『ダーク・レルム:炎の女王』

『ダーク・レルム:炎の女王』

『ダーク・レルム:炎の女王』は2015年にPC用として、
Mad Head Gamesから発売されました。

『Dark Realm: Queen of Flames』の日本語移植版であり、
Mad Head Gamesの新シリーズということで期待した作品でした。

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<概要>


ゲームジャンルはHOG(アイテム探し)+ADVになります。

あらすじ・・・
ここはノースパール。
小さいけれど平和で美しいアラグラ王国の町である。
幼い頃に母を亡くし、鍛冶屋をいとなむ父親に育てられた少女バレラ。
おてんば娘だが行動力も責任感も人一倍。
毎日平凡だが幸せな日々を送っていたある日・・・
何の罪もない町の人々を突然恐怖に陥れる出来事が発生。
伝説では死んたはずのドラゴンの再来だった・・・!
町は不気味なモンスター、バンシーたちの軍隊により侵略され、
バレラをかばい父親までが連れ去られてしまった。
ドラゴンとバンシーがノースパールを襲った理由とは一体?
バレラと一緒にモンスター退治と父親探しの冒険に出発しよう!

<感想>


Mad Head Gamesは「ライト・オブ・パッセージ」シリーズや、
「ネバー・テイルズ」シリーズで有名なブランドであり、
個人的にもかなり注目しているブランドです。

人気シリーズの続編を期待する人も多いのかもしれないけれど、
続編ってどうしても新鮮さは失われていくだけですからね。
だから個人的には、
力のあるブランドには続編より完全新作を作って欲しいわけでして。
本作は同ブランドの新シリーズの1作目ということもあり、
それで凄く期待した作品でした。

これまでの作品も広義にはファンタジーだったのだけれど、
本作は中世ヨーロッパ風なイメージの作品であり、
より多くの人がイメージするファンタジーらしいファンタジーになりました。
これは個人的には決してプラス方向の印象にはつながらないものの、
一般的には王道ものとして好まれやすいのでしょうね。

ストーリーに関しては無難に楽しめるって感じなのですが、
今回も女性が男性を救う、具体的には娘が父親を探すことになります。
昔MYST系ADVが流行った時、ファンの多くは女性と聞きました。
HOGのユーザー層ってのがいまいちハッキリしないのだけれど、
女性が多いと聞いたことがありますし、私もそう思います。
かつてMYST系にハマったような主婦とかが多いんじゃないかなと。
そういうのもあって、娘が父親を探すという設定になったのでしょうね。
私が普段プレイするノベルゲーとかだと、
絶対に親父が娘を探すという方向になるはずですから、
ユーザー層により主人公も変わるということなのでしょう。

まぁ細かいことは気にしないって私みたいなタイプなら問題ないですが、
美少女を助けに行くのはモチベーションが上がるけれど、
オッサンを助けに行くのはモチベ―ションが上がらないって意見を、
以前見かけまして。
まぁ言われてみれば、それも一理あるのかなと思いますし、
そうなると本作とかも合わないでしょうね。

さて、Mad Head Gamesの作品の良いところは、
何かしら新しい要素が加わることで、
確実に進化していることを味わえるところにあります。

もっとも、少し前までは斬新な印象を受けたものですが、
ここ最近は他所の優れたアイデアを導入するという感じでもあり、
斬新というよりは完成度の上昇という印象につながるのでしょう。

本作では画面が従来までの固定された一枚絵ではなく、
部分的に左右にスライドすることができるようになりました。
つまり部分的に水平パノラマ画像にしたのです。
しかも単に表示範囲が広がっただけではなく、
敵がこっちを見るときにはスライドさせて見つからないようにするなど、
ゲームの攻略にも活用されています。

かつて流行ったMYST系ADVでも、
CGがパノラマ画像で表示されていましたので、
その技術がようやくHOG系にも使われるようになったということですね。
従って同ブランドの過去作よりは新要素により進化しているものの、
その新要素は決して斬新なものではなく、
本作は過去の名作ADVの良い所を取り入れることで、
完成度を高めていったということになります。

もっともMYST系ADVでパノラマ画像が標準化されていたと言っても、
それが攻略に活かされているケースはあまり記憶にないので、
その点では流石とも言えるのでしょう。
ただ、ネバーテイルズとか同ブランドの過去の作品ほどの驚きは、
本作からは感じられなかったのかなというのが、
率直な印象となるでしょうか。

<総合>


間違いなく良作ですね。
その上で、あとはどのように評価するかの違いなのでしょう。
名作と評した過去の作品より進化しているのだったら、
新作も当然名作だろと考えるのであれば、
本作も名作となるのでしょう。

しかし私はそうは考えないわけでして。
確かに進化はしているのだけれど、
過去作ほどの伸びはなかったかなということで、
総合では良作としておきます。

まぁ何だかんだで、今回も明確に、
お~ここは進化したな~と思える箇所があるわけですし、
そういう作品は少ないだけに、十分良く出来た作品だと思いますね。

ランク:B(良作)

関連するタグ WIN /ADV /HOG /


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