『まり∽くり Marriage Crimson』

『まり∽くり Marriage Crimson』

『まり∽くり Marriage Crimson』は2007年にWIN用として、
V.O.Lから発売されました。

2013年の某メタゲーに近いHAINゲーはこれですかね。

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<概要>


本作は無料でお楽しみ頂けます。
無料版と有料版の二種が存在しますが、
その内容に一切の違いはございません。
「体験版・デモ」項目より無料版をダウンロード&プレイ後、
もしもお気に入り頂けました際には、「買い物カゴに入れる」より
有料版(105円)の購入をご検討下いましたら幸いです。
本作制作費の回収並びに次回作制作費として、
大切に使わせて頂けましたらと思います。
概要等、詳細につきましては下記ホームページ内
「まり∽くり」告知ページをご覧下さい。

<感想>


上記のように、基本的には無料になります。
無料作品の感想は書かない方針なのですが、
一応有料の人もいるだろうし、番外編として扱うことにしました。

ライターは井川立名義になっていますが、つまりはHAINさんのことであり、
HAINゲーの一つと言えるのでしょう。
HAINゲーの特徴として、
初期の作品ほどメタゲーの色合いが濃いことが挙げられます。
元々ADVというものがメタ的な構造を有していたことから、
私は会話ないしギャグでのメタ要素は楽しめるのですが、
ストーリーの根幹にメタ要素を組み込んだ作品の場合、
どうもライターの「俺、凄いこと考えついちゃった~」感が露骨な物が多く、
それでいて内容は既出だったり底が浅かったりなので、
その性で好きになれない作品ばかりなんですよね。
そういう意味では、ストーリーの根幹にメタ要素を組み込むHAINゲーは、
私とは相性が良いとは言えないのでしょうが、
HAINさんのテキスト自体はわりと好きで読みやすいですし、
絵の気に入った抜きゲーで絵買いしたら、ライターがHAINさんということも多く、
結果的に多くの作品をプレイしてきたように思います。
個性の極めて強いライターなので、信者やライター買いする人も多いでしょうが、
上記のように私の場合は絵買いしたらHAINゲーだったということばかりであり、
HAINゲーと最初から意識してプレイした作品は実は本作だけになります。

本作は一時間もかからずにクリアできてしまう分量であり、
ゲームのほぼ全てがヒロインとの会話で成り立ちます。
ヒロインとの会話と言っても、実質的にはヒロインの口から、
HAINさんの見解が語られるだけって作品なんですけどね。
ボリュームも少なく、絵も音声も壊滅的に酷いので、
楽しめるか否かも完全にライターの見解から得るものがあるかによるのでしょう。

そしてその内容なのですが、
次々に消費されていくゲームとヒロイン。
その消費されるヒロインとプレイヤーの関係性を扱ったものになります。

私は今でこそ感想とかも書いていますが、
ゲーム歴の長さからすれば書き始めたのは遅い部類でしょう。
このブログでは古い作品も扱っていますが、
そもそもブログを始めたのは2008年の春ですからね。
それ以前は適当に面白そうって思った物を遊んでいただけなので、
あまりあれこれ考えることもありませんでした。
論壇だか何だか一見小難しそうに語るオタクも見てきましたが、
狭い範囲の知識をあれこれとこねくり回しているだけのようで、
そういうのにも興味を持てなかったですしね。
一般の歴史を見ても分るように、
権威付けするために過去を捏造することも良くある話で、
葉っぱの信者が必死に虚偽の歴史を作り上げていくのも、
その時は阿呆くさと興味を持てなかったですし。

ただ、年月を経れば、自然と考えたり分ってくることもあります。
もちろん私のように無自覚でなく、
早くから色々意識するプレイヤーもいるのでしょう。
本作における消費されるヒロインとプレイヤーの関係性なんてのも、
エロゲ・ギャルゲユーザーなら自然といつかはぶつかる題材であり、
本作で語られることも、
私にとっては今更何を当たり前のことを言っているのだと、
そんな風にしか思えなかったわけでして。
意識的にエロゲを分析したりいろいろ考えてきた人ほど、
その印象は更に強まるのでしょう。
そして、そんな濃いユーザーないしベテランユーザーほど、
マニアックな同人ゲーに手を出す確率も高いと思うのですよ。
エロゲ初心者で、いきなりマイナーな同人から漁る人って、
まずいないと思いますからね。
本作は同人ゲーとして出されたわけですが、
そうなると必然的にプレイヤー層も最初から濃い方たちが多いわけで、
従って今更自明のことを言うなと呆れる人の割合も多かったのかなと。

さて、マニアックな題材だから同人でと思ったかもしれませんが、
こういう題材だからこそ底が浅いとメッキも剥がされやすいのであり、
ベテランユーザーとか濃い層を相手にしては駄目なんですよね。
むしろ可愛いキャラで表面を飾りたてて発売し、
初心者を卒業し、もう俺はベテランでエロゲのことは何でも知っていると、
そう勘違いし始めた初心者から毛の生えた程度の人を釣る方が良いのでしょう。
それを証明(?)したのが、『君と彼女と彼女の恋。』(2013)でした。
本作で扱ったヒロインとプレイヤーの関係であるとか、他の要素にしても、
さんざんあちこちで語られたような内容であり、
新たな視点とかは何も入ってないんですよね。
だから底が非常に浅い作品だったし、
いろいろ考えたり調べたり経験してきた濃いユーザーだと、
『君と彼女と彼女の恋。』は当り前で新鮮さを感じなかったでしょう。
私みたいにオタク活動と無縁で深く考えないユーザーでも、
作品数をこなすことで本作のような作品にも出会うこともありますし、
『君と彼女と彼女の恋。』から独自性を感じられないと思います。
でも可愛いキャラで商業で中堅ブランドから出されることで、
初心者には理解できないかも~と言い出したくなる層を釣ることはできたと。

まぁ作品として自分は全くあれを評価していないですが、
注目を集める手法としては比較的上手かったのかなと。
それに対してHAINゲーは、私は駄目出ししてしまうことも多いのだけれど、
いつも書いていますが、こういうのが好きな人もいるだろとは思うわけでして。
でも一見すると抜きゲーであることが多く、
そのためメタ視点を好む人が見つけにくい作品も多いことから、
それで注目度が低いように思ってしまうわけで、
もう少し違った舞台を用意できないのかなと思ってしまいます。

HAINさんはメタ要素を様々な角度から何度も扱っており、
まぁどうしても好き嫌い分かれてしまうのでしょうけどね。
たぶんライターの作品を一本もプレイしたことがないけれど、
実際にプレイしたらファンになるって人もそれなりにいると思うわけでして。
本作は、その入門作としてちょうど良い作品かもしれませんね。

基本はフリーですので、興味がある人はやってみて下さい。
それでもし興味を持てたなら、ライターの他の作品も、
もしタイトルやあらすじだけ見ると単なる抜きゲーにしか見えなくても、
その中で本作に似たようなことばかりやっていますので、
その軌跡を追いかけるのも面白いと思いますよ。

関連するタグ WIN /ADV /ノベル系 /


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