『天使の羽根を踏まないでっ』

『天使の羽根を踏まないでっ』

『天使の羽根を踏まないでっ』は2011年にWIN用として、
MEPHISTOから発売されました。

朱門ゲーに人気の女装ネタを混ぜてみたって感じの作品ですね。

天使の羽根を踏まないでっ

<概要>


ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
──神様の隣席は空いているとされています。
そして、そこに座る事が許されるのは
‘μ (ミュー)’ だけなのです──
「世界は滅亡する」
なんて言い残した予言者は大昔からたくさんいましたけれど、
誰も彼もがお騒がせの山師ばかりでした。
けれど、今よりほんの少しだけ先の ‘現代’。
予言は真実となってしまいました。
本当にやってきた世界の終わりに、人々は為す術もなかったのです。
しかし、私たちを救ってくださったお方がおられました。
‘ 神様 ’。予言と同じように誰もがまともに信じてもいなかった神様が、
この世界をお救いくださったのです。
そうして注目されるようになったのが、ここ 『聖ソルイルナ学園』。
ここでは ‘μ’ という存在が神様によって選ばれます。
‘μ’ とは ‘空席である神様の隣席に座る資格を得た、
その耳元に願いを囁く権利を有する者’ であり、
そうして世界を救うようにお願いしてくださったのも ‘μ’ なのです。
──そこに私のお嬢様がご入学を望まれたことから、
この物語は始まります──

<感想>


本作は序盤の選択肢で月と太陽のどちらかの学園を選ぶことになり、
どちらの学園を選ぶかで毛色の異なる二つのストーリーが展開されます。

月の方は戦闘とか厨ニ的な要素が強めであり、
ライターの特徴が濃く出ているのも、こちらなのでしょう。
もし本作に対しライター目当てで興味を持ったのであれば、
こちらのルートの方が楽しめるでしょうね。

逆に太陽の方は女性だけの学園ものといった感じであり、
人気の女装モノが好きで、女装系作品ということで注目した人ならば、
こちらのルートの方が楽しめるように思います。

もちろん雑食性で、
どちらも楽しめるぜっていうのが一番理想ではあるのですが、
かなり方向性が異なりますので、
まぁどうしても片方は楽しめたけど片方は・・・っていうのも、
ある程度は生じてしまうでしょうね。

ただ、ライターの朱門さんは元々結構癖の強い方でして。
その癖の強さがファンも生み出すのでしょうが、
反対に苦手な人も生み出すことにもなります。
そのために仮に自分が楽しめても人には薦めにくいライターでもありますが、
そのライターらしさというのが、本作では薄くなっています。
以前に過去作に対し批判した構造的な問題も若干解消されていますし、
今までの朱門作品よりは万人向けで幅広い層が楽しめるようになりました。
だから女装ゲーは好きなんだけど、
過去に朱門ゲーをやって楽しめなかったから不安という人でも、
本作ならば楽しめる可能性も高くなっていると思います。
もっとも逆に、自分はライターの熱烈なファンなのだという場合ですと、
本作は少し薄味に感じられ物足りなく思うかもしれません。

まぁ相変わらず終盤に詰め込みすぎな傾向は残っていますし、
その割に最後がイマイチな部分もありますので、
完全には問題が解消されたわけでもないのですけどね。
それでもマシになったかなと思いますし、
途中までとか作品全体の雰囲気とか好きだったので、
基本的には楽しかったです。

ただ、三歩進んで二歩下がるというのでしょうか。
全体的には進化しているし、それは三歩分に相当するのですが、
どうも新規で加えた部分が足を引っ張っている感じでもありまして。
女装ものが人気だからと加えてみたものの、
イマイチ女装という設定が活かせていなかったりとか、
礼儀正しい主人公の言葉遣いがおかしくなっていたりとか。
その辺はちょっと残念でもありました。

そことも関連するのですが、私はテンポさえ悪くなければ、
エロゲのライターに特に文章力は求めないので、
あまり気にしないし評価にも大して関係しないのですけどね。
他方でエロゲユーザーの中にはシナリオがどうのとか、
文章力がどうのとか言う人も結構見かけるように思います。
そしてもし、そういう人で本作を褒めていたとしたら、
ちょっと見る目なさすぎだろうということで、
その人の意見は信用できなくなってしまいますけどね。
テキストがどうのと語る人が本当に分っているのかは、
この作品をどう判断しているかで分かるという点では、
ある意味良い指標なのかもしれません。
とりあえず未プレイの人で、普段から言葉遣いに本当にこだわるのであれば、
そういう人はたぶん楽しめないだろうなとは思います。

<総合>


文字通りのシナリオ重視、即ちテキストの良さを重視する人とは、
本作は相性が良くないのでしょうね。
だからそういう人には本作はすすめません。

もっとも私は上記のように気にしない方ですし、
雰囲気とか楽しめたので、
全体的には普通に楽しめた感じでしょうか。

毎回朱門作品で思うことですが、凄いの作ってやるぜと気負わずに、
もうちょっと絞ってシンプルにあっさりと作った方が、
個人的には良い物が作れるように思うのですが、
どうなんでしょうね。

ランク:C(佳作)

天使の羽根を踏まないでっ

DVDソフト天使の羽根を踏まないでっ

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


月影のシミュラクル   緋のない所に烟は立たない  いつまでも僕だけのママのままでいて
カテゴリ「2011」内の前後の記事
トラックバック http://advgamer.blog.fc2.com/tb.php/2896-12d87bb4
| ホームへ戻る |