メドゥーサ作品の特徴としては、
まっ先に目に入るのはグラフィックなのでしょう。
『Incest lover』の頃から独特の雰囲気のある絵でしたが、
その頃よりも劇画調の傾向が更に強まっています。
そのため以前よりも人を選ぶように思いますし、
前作ヒロインにあったような清楚さは失われたように思いますが、
逆にエロさは増しています。
まぁ今回はタイトルからして『痴女医』なので、
エロティックな色香が漂っている方が作品の内容に合致していると言え、
グラフィックの変化の方向性は正解なのでしょうね。

劇画調のグラフィックのアダルトゲームは、
昔は幾つか存在していたものの、今ではほとんど無くなってしまいました。
PC98時代までにあった作品だと当然今より画質は劣りますし、
ゼロ年代前半とかの作品だとカットインとかの演出が著しく劣ります。
本作は劇画調のグラフィックというだけでも珍しいですが、
CGのクオリティも高く、そういう作品は更に貴重になってきます。
しかも本作は、カメラアングルを場面に応じて移動させたり、
必要に応じてカットインを使用してくるなど、
演出面でも非常に凝った作品でして。
また目パチもありますしね。
この優れた演出は『Incest lover』の時にはなかったものであり、
作品としての進化を感じさせます。
そして劇画調の高品質グラフィックで演出面も優れた作品となると、
おそらく本作くらしかないのですよ。
代替の利かないオンリーワンと言っても過言でなく、
その部分のポイントは大きいですね。

<ストーリー>


ストーリーは、エロの属性で言うのならば、
痴漢とマゾになるのでしょうか。
普通は痴漢ゲーというと男性が女性にするものですが、本作は逆で、
主人公が痴女に襲われます。
基本的に女性の方が主導権を握っていますので、
マゾシチュゲーが好きな人の方が楽しめるでしょうね。
Hシーンも元々エロさのあるCGですが、
そこにアニメーションとまではいかないものの、
差分を繰り返すことでプチアニメに近い感じにもなり、
更に良くなっています。

さて、端的に言えばマゾシチュ好き向けのエロい作品となるのでしょうが、
いわゆる抜きゲーとも異なり、どっちかに分けろと言うのであれば、
本作はむしろシナリオゲーになるのだと思います。
大学受験に失敗した主人公の語りから始まる本作は、
主人公の内面描写など読ませる割合が非常に高くなっており、
もしエロだけを目的にしていると、
中々Hシーンが出て来ないぞと感じるおそれがありますからね。

現実的な日常の中で、ある日、ふとしたことで痴女に出会ってしまう。
あの経験は幻だったのかと思った矢先、
主人公が行った病院で診察をしていたのは、
あの電車内にいた痴女だったと。
そこから主人公の歯車は狂い始め、
女医とナースの三人による倒錯した世界に陥っていくのです。

倒錯した世界ではありますが、基本的に現実路線のストーリーですし、
そのために派手さはないものの、
読みやすくテンポの良いシナリオでもありますので、
なんかついつい読み入ってしまうのですよ。
エロ目的であったとしても、
何か途中からストーリーの先の方が気になってしまう感じで。
今の典型的なエロゲとは明らかに異なる雰囲気であり、
どちらかと言うと一本の小説を読んでいるような雰囲気の作品でしたね。

<サウンド>


また一部でクラシックを用いていたり、
他にもサウンドの用い方も工夫していていますし、
サウンドに関しても作品の雰囲気に非常にマッチしていて良かったです。

<感想・総合>


グラフィック・シナリオ・サウンドが上手く調和し、
独自の雰囲気を作り上げた作品であり、高品質でありつつ、
まさにオンリーワンの作品と言えるのでしょう。

大人向けの、アダルトなゲームはまだ残っているのだと思うと、
何だかホッとしてきますね。
食わず嫌いをしていた自分が、今となっては馬鹿みたいでもあり、
プレイして良かったなと思ったものです。

まぁ私と似た好みの持ち主であれば満足できる作品でしょうが、
むしろ個性の際立ちすぎている作品でもありますからね。
明らかに今の商業エロゲの真逆のような内容なので、
どうしても埋もれやすいというか、
マニアックにならざるをえないのでしょう。

でも、売れ筋の作品ばかりで似たような作品ばかりという市場も、
非常につまらないというか、味気ないものでして。
だからこそ、こういう作品は少数でも残り続けて欲しいと思うし、
こういう作品がもっと売れてくるようだと、
この業界も面白味が増してくるのですけどね。

ランク:A(名作)

痴女医 ~淫香のカルテ~

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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